インド火力発電所におけるアンモニア燃焼技術適用に向けた燃焼試験を開始
世界第3位のエネルギー消費国であるインドでは,2070 年までに温室効果ガス排出量ゼロを目指すとともに,安定電源確保のため,火力発電所における水素・アンモニアの利活用も選択肢の一つとなってきております。APLにおいては,既存の火力発電所の燃料として再生可能エネルギー由来のアンモニアを導入することで,同国の目標達成に大きく貢献することを目指しています。
この方針を踏まえ,興和とIHIは,APLの既設の火力発電所ボイラを対象としたアンモニア20%燃焼の実施のための技術的検討および経済性の検証を実施しております。本案件はNEDOの 「脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業」*1 (実証前調査)の採択を受けており、技術検討における今回の燃焼試験を通じて,他社製ボイラにおけるアンモニア20%燃焼の適用について検討・評価する予定です。
この取り組みは2022年3月19日にインドと日本の両国政府より発表された,エネルギー安全保障の確保,カーボンニュートラルと経済成長の実現を目的とした「日印クリーン・エネルギー・パートナーシップ(CEP)」に沿っており,取り組みを通じてインド全体のカーボンニュートラルに具体的に貢献していきます。また,日本で進行中の研究開発,設備実証,社会実装とあわせ,世界的な燃料アンモニアサプライチェーンの社会実装に取り組みます。
(*1)脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業(実証前調査):
S+3E(安全性,安定供給,経済性,環境適合)の実現に資する我が国の先進的技術の海外実証,および制度的に先行している海外のエネルギー市場での実証を通じて,我が国のエネルギー関連産業の普及展開,国内外のエネルギー転換・脱炭素化、我が国のエネルギーセキュリティに貢献する国際実証
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