「オーナー様の投資戦略・財務状況まで学ぶ」社員向け研修を実施

ADI、ファイナンス知見で差別化を図る

ADI

2025年12月23日 15時00分

株式会社アーキテクト・ディベロッパー（本社：東京都中央区銀座、代表取締役社長：木本啓紀、以下「ADI」）は、プロパティマネジメント本部の社員を対象に、第2回「プロパティマネジメント研修」を実施しました。当社では、賃貸管理業務の枠を超え、不動産オーナー様の財務状況・キャッシュフロー・投資戦略まで理解し提案できる人材の育成に取り組んでいます。

■ なぜこの研修が必要なのか

不動産・賃貸市場は大きな転換期を迎えています。国土交通省によれば、日本の総人口は2008年をピークに減少に転じ、2030年には約1億1,662万人まで減少する見通しです。一方で令和5年住宅・土地統計調査によれば、空き家は約900万で空き家率は13.8%と過去最高となっています。

こうした状況を背景に、オーナー様は管理会社に単なる「管理代行」ではなく、収益改善や資産価値の長期的な向上につながる提案、将来を見据えた資産運用・承継に関する助言など、経営課題全体への提案力を求めています。

今回研修を実施したオーナーズエージェント株式会社によれば、賃貸管理会社がオーナー様の財務状況やキャッシュフロー、投資分析を学ぶ研修は「個別性が高いテーマ」であり、会社全体で体系的に取り組む企業は先進的事例とのことです。

■ ADIの特徴 ――データとファイナンスを重視する企業文化

当社がこのような研修を実施できる背景として、経営層にゴールドマン・サックス出身の社員が多く在籍しており、金融業界で培われたデータ分析力や数値に基づく意思決定のノウハウが不動産管理事業にも浸透していることがあります。

この企業文化を活かし、「オーナー様の不動産経営を支えるパートナー」としてのサービス提供を目指しています。本研修を通じて、顧客サービスレベルの向上や、資産管理・相続設計・売買・建築といった関連ビジネスへの展開、スタッフのキャリアパス構築と組織の活性化を図ります。

■ 研修内容

【テーマ】

不動産オーナー様の思考を知り、管理業務に役立てよう

【プログラム構成】

本研修は、プロパティマネジメントコンサルティング事業を展開するオーナーズエージェント株式会社が講師を務めました。前半の「知識編」では、オーナー様の多様な属性に応じた属性別の特徴（強み・弱み・関心事）や、リスク・リターンに対する思考タイプ分類を学習します。後半の「演習編」では、オーナー様役になりきるシナリオワークで意思決定プロセスだけでなく、キャッシュフローの変化や管理会社とのコミュニケーションまで含めた疑似体験を行います。

前回の第1回PM研修は「知識＋演習ワーク」で構成され、テーマは「プロパティマネジメントとは何か」を根本から学び直す内容。演習ワークでは投資効果・投資分析・キャッシュフロー理解としての計算問題を中心に実施しました。

今回の第2回研修では、知識を実践につなげるため、「意識(動機)」の醸成に重点を置いています。知識があっても実践する意識がなければ意味がないという考えのもと、不動産を所有する立場で求められる数字の考え方・捉え方や、意思決定に影響する感情・価値観を演習で体感し、その目線を踏まえてより良い提案やコミュニケーションにつなげる思考を養うことを狙いとしています。

【本研修の特徴】

本研修は「外部講師による研修」と「受講者が講師役となる社内アウトプット研修」の二段構成です。受講者は、研修受講後に自らが講師役となることを前提に研修に臨むため、「何を伝えるか」「どう伝えるか」までを意識しながら学ぶことで、忘却曲線やラーニング・ピラミッドの考え方に基づき、復習とアウトプットを通じて理解の定着と実践力の向上を図ります。

■ 期待される効果

本研修を通じて育成された社員がオーナー様の資産経営に深く寄り添うことで、当社は「資産価値の向上を共に目指すパートナー」として財務面の改善から長期的な資産形成まで伴走します。オーナー様の思考や判断プロセスへの理解が高まることで、より現実的で実行力のある提案が可能となり、その結果、適切な運営判断や改善提案が行われ、入居者様にとってより快適で安心できる住環境の提供にもつながります。こうした一連のプロセスを支えられる人材を育てることが、プロパティマネジメント本部としての専門性向上と組織力強化にもつながっています。