コピー販売会社が自社の「紙文化」からの脱却に成功!10年かけた現場DXでビジネスモデルを変革した、東北コピー販売株式会社が最優秀賞を受賞し全国大会へ

全国ワークスタイル変革大賞2025 北海道・東北大会 結果発表

JDX

全国ワークスタイル変革大賞実行委員会は、2025年10月29日(水)に岩手銀行赤レンガ館(岩手県盛岡市)にて開催された「全国ワークスタイル変革大賞2025 北海道・東北大会」の結果を発表しました。

本大会は、ワークスタイル変革にチャレンジする地元企業の事例を共有し、参加者がすぐに実践できるヒントを提供することを目的としています。 当日は、北海道・東北地方の企業・組織6社が、デジタルを活用した先進的な取り組みについて公開プレゼンテーションを行いました。

審査は、戦略性、浸透度、成果、再現性、デジタル活用、熱意の6つの観点から行われ 、審査の結果、以下の通り各賞が決定いたしました。

最優秀賞を受賞した東北コピー販売株式会社は、2025年12月16日に開催される「全国ワークスタイル変革大賞2025」全国大会に、北海道・東北エリアの代表として出場されます。

受賞企業一覧

最優秀賞

東北コピー販売株式会社

発表タイトル:クラウドだけじゃ変わらない。10年かけて"人"と"現場"が変わった話 ~ 営業チームが目覚めた、現場DXのリアルストーリー ~

優秀賞

ダイチ工営株式会社

発表タイトル:『人に優しいDX』で実現する、若手の成長と企業の生産性向上

ムラコホールディングス株式会社

発表タイトル:異なる働き方を強みに変えたRPAによる業務改革

奨励賞

株式会社エンドウ

発表タイトル:建設業を誰もが働きたいと思う憧れの職業にします!

主治医のような社会保険労務士法人

発表タイトル:ライフスタイル重視の"主治医"型:標準化で属人化ゼロ、『100年ドアーズ』実践

株式会社グーニーズグループ

発表タイトル:経験を磨き、デジタルで飛躍するシニアHataraX

最優秀賞企業の取り組み:東北コピー販売株式会社

最優秀賞を受賞した東北コピー販売株式会社は、その社名の通り、複合機やパソコンの販売を主事業とする企業です。 しかし10年前、高橋剛代表取締役が就任した当時、社内は「紙に埋もれた仕事」が常態化しており、顧客情報も紙で管理され、複合機1台の導入に40分以上の書類整理時間がかかる「完全なる紙文化」でした。

高橋代表の「何が何でも改善する」という熱意でDXをスタートしましたが、当初は現場の困惑を招き、空回りしました。 高橋代表は「手段(紙をなくすこと)が目的化していたことが間違いだった」と振り返ります。

10年かけた変革の転機は、目的意識が「自分たちの仕事を楽にする」ことから、「お客様のためにデータを活用する」ことへと、社員のマインドが変わったことでした。 蓄積された顧客データを読み解く力の差(第二世代デジタルデバイド)という新たな課題には、生成AIを導入。 AIがkintoneのデータを分析し、営業担当者に「次の提案のヒント」をアドバイスする仕組みを構築しました。

この結果、営業人員を20%削減しながらも、売上は10年前と比較して30%向上。 何より大きな成果は、自らが「紙文化」から脱却した経験そのものをノウハウとし、今では顧客に「ペーパーレスを推進する」DX支援を新たなビジネスモデルとして確立したことです。

受賞企業ポイント

東北コピー販売株式会社(最優秀賞)

審査員から「満場一致だった」と評されました。 最大の評価ポイントは、複合機や紙の販売を主事業としながらも 、「紙を販売する事業だから変えられない」という既存のビジネスモデルの壁を乗り越え、社長自ら10年かけて自社の「紙文化」を変革した点です。 自社でDXを実践し、今ではそのノウハウを顧客に提案するビジネスへと転換しており 、働き方改革の先にあるDXの本質を実現しているとして、最高の評価を得ました。

ダイチ工営株式会社(優秀賞)

審査が難航する中、その「成長段階」にある点が評価されました。 社員の半数を新卒が占める若い組織において 、デジタルに強い若手社員が上の世代にツールの使い方を教えるという「ボトムアップ」の形式でDXを推進。 建設業界において、社長が若手の意見を積極的に聞き入れ、会社全体で変革していこうとする「成長の伸びしろ」が、今後のモデルケースになるとして高く評価されました。

ムラコホールディングス株式会社(優秀賞)

東北各地に13の多様な事業を展開する中で 、「テレワーク」を軸にDXを推進した点が評価されました。 特に、専門知識を持たないテレワークスタッフがRPAやノーコードアプリ(Platio)の内製化を主導し 、70代のベテランスタッフを含む全社にデジタルツールを浸透させた実行力 、それによって年間1,000時間の業務削減を実現した成果が認められました。

株式会社エンドウ(奨励賞)

建設業の「3K(きつい・汚い・危険)」という課題に対し、「女性×DX」という明確な戦略で取り組んだ点が評価されました。 電子黒板(Kentem)や原価管理システム(ドット原価)の導入 は、女性が主体となって進められました。 これにより、工事の「前後」にある書類作成や管理業務といった新たな領域で女性が活躍できる場を創出し、若手の離職率0%を達成する など、業界のイメージ払拭に貢献しました。

主治医のような社会保険労務士法人(奨励賞)

年間3,000時間超という代表自身の過重労働の原体験から 、「10年後に年平均労働時間1200時間・年収700万円」という大胆な「100年ビジョン」を策定した点 が評価されました。Asanaなどを活用した徹底的な業務標準化とデジタル化により、属人化を解消。 結果として、平均残業15分/月という環境を実現し 、9割を占める女性スタッフがテレワークで長く働ける基盤を構築しました。

株式会社グーニーズグループ(奨励賞)

シニア雇用における「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」に挑戦した点が評価されました。 70代のスタッフを戦力化できた要因はツールそのものではなく、文字を大きくし確認ポイントを3倍にするなど 、「忘れる恐怖」を取り除く「人に優しい」デジタルマニュアル(コマンド化)を整備したマネジメントの工夫 にあります。これにより、シニアがITツールを使いこなし、バックオフィス業務の主戦力となる新しい働き方を実証しました。

イベント概要

イベント名称: 全国ワークスタイル変革大賞2025 北海道・東北大会

開催日時: 2025年10月29日(水)13:30-16:30

開催場所: 岩手銀行赤レンガ館 多目的ホール(岩手県盛岡市)

主催: 全国ワークスタイル変革大賞実行委員会

協力: 岩手銀行、株式会社クレヴァシステムズ

協賛: 株式会社セールスフォース・ジャパン、株式会社kubell

後援: 北海道総合通信局、東北総合通信局、北海道経済産業局、東北経済産業局、岩手県、(独法)中小企業基盤整備機構、(独法)情報処理推進機構、(一財)全国地域情報化推進協会、(一社)日本中小企業診断士協会連合会、(一社)テレコムサービス協会、(一社)日本コンピュータシステム販売店協会、(一社)IT顧問化協会、Re-Innovate Japan

主催団体について

一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会

全国ワークスタイル変革大賞実行委員会は、当協会が事務局を運営しています。

事務局所在地: 〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F KSフロア

代表者: 代表理事 森戸裕一

発足: 2010年6月(法人化:2010年10月)

URL: https://jdxa.org

事業内容: DX推進人材育成、組織支援、イベント実施、地域DX推進、DX普及啓蒙・政策提言、情報提供 等

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会社概要

URL
https://jdxa.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
千代田区 九段南1-5-6 りそな九段ビル5F KSフロア
電話番号
0120-640-702
代表者名
森戸裕一
上場
未上場
資本金
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設立
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