熱湯で枯らす、ケルヒャーの温水除草システム®で特定外来生物「ツルヒヨドリ」の駆除試験
世界遺産の奄美大島および日本の名水百選の垣花樋川(沖縄南城市)で実証実験
環境省が指定する特定外来生物のツルヒヨドリは、熱帯地域を原産地とするツル性の植物で、1年間で25メートル四方に広がるほど猛烈な勢いで繁殖し、在来生態系、農作物にも大きな被害を及ぼします。日本では1984年から現在まで、沖縄本島、石垣島、西表島、与那国島、奄美大島でツルヒヨドリの侵入が確認され、根絶すべく地域全体で継続的な対応が求められています。
この度、ツルヒヨドリの効果的な駆除手法として、ケルヒャーの温水除草システム®による実証実験が行われました。
実証実験概要
実施日 | 2024年 3 月 12 日(火) |
主 催 | 環境省奄美野生生物保護センター 奄美大島自然保護協議会(奄美大島5市町村) |
場 所 | 鹿児島県大島郡瀬戸内町網野子旧国道 |
内 容 | 物理的な抜き取りが困難な環境においてのツルヒヨドリ駆除手法の検証 |
詳 細 | アクティブ・レンジャー日記(環境省 九州地方環境事務所) |
実施日 | 1回目:2024年 3 月 26 日(火) 2回目:2024年4月下旬予定 |
主 催 | 琉球コーヒーエナジー(株)*琉球大学認定ベンチャー 代表取締役/ 琉球大学農学部 大学院農学研究科 高木 伸明 様 |
場 所 | 沖縄県南城市玉城(たまぐすく)垣花、仲村渠(なかんだかり) |
内 容 | 百名珈琲プロジェクト用の農地に生殖しているツルヒヨドリ駆除手法の検証 |
自然が豊かな奄美大島や沖縄本島において、薬品を使わないケルヒャーの温水除草システム®は、環境への影響や健康リスクも低く、持続可能な駆除手法として成果が期待できることを確認できました。
ケルヒャーの温水除草システム®
温水除草は、100℃近い高温水を雑草に散布することで、雑草の根のタンパク質構造を変異させ、根から枯らす方法です。薬品(除草剤、農薬)を使用しないため、人体や農作物、家畜に与える影響もなく、安全で環境に優しい除草作業を実現します。
ケルヒャーは、温水除草に最適な一定の温度を維持する機能がある温水高圧洗浄機に、専用ノズルと組み合わせることで、「温水除草システム® 」を開発し、2022年に商標を取得しました。
ケルヒャーの温水除草システム®には、最高98℃の高温水を継続的に安定供給できるボイラーや、場所にあわせて均一な高温水を効率よく散布できる除草ノズルなど、様々な独自技術が活用されています。
温水除草システム®導入メリット
環境負荷を低減 | ・薬品(除草剤・農薬)を使用しないため、環境負荷が少ない。 |
作業者の負担削減 | ・草刈り機器による怪我や事故のリスクを低減 ・機械を使うのが難しく、人力に頼らざるを得ない場所でも楽な姿勢で作業が可能 ・頻繁な除草作業から解放 |
除草コストを抑制 | ・雑草の回収工数(人件費)の削減 ・廃棄コストの削減 |
除草剤を使わないエコな雑草対策には温水除草がおすすめ
ケルヒャー ジャパンについて
ケルヒャー ジャパンは、ドイツで生まれた世界最大手の清掃機器メーカー、ケルヒャーの18番目の現地法人として1988年に設立されました。ケルヒャーは1935年の創立以来、革新的な技術開発を続け、高圧洗浄機をはじめ、床洗浄機、スイーパー、スチームクリーナーなど、家庭用から業務用まで3,000種類もの清掃機器を有し、世界約80カ国で愛用されています。また、総合的な洗浄技術を活かし、ニューヨークの自由の女神やリオデジャネイロのキリスト像、東京・日本橋など、世界的に有名な建造物や彫像の洗浄・再生を手がける文化貢献活動も行っています。
ケルヒャーは、クリーンな世界の実現にむけて、人々の豊かな暮らしを支えるための快適な清掃体験を提供してまいります。
一般のお客様からのお問い合わせ先
ケルヒャー ジャパン株式会社
https://www.kaercher.com/jp/professional/clean_innovation/inquiry.html
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