「恋愛と結婚は違う」はわずか6%!ミレニアル・Z世代による恋愛・結婚観の違いを調査
自分は結婚を考えて恋人と付き合っていたけれど、結婚には至らず別れてしまった。結婚相手を探そうと婚活をしてみたが、なかなか好きになれる人に出会えない。そんな経験を通して、「恋愛と結婚に求めるものって違うのかな?」と考えたことのある人は多いのではないでしょうか。
株式会社ネクストレベル(本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:田中大洋)が運営するマッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)では、理想の「恋愛」と「結婚」について、10〜30代の独身男女577人にアンケート調査を行いました。
恋愛と結婚で、相手に求めるものは同じなのか、それとも別ものなのか。男女や、いわゆるミレニアル世代、Z世代といった世代で、理想の「恋愛」と「結婚」にどんな違いがあるのかを探ります。
【ミレニアル世代とZ世代とは】 ミレニアル世代とは2023年現在で28歳~43歳くらいまでを広く指すことが多く、インターネットの発展とともに成長したデジタルネイティブ世代と言われています。Z世代は2023年現在でおおむね27歳以下を指し、幼少期からスマホやSNSに触れるスマホネイティブ、SNSネイティブ世代とも呼ばれています。 |
※本アンケートでは分かりやすく、30代をミレニアル世代、10-20代をZ世代と定義しています。
- 恋愛も結婚も、理想の出会い方は「こだわらない」「日常で」が約8割
恋愛相手との理想の出会い方について、女性の1位は「出会い方にはこだわらない」(42.0%)、2位は「日常生活の中で出会いたい」(39.9%)で、上位2つの回答で8割を超えました。結婚相手との理想の出会い方でも同様の2つが2トップで、女性に関しては恋愛相手も結婚相手も「求める出会い方」は同じであることがわかりました。
男性も「出会い方にはこだわらない」(43.5%)、「日常生活の中で出会いたい」(33.3%)と上位2つの回答で約8割となりました。これは結婚相手との理想の出会い方でもほぼ変わらず、大きな男女差は見られませんでした。
- 結婚に「運命的な出会い」を求める人がもっとも多いのはZ世代男性
理想の出会い方について男女では大きな差は見られませんでしたが、世代間による違いはあるのでしょうか。まずは、ミレニアル世代とZ世代の女性で比べてみました。ミレニアル世代とZ世代の女性どちらも、恋愛相手・結婚相手ともに「出会い方にはこだわらない」「日常生活の中で出会いたい」が1位、2位に並ぶことは、変わりませんでした。
また、どちらの世代も、恋愛に比べて結婚では「身近な人と長い月日をかけて恋愛関係になりたい」の比率が上がりました。先ほども述べたように、女性は世代を問わず、結婚相手として身近な人を意識する傾向があるようです。
次にミレニアル世代とZ世代の男性で比較してみると、両世代とも、恋愛でも結婚でも、上位2つは同じでした。
恋愛から結婚で変化した項目を見てみると、ミレニアル世代の男性の回答は、順位にも比率にもほとんど変化がありません。
その一方で、Z世代の男性では「運命的な出会いがいい」が4.1ポイント上昇しました。このZ世代の男性の「運命的な出会いがいい」の13.1%という割合は、ミレニアル世代・Z世代の男女の中でもっとも高い割合です。
不況の時代に成長したZ世代は現実主義といわれることもありますが、この結果からはZ世代の男性のロマンチックな一面も見られました。
- 結婚では「金銭感覚」をより重視、「外見が好みか」は重要度下がる傾向
恋人選びでも、結婚相手選びでも、「価値観が合うか」「一緒にいて楽(変な気遣いが不要)かどうか」「性格が合うか」が上位に来る傾向があり、男女でもその傾向に違いはありませんでした。
恋愛と結婚の違いとして目立ったのが「金銭感覚」です。女性は、恋愛では28.6%で5位だった「金銭感覚が合うか」が結婚では44.5%となり、3位にランクインしました。男性も、恋愛では23.8%で6位だったのが、結婚では38.4%となり4位に入りました。
結婚とお金は切り離せない関係ですから、結婚相手を選ぶ基準として「金銭感覚」が上位に入るのは想定内の結果といえます。
一方、恋愛から結婚で大きく下がったのが、女性では「外見が好みか」「性格が合うか」の2つで、最大16.2ポイントの減少でした。同じく男性でも「外見が好みか」の下がり幅が大きく、17.0ポイントと減少しました。
その他では、女性では恋愛から結婚で「相手の職業・年収」や「相手の学歴・家柄」がポイントを上げ、男性では「食の好みが合うか」が上がっていました。
これらのことから、結婚では性格や価値観・外見よりも、年収や家柄、毎日の食事など結婚生活を見越した条件を重視する人が増えることが分かりました。
- ミレニアル世代よりZ世代のほうが「結婚相手に外見を求めない」傾向が強い
女性に関して、恋愛と比較して結婚で「重視する」比率が上がったのは、ミレニアル世代・Z世代ともに「金銭感覚が合うか」が一番でした。また、両世代とも「性格が合うか」「相性(フィーリング)が合うか」「話が合うか」「趣味が合うか(または理解してもらえるか)」「外見が好みか」は比率を下げており、世代による大きな違いは見られませんでした。
続いて、男性の世代別比較です。ミレニアル世代、Z世代とも、恋愛・結婚の双方に関して「性格が合うか」「価値観が合うか」「一緒にいて楽(変な気遣いが不要)かどうか」の3つが上位に並びました。
また、どちらの世代でも恋愛と比較して結婚では「金銭感覚が合うか」がポイントを上げ、「外見が好みか」「趣味が合うか(または理解してもらえるか)」「話が合うか」などがポイントを下げました。
「外見が好みか」に関しては、どの性別・世代でも結婚のほうが比率が下がっていますが、もっとも下がったのはZ世代の男性で20ポイント以上の下落でした。Z世代の女性は17.2ポイントの下落で、恋愛では5位だった順位が結婚では9位に落ちています。このことから、ミレニアル世代よりもZ世代のほうが、結婚において外見を重視しない傾向があるといえそうです。
- 恋愛より結婚のほうが、男女ともに「人間性」を相手に求める傾向が強い
女性が男性に求める条件について、恋愛では「一緒にいて楽しい(58.0%)」「信頼できる(54.8%)」「気遣いができる(51.2%)」がトップ3となりました。
結婚でもトップ3に並ぶ項目は代わりませんが、「信頼できる」が55.1%で過半数となり、2位以下とは10ポイントほどの差がつく結果です。また、「しっかりしている」という条件についても、恋愛では20.5%だったのに対し結婚では29.0%に上昇しました。
女性の場合、結婚相手を選ぶにあたっては、より人間性を重視する傾向にあるのかも知れません。
その他で、恋愛と結婚の条件で大きな違いがあったのは「自分にだけ特別優しい」という項目で、恋愛では25.1%、結婚では16.6%と、8.5ポイントの開きがありました。恋愛ではちょっと嬉しい「特別感」も、結婚ではあまり求められないようです。
男性が女性に求める条件についても、恋愛では「一緒にいて楽しい(55.8%)」「気遣いができる(47.3%)」「信頼できる(37.1%)」がトップ3で、項目に関しては女性と違いがありませんでした。
ただし男性の場合は、結婚でも1位「一緒にいて楽しい(52.4%)」と2位「気遣いができる(43.2%)」はそのままでしたが、3位は順位が入れ替わり「しっかりしている(41.8%)」が入りました。
男性の場合、全体の傾向としては、恋愛でも結婚でも「居心地を重視する人」が多い傾向がうかがえます。ただし、結婚のほうが「しっかりしている」「信頼できる」を選択した割合が上がっている状況から考えると、男性においても人間性を重視する傾向が強くなるといえるでしょう。
- ミレニアル女性は「誰にでも優しい人」、Z世代女性は「自分にだけ優しい人」を求める傾向
女性に関して、世代間の違いが見られたのは、「誰にでも優しい」と「自分にだけ特別優しい」という条件です。ミレニアル世代の女性においては、2つの条件に大きな割合の差がなく、恋愛と結婚の区別も見られませんでしたが、Z世代の女性は大きく傾向が異なりました。
Z世代の女性は、恋愛では「自分にだけ特別優しい(32.0%)」「誰にでも優しい(8.3%)」、結婚では「自分にだけ特別優しい(17.8%)」「誰にでも優しい(5.3%)」と、恋愛・結婚に限らず「誰にでも優しい」よりも「自分にだけ特別優しい」のほうが3〜4倍割合が多く、結婚となるとどちらも割合の減少が見られました。
Z世代の女性は「誰かの特別でありたい」と願う人が多く、特に恋愛においてその傾向が強いようです。
男性で世代によって違いが表れたのは、「信頼できる」という条件です。どちらの世代でも上位に位置することは変わりませんが、Z世代の男性はミレニアル世代の男性に比べて「信頼できる」を選んだ割合が高くなっています。恋愛においては5.8ポイント、結婚においては9.3ポイントの差がありました。
SNSネイティブであるZ世代の男性は、オンラインでの匿名での出会いやコミュニケーションが身近であるからこそ、信頼できる女性であることを重視するのかもしれません。
また、Z世代の男性に関しては、恋愛・結婚のどちらにおいても、年下より年上を選ぶ割合のほうが高い結果でした。ミレニアル世代ではどちらも年下を選ぶ割合のほうが高かったため、ここにも世代による差が表れています。
- 「理想の恋愛」と「理想の結婚」に関するリアルボイス
まずは、理想の恋愛について、自由に回答してもらった声を、世代、男女別に紹介します。
■ミレニアル世代の女性
どんな時でも自分の味方でいてくれる人がいいです。『世界中の人が敵でも、俺だけは味方だ』的なスタンスでいてくれるとキュンとします。(北海道/31歳) |
無言の時間が苦でない人と交際できればいいなと思う。お互いの趣味を理解しあって、でも無理に付き合うようなことはないようにしたい。(埼玉県/31歳) |
お互いを高め合える関係が理想です。相手が仕事を頑張っていると自分も頑張ろうと思えるので、そういう方と関係を続けたいです。(青森県/37歳) |
■Z世代の女性
私にだけ弱い部分を見せてくれる方がいいです。(宮城県/22歳) |
お互いに信頼しあえて、ある程度離れていてもお互いに自立できる相手と恋愛がしたいです。(山梨県/23歳) |
外見ではなく、内面を大切にしてくれる人が理想です。相手のことを100%理解するのは難しいですが、理解しようとする誠意がある人が良いなと思います。(埼玉県/27歳) |
■ミレニアル世代の男性
何事も隠さず仲良くやっていける恋愛が良いです。(愛知県/30歳) |
時間や空間の共有をしていても苦ではない関係にあり、素の自分でいられる関係が理想です。(兵庫県/31歳) |
自分の事をよくみてくれる方がいいとは思います。(神奈川県/38歳) |
■Z世代の男性
友達から入って気づいたら付き合っているみたいな感じが一番いいです。(栃木県/21歳) |
幼なじみとの恋愛に凄く憧れます。(兵庫県/26歳) |
ドキドキは求めていないが、一緒にいて楽しいと思える女性と恋愛したい。(岡山県/21歳) |
続いて、理想の結婚についても、世代、男女別に紹介します。
■ミレニアル世代の女性
男だから仕事、女だから家事をする、という常識や風潮に合わせて暮らすのではなく、お互いが心地の良い生活ができるよう、よくコミュニケーションを取り、きちんと尊重し合っていけるのが理想だなと思います。(静岡県/31歳) |
食事は一緒にとる。仕事が忙しくても協力し合える。恋愛感情が薄れても、人として愛情を持ち合って共に人生を歩んでいける。そんな夫婦になりたいです。「家族」になれる結婚が理想です。(東京都/32歳) |
経済的にお互いに自立していて、どちらかに何かあっても生活していける関係がいいです。(長野県/39歳) |
■Z世代の女性
ある程度の最低限の収入がある人で、家事や育児を半分かそれ以上やってくれる人。(新潟県/23歳) |
何か壁にぶつかっても、ちゃんと二人で話し合いができる結婚相手がいい。(福岡県/24歳) |
家事・育児を協力して行える関係。だから気遣いし合えたほうが円滑だと思う。(大阪府/25歳) |
■ミレニアル世代の男性
大きな決断をする時は一緒に考えて一緒に決めて、責任みたいな事も分かち合える感じになりたい。(埼玉県/30歳) |
いくつになっても手をつないでデートできる関係性でいたい。どんな相手だろうと必ず価値観が一致しない部分があるはずで、喧嘩してもいいから、しっかりとお互いの気持ちは伝え合って、尊重し、時には妥協して、支えあえる関係を築きたい。(埼玉県/30歳) |
経済的な面で男性に押し付けることなく、お互いに支えあって生活ができるような結婚がしたいです。(大阪府/32歳) |
■Z世代の男性
特に子どもについては考えずに、自分たちの生活が満足できるくらいの経済力が欲しい。家事も分担するか、手が空いてる時はどちらかがやるという感じで、負担がどちらかに偏らないようにしたい。あとは、何をするにしても、お互いが楽しめるようなことをしたい。(埼玉県/22歳) |
自分も相手もあまりストレスのかからない、自然な関係でいたい。(三重県/23歳) |
子どもにも恵まれ、お互いに気をつかって仕事や家事を共にできる家族。なので共働きで、ある程度融通のきく職業が望ましい。(埼玉県/27歳) |
- ミレニアル世代の男性は「恋愛も結婚も同じ」、その他は「結婚の方がシビア」
「恋愛相手と結婚相手に求めるものは違うか?」の問いに対し、もっとも多かったのは「基本は同じだが、結婚相手のほうはよりシビアな条件が入る」で47.0%、続いて「恋愛相手も結婚相手も同じものを求める」39.9%となりました。「恋愛相手と結婚相手はまったく違うものを求める」は5.7%のみで、「まだ分からない」という回答も7.5%ありました。
この質問では、ミレニアル世代の男性だけが傾向が異なり、その他の性別・世代に関しては似たような傾向が表れました。
ミレニアル世代の男性は「恋愛相手も結婚相手も同じものを求める」がもっとも多いのに対し、その他の性別・世代では「基本は同じだが、結婚相手のほうはよりシビアな条件が入る」がもっとも多い結果でした。
また、「まだ分からない」という回答がもっとも多かったのも、ミレニアル世代の男性でした。他の性別・世代では割合が10%以下だったのに対し、ミレニアル世代の男性では12.8%でした。
周りで結婚する人が増え、結婚がリアルになりつつあるものの、だからこそ「決めきれない」迷いがあるのかも知れません。「結婚は墓場である」と男性の間では密かにささやかれますが、そうしたことも結婚観に対する迷いに影響しているのかもしれません。
調査をしたマッチングアプリ大学では、「なぜそう考えたのか?」というリアルな声に関しても掲載しています。興味があるかたはぜひ見てみてくださいね。
(※参考)「結婚の方がシビアな条件が入る」「恋愛も結婚も同じものを求める」と回答した理由は?
https://jsbs2012.jp/love/data/renai-kekkon.html
- まとめ:恋愛と結婚に対する価値観は、多様性が尊重されるべき
・理想の出会い方は、恋愛・結婚で違いはない
・女性は結婚相手として身近な人を意識する傾向がある
・結婚では「金銭感覚」をより重視、「外見」は求めない
・女性は結婚では人間性を、男性は居心地を重視
・女性とZ世代男性は「結婚の方がシビア」と考える人が多い
・ミレニアル男性は「恋愛も結婚も同じ」と考える人が多い
理想の出会い方に関しては、恋愛と結婚による大きな違いはありませんでしたが、相手を選ぶときのポイントや相手に求める条件においては異なる点が見られました。また、性別や世代によっても、傾向が異なる場合があることも分かりました。
今回は、ミレニアル世代・Z世代での違いを比較しましたが、恋愛や結婚に対する多様な価値観の広がりが見られました。
特に結婚に関しては、従来の夫婦の役割にとらわれない新たな関係性を望む意見も多く、SDGsにもある「ジェンダー平等」の考えが若い世代を中心に根付きつつあることが感じられます。そうした個々の考え方を尊重できることこそが大切なのかもしれません。
これから、新しい出会いやこれまでの交友関係を通じて、自分にとっての「理想」が実現すると良いですね。
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:婚姻歴のない、18〜39歳の独身男女(全国)
アンケート母数:計577名(女性30代114名、女性10-20代169名、男性30代149名、男性10-20代145名)
実施日:2023年01月19日~2023年02月02日
調査実施主体:マッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/)
調査会社:株式会社ネクストレベル
■マッチングアプリ大学はこんなメディアです■
【運営会社】
株式会社ネクストレベル
https://next-level.biz/
横浜・福岡にてWebメディア運営とシステム開発事業を展開。
『最新のマーケティング技術を用いて社会発展を目指す』をミッションとし、2008年の設立より婚活関連のマーケティングを始め、常に最新のマーケティングを取り入れ、多くの情報を発信。
【運営メディア】
マッチングアプリ大学
https://jsbs2012.jp/
縁結び大学
https://jsbs2012.jp/date/
マリピタ
https://jsbs2012.jp/maripita/
ミライのお仕事
https://jobseek.ne.jp/
【気軽な相手探しから始めたい方はこちら】
*プロが選んだおすすめ優良マッチングアプリ
https://jsbs2012.jp/matchingapp/review/mami0016.html
*婚活アプリ利用者800人へヒアリング!婚活アプリランキング
https://jsbs2012.jp/marriage/knowhow/konkatu_rank.html
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