【国立科学博物館】高い抗酸化作用が明らかに!茨城県特産の赤ネギ品種‘ひたち紅っこ’から新しいアントシアニンを発見!
独立行政法人国立科学博物館(館長:林良博)は、茨城大学、茨城県農業総合センター、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、岩手大学との共同研究により、茨城県特産の赤ネギ品種‘ひたち紅っこ’から新しいアントシアニンを同定した。さらに、このアントシアニンを含む赤色の部分(葉鞘 ようしょう)の抗酸化活性を測定したところ、従来の白ネギの8倍以上であり、また同時に総ポリフェノール含量も2倍以上であることも判明し、学術誌(園芸学研究電子版)で公表された。
これは、茨城県特産の野菜に食品の機能性の面から一層の価値を与える成果であり、今後の赤ネギの生産・流通拡大に繋がることが期待される。
これは、茨城県特産の野菜に食品の機能性の面から一層の価値を与える成果であり、今後の赤ネギの生産・流通拡大に繋がることが期待される。
- 研究の背景
- 研究の内容
また、高い抗酸化活性が知られているフラボノイドの一種であるクェルセチンの配糖体が高濃度に含まれてた。さらに、‘ひたち紅っこ’の赤色の葉鞘部と、従来の白ネギの葉鞘部の抗酸化活性をH-ORAC法で比較したところ、‘ひたち紅っこ’の活性は8倍以上であることが示され、抗酸化食品としての有用性が明らかになった(図3)。
≪発表論文≫
表題:茨城県特産赤ネギ品種‘ひたち紅っこ’に含まれるフラボノイドの同定と抗酸化活性評価
著者:水野貴行・中根理沙・貝塚隆史・石川(高野)祐子・立澤文見・井上栄一・岩科司
掲載紙:園芸学研究
(一般社団法人園芸学会が出版する和文雑誌、電子版は2020年9月30日付)
URL:https://doi.org/10.2503/hrj.19.237
≪参考文献≫
貝塚隆史・鈴木雅人.2006.赤ネギ「ひたち紅っこ」の育成経過と特性.茨城県農業総合センター園芸研究所研究報告.14: 1–7.
国立科学博物館
公式ウェブサイト:https://www.kahaku.go.jp
筑波実験植物園:http://www.tbg.kahaku.go.jp
筑波研究施設:https://www.kahaku.go.jp/institution/tsukuba/index.html
茨城県農業総合センター:https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nosose/cont/index.html
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