Nature、環境省の「デコ活」事業に参画決定!
関西電力と共同で昼間の余剰電力のムダをなくす「需要創出型デマンドレスポンス」のモデル実証を実施
Nature株式会社(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:塩出 晴海、以下「Nature」)は、環境省の委託を受け、関西電力株式会社(所在地:大阪府大阪市、代表取締役社長:森 望、以下「関西電力」)と共同で、昼間の電力需要の創出・消費者の意識行動変容・社会実装の実現を目的とした「需要創出型デマンドレスポンス(上げDR※1)」のモデル実証を2024年10月21日(月)より実施いたします。本実証は、環境省が推進する脱炭素社会実現を目指す新しい国民運動「デコ活」の一環の取り組みです。
(※1)上げDRとは、需要家(消費者)が賢く電力使用量を制御することで、電力需要パターンを変化させ、電力の需要と供給のバランスをとるデマンドレスポンスのうち、需要側電力より太陽光発電などの供給側電力が余り、捨てざるを得なくなった余剰電力を蓄電池やEVへ充電するなどして需要を増やす・創出することを指す。
■モデル実証の背景と提供サービス
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、政府は日本の電源構成において再生可能エネルギー(再エネ)比率を50%以上とする目標を掲げています。Natureは再エネの普及と電力の安定供給の実現に向け、スマートリモコン「Nature Remo」、スマホHEMS「Nature Remo E」 による家電や蓄電池・V2Hなどエネルギー機器の自動制御機能を充実させてまいりました。一方で、日本の一部地域では、再エネの普及に伴い、電力需要が減る春や秋の昼間に電力供給が需要を上回ることで再エネの出力制御が行われる地域も発生しています。特に2023年には、出力制御が急増し、資源エネルギー庁によると1年間に制御された電力量が全国で約18・8億/kWhに達したことが(※2)示されており、これは約45万世帯分の年間消費電力量に相当(※3)します。
本実証の目的は、需要家(消費者)の無理のない行動で電力需要の創出を行いつつ、便利・快適・お得な暮らしを実現することにあり、快適性・利便性の観点から「Nature Remo E」および「Nature Remo Lapis」を活用した機器の自動制御が評価され、参画が決定しました。
本実証では、関西電力とともにNatureの製品を活用し、関西電力と電力小売契約を結ぶ需要家に対し、「需要創出型デマンドレスポンス(以下、上げDR)」を実施します。参加いただく需要家を、対象機器(エコキュート・蓄電池・EVなど)の自動制御を行う「機器制御型」とご自身で機器を手動で制御する「行動変容型」に分類し、DRを実践いただき、それらの効果測定を行います。「上げDR」での電力需要創出を行い、国民生活視点での新しい豊かな暮らしにつながるライフスタイル転換を体感いただけるモデル実証となります。
(※2)資源エネルギー庁「再生可能エネルギーの出力制御の抑制に向けた取組等について」(2024年9月18日)https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/shin_energy/keito_wg/pdf/052_01_00.pdf
(※3)環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)」より、1世帯が1年間に消費したエネルギー(電気)は、全国平均で4,175/kWhとして計算
■モデル実証の概要
実施期間 |
2024年10月21日(月)~2024年11月30日(土) |
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実施内容 |
・電力が余剰になると想定される時間帯において参加需要家への上げDR実施指令の通知。 ・参加者を「機器制御型」および「行動変容型」に分類し、それぞれ「Nature Remo E」、「Nature Remo Lapis」を提供、上げDR実施時間帯において、機器制御型上げDRについては対象機器の自動制御を実施し、行動変容型の上げDRにおいては、手動での機器制御を実施する。 ・機器制御型および行動変容型それぞれの上げDR実施効果を測定し検証を行う。 |
■「デコ活」について
「デコ活」は、CO2を減らす脱炭素(Decarbonization)と、環境に良いエコ(Eco)を含む「デコ」と、活動・生活を意味する「活」を組み合わせた言葉です。2050年のカーボンニュートラル及び2030年度削減目標の実現に向けて、国民・消費者の行動変容、ライフスタイル変革を強力に後押しするための新しい国民運動であり、脱炭素につながる将来の豊かな暮らしの全体像・絵姿を紹介し、国・自治体・企業・団体等で共に、国民・消費者の新しい暮らしを後押しする取組を指します。 URL:https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/
■Natureについて
Natureは、「自然との共生をドライブする」をミッションに、IoTプロダクトを活用し、再生可能エネルギーへのシフトの実現を目指しています。2017年にスマートリモコン「Nature Remo」を発売、日本のスマートホーム市場を牽引しています。2019年に「Nature Remo E」でエネルギーマネジメント事業に参入し、2022年より電力会社向けのデマンドレスポンスサービスの提供を開始しました。今後は、太陽光パネル・蓄電池・EV等の分散型エネルギーリソース(DER)を最適制御する独自のエネルギーマネジメントプラットフォーム「Nature DER Platform」を構築し、次世代の電力インフラのアップデートに貢献することでエネルギーの新しい未来を創造してまいります。
■「Nature Remo」シリーズについて
「Nature Remo(ネイチャーリモ)」は、累計販売台数70万台を超えるスマートリモコンです。赤外線リモコンを備えた家電であれば、メーカーや型番・年式などに関係なく使用でき、スマートフォンで外出先から家電の操作やスマートスピーカーと連携すれば、家電の音声操作も可能。また、タイマー機能や搭載センサー、スマートフォンのGPSなど条件を設定して、ご自身のライフスタイルに合わせた家電の自動操作も実現します。エアコンの節電制御や快適な室温制御機能を備え、自然の石をモデリングしてデザインを一新した「Nature Remo Lapis」、温度・湿度・照度・人感センサーを搭載した「Nature Remo 3」と温度センサーのみ搭載の「Nature Remo mini 2」、赤外線飛距離がシリーズ最長の「Nature Remo mini 2 Premium」、スマートホーム共通規格Matter対応の「Nature Remo nano」がございます。
■「Nature Remo E」について
「Nature Remo E(ネイチャーリモイー:オープン価格)」は、コンセントに挿すだけで安価で手軽に導入できるスマホHEMS(ヘムス:Home Energy Management System)です。電力の消費状況や電力料金の目安、太陽光発電設備の発電・売電状況、蓄電池の充電量・放電量をリアルタイムにスマートフォンの「Nature Homeアプリ」で確認でき、外出先から蓄電池やV2Hのコントロールも可能です。また、スマートリモコン 「Nature Remo」シリーズ(別売)と組み合わせて使用することで、電力使用量に合わせた家電の自動制御が可能になります。なお、「Nature Remo E」は、通信プロトコル「ECHONET Lite」で機器と通信します。
■Nature株式会社 概要
社名 :Nature株式会社(ネイチャーカブシキガイシャ)
所在地 :〒221-0052 神奈川県横浜市神奈川区栄町1-1
設立 :2014年12月10日
代表者 :代表取締役 塩出 晴海(しおで はるうみ)
事業概要:IoT機器の開発・製造・販売、及びエネルギーマネジメント事業
製品 :「Nature Remo」、「Nature Remo E」シリーズ
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