～広大な施設における巡視点検業務へ革新の一手～ 自動巡視型カメラ「トリノス」本日12月3日より発売開始

株式会社Liberaware（本社：千葉県千葉市、代表取締役 閔 弘圭、以下「当社」）は、広大な施設における巡視点検業務を省人化し、設備保全DXを提供する自動巡視型カメラ「トリノス」を本日2025年12月3日（水）より発売開始します。

　「トリノス」は、広大な施設における巡視点検業務を変革することを目的に開発した製品で、大型データセンターやプラント、洞道、ダムの監査廊、トンネルといった施設を対象に、巡視点検の自動化を起点として設備保全DXを加速させます。

　労働人口の減少が加速する中、多くの業種において「人手不足への対応」は喫緊の経営課題となっています。とりわけ、施設内の巡視点検や警備業務は多くのマンパワーを要する領域であり、効率化と安全性の両立が強く求められています。こうした課題に対し、当社はその解決策の一つとなる新製品を開発しました。

　本製品は、丸の内熱供給株式会社との共同開発により、現場ニーズに即した高い機能性を実現。レール上を走行するカメラユニットが遠隔操作・自動で施設内を巡視し、撮影・記録を行うことで、従来の人手による点検を大幅に効率化します。

　当社はこれまで、狭小空間専用ドローンの開発・製造を通じて、人が立ち入ることが困難または危険を伴う施設の点検業務に新たな価値を提供してまいりました。今回発表する新製品「トリノス」は、その技術を発展させた第2弾のロボットです。

　今後もハードウェアとソフトウェアの両面からソリューションを創出し、産業現場の安全性向上と生産性革新に貢献することで、当社のミッションである「誰もが安全な社会を作る」ことの実現に向けて邁進してまいります。

■丸の内熱供給社との共同開発（HP: https://www.marunetu.co.jp）

　本製品の開発にあたり、丸の内熱供給株式会社に開発協力をいただきました。

　同社は、1973年設立の地域熱供給会社であり、東京都の大手町・丸の内一丁目・丸の内二丁目・有楽町・内幸町・青山地域で冷暖房・給湯用の熱を供給しています。同地域に総延長距離約30kmに及ぶ熱供給用導管を所有し管理を行っていますが、この導管のほとんどは総延長距離約5kmの洞道内に敷設されており、狭隘箇所など条件が厳しい箇所においての管理業務の省人化やBCP時の迅速な現場点検を図るうえで「トリノス」に着目されました。

　点検業務の質を落とさずに機械化を実現するための機能の考案や、操作性の面も含めた監修を行っていただき、共同で開発を進めてきました。

■トリノスの5つの特徴

特徴①　「遠隔操縦」機能

　中央監視室等の遠隔地にいながら、「トリノス」を操縦して現場の巡視点検を行うモードです。

「トリノス」を前進または後進させながら、カメラのパン（横回転）・チルト（縦回転）・ズームの機能を活用して、あたかも自身が現場を歩いているように巡視点検することが可能です。直感的に操縦できるアプリを用意しており、操縦技能の習熟に時間を要しません。有事における現場状況の緊急確認にも活用いただけます。

特徴②　「自動定期巡回」機能

　事前に設定した時間、ルート、カメラワークに沿って「トリノス」が自動で巡視するモードです。

巡視完了後には撮影した動画データを操縦PCに自動転送します。

特徴③　自動充電ポートとバッテリ管理

　巡視点検の無人化を目指すため、「トリノス」のターミナルポイントに自動充電ポートを設置します。「トリノス」が巡視点検を終え帰還すると自動で充電が開始される仕組みです。また、バッテリマネジメントシステムにてバッテリ状態をリアルタイムで監視しており、安全に運用いただけます。

特徴④　長距離走行と走行能力（急カーブや登坂の対応）

　「トリノス」は、1回の充電で最高3km（高速モード時）を走破することが可能です。そのため、長距離の走破が必要となるダムの監査廊や大規模データセンターの巡視点検にも活用いただけます。急カーブ（R400）や登坂（傾斜35度）にも対応する走行能力も特徴です。

特徴⑤　簡便なレール敷設工事

　「トリノス」は、バッテリと無線（Wi-Fi）にて走行を行うため、レール自体に電気的あるいは機械的な仕掛けは必要としません。そのため、比較的簡便にレールを敷設することが可能です。

■「トリノス」が活躍するシーン

■「トリノス」の仕様（概要）

サイズ	W245mm×D400mm×H315mm（カメラ部を含む場合500mm）
重量	約6kg
バッテリ	4769mAh/7.38V (35.2Wh)×２個　※三元系リチウムイオンバッテリ
充電時間	約1時間
対応環境温度	0℃～50℃
登坂性能	最大35度
最小旋回半径	レール内側：R400／レール外側：R525
最高速度	3km/h ※3段階の速度選択が可能：高速モード（3km/h）・中速モード（2km/h）、低速モード（1km/h）
走行可能距離	最長約3km（高速モード時）
駆動時間	最長約75分間
無線形式	Wi-Fi
搭載カメラ	・画素数：約210万画素（動画（mp4）録画が可能） ・ズーム：光学10倍ズーム ・パン・チルト：水平(PAN)角 360°旋回　垂直(TILT)角 －15°～+195° ・最低照度（カラー）：0.015lx
レール	・幅：125mm ・素材：【レール部】SS400 焼き付け塗装 　　　　【土台部】A6005(アルマイト処理)

※製品の仕様や外観は、改善等のため予告なく変更することがあります

■「トリノス」出展情報

　12月10日(水)より3日間開催される「第10回 JAPAN BUILD TOKYO－建築の先端技術展－」にて、「トリノス」を展示し実機デモを行います。操縦アプリを用いた簡単な操縦体験を行っていただける準備をしております。多くの皆様のご来場をお待ちしております。

＜展示会情報＞

・イベント名：第10回 JAPAN BUILD TOKYO－建築の先端技術展－

・日程：2025年12月10日（水）〜12月12日（金）

・場所：東京ビッグサイト 南展示棟1F

・小間番号：44-14

■製品サイト

https://liberaware.co.jp/torinos/

■プロモーションムービー

https://youtu.be/TWtdWClMTPo

▼株式会社Liberawareについて

株式会社Liberawareは、「誰もが安全な社会を作る」をミッションに掲げ、世界でも珍しい「狭くて、暗くて、危険な」かつ「屋内空間」の点検・計測に特化した世界最小級のドローン開発と、当該ドローンで収集した画像データを解析し顧客に提供するインフラ点検・維持管理ソリューションを行っております。弊社は、ビジョンでもある「見えないリスクを可視化する」ことに邁進し続け、人々に安全で平和な社会をお届けします。

　

会社名：株式会社Liberaware（リベラウェア）

代表者：閔弘圭（ミン・ホンキュ）

所在地：千葉県千葉市中央区中央3-3-1

設立：2016年8月22日

事業内容：

・ドローン事業：ドローン等を用いた調査・点検・測量サービス、自社開発のドローン等の販売・

レンタルサービス

・デジタルツイン事業：ドローン等により取得したデータの画像処理、データ解析サービス、及び当社画像

処理技術のライセンス提供

・ソリューション開発事業：ハードウェアからソフトウェアまで幅広いソリューションを提供する受託開発事業

ＵＲＬ：https://liberaware.co.jp/

Ｘアカウント：https://x.com/liberaware