国際協力NGOのAAR Japan[難民を助ける会]がウクライナ支援などへの寄付を呼びかける夏募金キャンペーンを開始
2月に始まったロシアの軍事侵攻によって、ウクライナでは第二次世界大戦以降で最悪と言われる深刻な人道危機が発生しています。周辺国に逃れた難民と国内避難民を合わせると、人口の3割にあたる約1,500万人が避難する非常事態にあります。ウクライナ緊急支援を行うAAR Japan[難民を助ける会]は6月8日から夏募金キャンペーンを開始し、支援活動への協力を広く呼びかけています。
戦禍を逃れた難民・国内避難民1,500万人に支援を
AAR Japanは3月上旬に隣国ポーランド、モルドバに職員を派遣しウクライナ緊急支援を開始しています。
①ウクライナ国内避難民への物資提供
ウクライナにネットワークを持つポーランドの修道会に、皆さまから寄せられたご寄付を送り、食料や医薬品、衛生用品、子ども服などを調達して、ウクライナ西部の修道院に輸送しています。この修道院には北東部の母子施設で暮らしていた女性と子どもなど約80人が身を寄せています。
ウクライナでは学校閉鎖の代替措置としてオンラインの授業が実施されており、修道院にいる小学生たちもAARが提供したパソコンを使って授業を受けられるようになりました。
②モルドバに滞在する難民への食料支援
46万人以上の難民が流入(通過)した南隣のモルドバでは、難民が滞在する学生寮や公共施設に温かい食事や食材などを提供しています。食事を受け取った親子は「バランスの良い食事を届けてもらって感謝しています」と笑顔を見せてくれました。
幼い子どもを連れて逃れてきた若い母親が多く、心のケアも目的として学生寮の一部屋を子どもたちの遊び場とし、おもちゃなどを提供しました。母親のひとりは「同じ年頃の子どもが一緒に遊べる場所ができてみんな喜んでいます」と話します。
AARは今後も難民の方々が何を必要としているかを見極めて、障がい者への支援や地雷対策も含め、長期的な支援に取り組んでまいります。
世界の人道危機について
ウクライナ問題に関心が集まる現在、世界の他の地域で起きた人道危機は解決したわけではありません。例えば、昨年2月に軍事クーデターが発生したミャンマー、8月にイスラム主義勢力タリバンが復権したアフガニスタンでは、今も多くの人々が政情不安の中に取り残されています。
ミャンマーの武力弾圧を逃れ、隣国バングラデシュに滞留するロヒンギャ難民、泥沼のシリア内戦の発生から11年を経てトルコなどに避難したままのシリア難民――。母国に帰れない難民の苦しみは、解消されるどころか深まるばかりです。AARはこうした人々の存在を忘れることなく、支援活動を続けています。
AARの夏募金キャンペーンについて、詳しくはウェブサイトをご覧ください。
https://lp.aarjapan.gr.jp/2022summer/
※皆さまからいただいたご寄付はウクライナ、モルドバをはじめとした世界16カ国での支援活動に活用させていただきます。
※AARは東京都により認定NPO法人として認定されており、ご寄付は寄付金控除の対象となります。
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