エア・ウォーターグループの㈱日本海水、福島国際研究教育機構が東京大学へ委託する「石炭灰中の²²⁶Ra(ラジウム)回収・利用による医療用²²⁵Ac(アクチニウム)の安定供給」の共同研究構成員の1社に決定
福島国際研究教育機構が行う委託事業「放射線科学・創薬医療分野の研究開発を基盤とした分野横断的な取組に向けた可能性調査」において、機構から委託を受けた「石炭灰中の²²⁶Ra回収・利用による医療用²²⁵Acの安定供給に関する研究」を実施する構成員4社のうちの1社として株式会社日本海水が決定しましたので、お知らせ致します。
1.研究概要
(1)目的、背景
現在、国内の核医学に用いられている医療用RI(ラジオアイソトープ)の大半は海外からの輸入に依存していますが、昨今の国際情勢から輸入が難しい状況となっております。このため国内での安定供給を目指し、医療用RIの製造技術開発が進められています。
本委託研究は、地元企業と連携し福島浜通り地域において排出される石炭灰からの²²⁶Raの抽出、濃縮及び分離する技術を確立するものであります。
(2)研究方法(手法・方法)
石炭灰から混酸により²²⁶Raを高効率に抽出し、マンガンファイバー法による濃縮と高性能樹脂による吸着・分離により²²⁶Raを効率的に回収する方法を確立する。
本委託研究では、100~1000kgの石炭灰を用いて²²⁶Raを抽出、濃縮及び分離する手法を確立することで、医薬品である²²⁵Acの安定供給に貢献する。
2.研究を行う構成員
(1)国立大学法人東京大学(総長:藤井輝夫)… 代表構成員
(2)株式会社日本海水(代表取締役社長:西田直裕)
(3)国立研究開発法人理化学研究所(外部資金室長:小林英夫)
(4)福島エコクリート株式会社(代表取締役社長:山田善之)
3.参考URL
福島国際研究教育機構 URL:https://www.f-rei.go.jp/institution
研究・事業概要 URL:https://www.f-rei.go.jp/assets/contents/250115_FS_1.pdf
4.問合せ先
株式会社日本海水 総務部
担当:菊池 TEL:(03)3256-8311 URL:https://www.nihonkaisui.co.jp/inquiry/