社会保険適用拡大で、10月から働く主婦はどうした《扶養内62.5%、扶養外8.7%》
意識していなかったのでわからない19.8% ~しゅふJOB総研調べ~
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は、『社会保険適用拡大』をテーマに主婦会員に向けてアンケート調査を行いました。以下、結果をご報告します。(有効回答数424件)
■調査結果概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:424名
調査実施日:2016年10月13日(木)から2016年10月25日(火)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者
◆今回のアンケート結果
・週20時間以内にし、130万円まで働くことにした(40代:パート/アルバイト)
・現在の勤め先は500人以下の企業なので、今はまだ考えてはいない。今後、中小企業にも適用されるようになったら、簡単にベースアップするとは思えないので辞めざるを得ないかもしれない(50代:パート/アルバイト)
・扶養枠に入ってはいるが、今後どのような働き方をすべきか再考しつつ転職活動中(40代:パート/アルバイト)
・いま、就活中ですが、社会保険に加入できるものはフルタイムばかりで、今まであた週3日、1日7時間 のものがかなり減り、週19時間以下に抑えた求人が多いです。これでは雇用保険にさえ加入できません(50代:その他)
・子供を親が積極的に参加する幼稚園にいかせており、時間的にも場所的にも条件のあう職場が無いため、働けない状態(40代:その他)
・社会保険に加入したいので無理して週30働いていたが時間を減らしたい(50代:派遣社員)
・来年度収入分より枠を超えて働く予定(40代:派遣社員)
2016年6月に社会保険適用拡大後の働き方をどうするか尋ねたところ、年収を下げて扶養枠内に収めるとの回答が55.9%に上りました。そして実際に10月を迎えて施行されると、扶養枠内に収めた人が62.5%とさらに6.6ポイント上昇しました。
一方、扶養を外すとの回答は27.4%から8.7%と大幅にダウンしています。そこに、「意識していなかったのでわからない」の19.8%を足すと合計で28.5%となります。もちろん、「意識していなかったのでわからない」人の中には、扶養枠内に収まっている人もいるはずなので、全体としては6月時点よりも扶養枠内に収める選択をした人が多かったと捉えて良いように思います。
しかしながら、フリーコメントに「来年度収入分より枠を超えて働く予定」との声が寄せられているように、今後この傾向は変わる可能性があります。
しゅふJOB総研が2016年7~8月にかけて取得したアンケートでは、時給1500円を超える仕事であれば扶養枠を外すと答えた人が過半数に及ぶとの結果が出ました。主婦層の持つスキルや経験がより高く評価されるようになれば、自然と扶養枠を外す人が増えていくのではないかと考えます。
一点気になるのは、未だに社会保険の適用範囲拡大の要件として「年収106万円以上」という誤解が多い点です。実際には年収ではなく月々88,000円以上の収入があるかどうかで判定される点を正しく認識していないと生活設計に影響が出てしまう可能性があります。
今後、正しい情報を踏まえつつ、働く主婦層がより希望に沿った条件の仕事に就くことができるように就業選択肢が増えていくことが望まれます。
◇メディア出演歴
テレビ東京 ワールドビジネスサテライト/テレビ朝日 ビートたけしのTVタックル/日本テレビ news every./フジテレビ みんなのニュース/その他、 日本経済新聞・朝日新聞・読売新聞・AERA・女性セブン・ビズマム…等多数
◇講演歴
・業界人による業界人のための業界情報
(船井総合研究所 高付加価値アウトソーシング研究会)
・働く主婦のホンネ~再就職市場の現状とトレンド
(男女共同参画センター 横浜北 第2回 女性の再就職支援事業検討会)
・「いつ?どう働くかがわかる!」専門家による主婦の働き方レクチャー
(ららぽーと海老名)
など
◇寄稿・連載歴
・日経MJ 『懐に余裕、心にゆとり』(2016年2月1日)
・時事通信『働くデキる女性たち』(各地方紙上で連載)
・アドバンスニュース社コラム『木曜日のつぶやき』
など
▼ヒトラボ https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/
▼ヒトラボ資料館 『是々非々』 http://zezehihi.wix.com/jinzai
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもとにつくられた研究所です。
「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は「bestbasicstyle」。時代に合わせて新たなスタンダードをつくる会社です。この理念に基づき、2002年の創業以来、働きたい主婦に対して就業支援を行って参りました。約14年間で生み出した主婦の雇用数はのべ5万人。女性がそれぞれの価値観、ライフスタイルに合わせて働ける社会の実現に向け、派遣・在宅・エグゼクティブなど、様々な『しゅふJOBサービス』を提供しています。
- 扶養枠内に収めた62.5%、扶養を外した8.7%
- 適用前のアンケートとの比較
- フリーコメント抜粋
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:424名
調査実施日:2016年10月13日(木)から2016年10月25日(火)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者
- 1:扶養内に収めた62.5%、扶養を外した8.7%
- 2:適用前のアンケートとの比較→扶養内に収めて働く:55.9%⇒62.5%
Q: "今年の10月より社会保険適用範囲が拡大となり、扶養枠内に収めるには今よりも年収を下げる必要があります(目安として、月額賃金88,000円未満)。
もし、今よりも賃金相場が高くなり収入を上げやすい環境になったとしたら、あなたはどのような働き方を選びますか(単一回答)
◆今回のアンケート結果
- 3:フリーコメント抜粋(年代:雇用形態)
・週20時間以内にし、130万円まで働くことにした(40代:パート/アルバイト)
・現在の勤め先は500人以下の企業なので、今はまだ考えてはいない。今後、中小企業にも適用されるようになったら、簡単にベースアップするとは思えないので辞めざるを得ないかもしれない(50代:パート/アルバイト)
・扶養枠に入ってはいるが、今後どのような働き方をすべきか再考しつつ転職活動中(40代:パート/アルバイト)
・いま、就活中ですが、社会保険に加入できるものはフルタイムばかりで、今まであた週3日、1日7時間 のものがかなり減り、週19時間以下に抑えた求人が多いです。これでは雇用保険にさえ加入できません(50代:その他)
・子供を親が積極的に参加する幼稚園にいかせており、時間的にも場所的にも条件のあう職場が無いため、働けない状態(40代:その他)
・社会保険に加入したいので無理して週30働いていたが時間を減らしたい(50代:派遣社員)
・来年度収入分より枠を超えて働く予定(40代:派遣社員)
- ■しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
2016年6月に社会保険適用拡大後の働き方をどうするか尋ねたところ、年収を下げて扶養枠内に収めるとの回答が55.9%に上りました。そして実際に10月を迎えて施行されると、扶養枠内に収めた人が62.5%とさらに6.6ポイント上昇しました。
一方、扶養を外すとの回答は27.4%から8.7%と大幅にダウンしています。そこに、「意識していなかったのでわからない」の19.8%を足すと合計で28.5%となります。もちろん、「意識していなかったのでわからない」人の中には、扶養枠内に収まっている人もいるはずなので、全体としては6月時点よりも扶養枠内に収める選択をした人が多かったと捉えて良いように思います。
しかしながら、フリーコメントに「来年度収入分より枠を超えて働く予定」との声が寄せられているように、今後この傾向は変わる可能性があります。
しゅふJOB総研が2016年7~8月にかけて取得したアンケートでは、時給1500円を超える仕事であれば扶養枠を外すと答えた人が過半数に及ぶとの結果が出ました。主婦層の持つスキルや経験がより高く評価されるようになれば、自然と扶養枠を外す人が増えていくのではないかと考えます。
一点気になるのは、未だに社会保険の適用範囲拡大の要件として「年収106万円以上」という誤解が多い点です。実際には年収ではなく月々88,000円以上の収入があるかどうかで判定される点を正しく認識していないと生活設計に影響が出てしまう可能性があります。
今後、正しい情報を踏まえつつ、働く主婦層がより希望に沿った条件の仕事に就くことができるように就業選択肢が増えていくことが望まれます。
- しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎プロフィール
◇メディア出演歴
テレビ東京 ワールドビジネスサテライト/テレビ朝日 ビートたけしのTVタックル/日本テレビ news every./フジテレビ みんなのニュース/その他、 日本経済新聞・朝日新聞・読売新聞・AERA・女性セブン・ビズマム…等多数
◇講演歴
・業界人による業界人のための業界情報
(船井総合研究所 高付加価値アウトソーシング研究会)
・働く主婦のホンネ~再就職市場の現状とトレンド
(男女共同参画センター 横浜北 第2回 女性の再就職支援事業検討会)
・「いつ?どう働くかがわかる!」専門家による主婦の働き方レクチャー
(ららぽーと海老名)
など
◇寄稿・連載歴
・日経MJ 『懐に余裕、心にゆとり』(2016年2月1日)
・時事通信『働くデキる女性たち』(各地方紙上で連載)
・アドバンスニュース社コラム『木曜日のつぶやき』
など
▼ヒトラボ https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/
▼ヒトラボ資料館 『是々非々』 http://zezehihi.wix.com/jinzai
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもとにつくられた研究所です。
「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は「bestbasicstyle」。時代に合わせて新たなスタンダードをつくる会社です。この理念に基づき、2002年の創業以来、働きたい主婦に対して就業支援を行って参りました。約14年間で生み出した主婦の雇用数はのべ5万人。女性がそれぞれの価値観、ライフスタイルに合わせて働ける社会の実現に向け、派遣・在宅・エグゼクティブなど、様々な『しゅふJOBサービス』を提供しています。
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