業務用イメージスキャナー「fiシリーズ」のソフトウェア「PaperStream Capture Pro」が手書きのAI-OCRに対応

帳票アーカイブとデータ抽出を効率化、業務のデジタル化を完全サポート

株式会社PFU（社長執行役員：村上 清治、以下 PFU）は、世界シェアNo.1（注1）の業務用イメージスキャナー「RICOH fi Series」のキャプチャリングソフトウェア「PaperStream Capture Pro」をリニューアルし、新登場の「PaperStream Capture Pro Premium」とともに、本日1月23日より販売開始します。

「PaperStream Capture Pro」は、スキャンから画像編集、自動仕分けが可能な標準添付ソフトウェア「PaperStream Capture」に加えて、より高度な機能を搭載した有償版のソフトウェアです。今般の機能強化により、日本語を含む6言語の手書き文字（注2）や活字、チェックマーク、バーコードなど、様々な文字種のデータ抽出に対応しました。申請書やアンケートなど、紙文書のデジタル化にかかる作業を大きく効率化します。

また、当社製品のAI-OCRソフトウェア「DynaEye」の帳票レイアウト識別技術を搭載し、異なる種類の帳票をまとめてスキャンした場合でも、それぞれの帳票に応じたデータ抽出が可能です。イメージデータは、帳票の種類ごとに仕分けて保存できます。新たに搭載された「マスキング機能」（注3）は、個人情報（機微情報）など一部の情報を隠した状態でイメージデータ化することができ、情報漏洩のリスクを低減し、セキュリティの向上を実現します。

さらに、アクセシビリティの向上として音声読み上げソフトに対応し、各コントロールの情報の読み上げを行うことが可能となり、環境や心身の条件に関係なく使いやすいソフトウェアへと進化しました。

今般のリニューアルに伴い、ライセンス形態が買い切り型から1年ごとの契約制へと切り替わります。初期導入費用を抑えることができるため、特定の業務用途や短期的に利用したいお客様をはじめ、少人数で高い成果を上げる必要のある中小企業においても導入しやすい製品となりました。新機能を搭載しパワーアップした「PaperStream」シリーズが、より一層の業務効率化をサポートします。

「PaperStream Capture Pro」のリニューアルに伴い、fiシリーズとあわせてご活用いただけるソフトウェアラインナップがさらに充実しました。シンプルな操作で画像のアーカイブを行える「PaperStream ClickScan」から、データ抽出や帳票仕分けまで一括で行える「PaperStream Capture Pro Premium」まで、お客様の目的や用途にあわせて最適なソフトウェアをお選びいただけます。

背景

近年、DXの加速に伴い、新しい働き方への対応が不可欠となり、紙文書の電子化はビジネス環境の基盤となっています。電子化によって、データのデジタル化や業務プロセスの自動化が可能となり、生産性向上やコスト削減を実現します。特に、電子化したデータからテキスト情報の抽出を可能とするOCR技術は、データの有効活用に不可欠となっています。PFUは、あらゆる帳票をスピーディーに電子化する高品質・高機能な業務用イメージスキャナー「fiシリーズ」と、効率的なデータ抽出を可能とするソフトウェア「PaperStream Capture Pro」により、お客様の業務効率化を強力に支援してまいります。

【導入後のイメージ】

「PaperStream Capture Pro」の導入により、帳票のレイアウトを自動識別し、OCRで抽出したデータをファイル名に付与して、帳票種ごとにフォルダー分けして保存することが可能です。これにより、帳票電子化に伴う付随作業が軽減され、業務効率が飛躍的に向上します。

特長

１．AI-OCRの活用で「データ抽出」機能が進化

手書き文字・チェックマーク、活字、バーコードの認識に対応

「PaperStream Capture Pro」では、日本語を含む6言語の手書き文字（注2）や活字、チェックマークなど、様々なデータ抽出に対応し、1帳票あたり100項目（注4）までデータ抽出の指定が可能です。申請書などの帳票に含まれるテキスト情報を自動でデータ化し、抽出したデータをファイル名やフォルダー名として指定できるため、データ整理を効率化できます。また、CSVファイルとして出力することも可能です。

[対象：PaperStream Capture Pro / PaperStream Capture Pro Premium]

スキャンするだけで、OCR項目を一括設定

「PaperStream Capture Pro」では、未記入帳票と記入済み帳票をスキャンすると、記入された文字と罫線・下線の情報をもとにOCR対象となるフィールドを自動的に検出します。さらに、各フィールドに対して、文字種別や言語など属性を自動的に設定します。フィールドを１項目ずつ手作業で設定していく手間がなく、新しいレイアウトの帳票が発生した場合も、すぐにOCRを適用できます。

 [対象：PaperStream Capture Pro / PaperStream Capture Pro Premium]

「ファイルインポート」機能で、画像データの認識・変換にも対応

「PaperStream Capture Pro Premium」では、他のシステムやスキャナーで生成されたイメージデータを取り込むことができる「ファイルインポート」機能に対応します。手元に紙の原本がなく画像ファイルで届く場合にも、fiシリーズ専用スキャナードライバ「PaperStream IP（TWAIN）」による高度な画像処理や、AI-OCRによるデータ抽出が可能です。

[対象：PaperStream Capture Pro Premium]

２．効率的な帳票アーカイブで、安心のデータ管理

多様な帳票の一括スキャンに対応する「帳票レイアウト識別」機能

当社製品AI-OCRソフトウェア「DynaEye」で培った帳票レイアウト識別技術を活用し、高精度な帳票仕分けを実現します。レイアウトの異なる帳票をまとめてスキャンした場合でも、用紙サイズや罫線パターンをもとに、登録済みの帳票リストから該当する帳票を識別。帳票にあわせたデータ抽出や、仕分け保存が可能です。

[対象：PaperStream Capture / PaperStream Capture Pro / PaperStream Capture Pro Premium]

「マスキング」機能で、個人情報のイメージデータ保存も安心

「PaperStream Capture Pro」では、新たに「マスキング」機能を搭載。スキャンした画像の特定部分を隠してデータ化することができ、個人情報（機微情報）の漏洩リスクを低減し、セキュリティを向上します。従来、付箋などで該当箇所を隠してからスキャンする必要があった手間を削減します。

[対象：PaperStream Capture Pro / PaperStream Capture Pro Premium]

３．柔軟な作業環境を提供し、働きやすさを支援

音声読み上げソフトに対応し、アクセシビリティを向上

音声読み上げソフトに対応し、各コントロールの情報の読み上げを行うことが可能となりました。さらに、フォントサイズの拡大や視認性の良い色への改善などを行い、障がいのある方にも、画面の内容がより伝わりやすいよう、アクセシビリティを向上しています。環境や心身の条件に関係なく使いやすいソフトウェアへと進化しました。

[対象：PaperStream Capture / PaperStream Capture Pro / PaperStream Capture Pro Premium]

 

チームでの作業分担を可能にする「マルチステーション」機能

「PaperStream Capture Pro」は、スキャニング処理のワークフローを共有し、担当者を分ける「マルチステーション」機能を搭載（注5）。これにより、チーム内の作業負荷を分散し、担当者の負担を軽減します。また、不鮮明な画像があった場合、再スキャンの手間なく補正を行える「画像補正（ASC）」機能など、従来の高度な機能も引き続き利用可能です。

[対象：PaperStream Capture Pro / PaperStream Capture Pro Premium]

「fiシリーズ」以外のスキャナー・複合機とも連携可能

「PaperStream Capture Pro」は、当社製品以外のTWAINドライバ対応スキャナーにも対応するようになりました（注6）。これにより、複合機や他社製のスキャナーをお使いのお客様も、高度な帳票仕分けやデータ抽出（注7）などの便利な機能をご利用いただくことができ、より多くのお客様の業務改善をサポートします。

[対象：PaperStream Capture Pro / PaperStream Capture Pro Premium]

価格・製品構成

商品名	対象機種	価格（税抜）	提供開始日
PaperStream Capture (5.0.0)	fi-8950 / fi-8930 / fi-8820 / fi-7900 / fi-7800 / fi-7700 / fi-7700S / fi-7600 / fi-7480 / fi-7460 / fi-8290 / fi-8270 / fi-8250 / fi-8190 / fi-8170 / fi-8150 / fi-8040 / fi-800R / fi-7300NX / fi-70F /SP-1425	（標準添付）	2025年1月23日
PaperStream Capture Pro (5.0.0)	fiシリーズ：fi-7480  / fi-7460 / fi-8290 / fi-8270 / fi-8250 / fi-8190 / fi-8170 / fi-8150 /  fi-8040 / fi-800R / fi-7300NX / fi-70F /SP-1425 その他：A4/レターサイズ以下の読み取りが可能な TWAINドライバ対応のスキャナー/複合機	35,000円／年	2025年1月23日
PaperStream Capture Pro Premium (5.0.0)	fiシリーズ：上記機種に加え、fi-8950 / fi-8930 / fi-8820 / fi-7900 / fi-7800 / fi-7700 /  fi-7700S / fi-7600 その他：TWAINドライバ対応のスキャナー/複合機	150,000円／年	2025年1月23日

• 現在、「PaperStream Capture Pro」を利用中のお客様は、新たに「PaperStream Capture Pro (5.0.0)」もしくは「PaperStream Capture Pro Premium (5.0.0)」をご購入いただくことで、対象の新機能をご使用いただけます。

• 標準添付ソフトウェア「PaperStream Capture」を利用中のお客様は、「fiシリーズソフトウェアダウンロードページ」よりアップデートプログラムを無償でダウンロードしていただくことで、対象の新機能をご利用いただけます。

販売開始日

2025年1月23日

関連サービス商品

「fiシリーズ」や「PaperStream Capture (PaperStream Capture Pro / Pro Premium を含む)」 の導入から運用までを支援するサービスメニュー「PaperStream Capture スタートアップサービス」をご用意しています。スキャナーの開梱から、ソフトウェア・ドライバ のインストールや業務に合わせたジョブ設定を、お客様に代わって当社専門技術者が実施します。

商標について

• PaperStreamは、株式会社PFUの日本における登録商標です。

• DynaEyeは、株式会社PFUの日本における登録商標です。

• その他記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1：ドキュメントスキャナーを対象とする。日本・北米はKEYPOINT INTELLIGENCE社(InfoTrends)により集計（2023年実績）。ドキュメントスキャナー集計よりMobile/Microを除く6セグメントの合計マーケットシェア（主に8ppm以上のドキュメントスキャナー全体）。欧州はinfoSource社（2023年実績）の集計に基づき、西欧地区（トルコとギリシャを含む）におけるシェア。

注2：対象言語は、「日本語」「英語」「ドイツ語」「フランス語」「イタリア語」「スペイン語」の6言語です。

注3：マスキングを設定した画像は、文書の改ざんと見なされる場合があります。マスキングを設定しても問題ないか事前に確認してください。

注4：有償版のオプションソフトウェア「PaperStream Capture Pro／Pro Premium」では、活字・手書き文字・チェックマーク・バーコードを合計100項目までデータ抽出が可能です。

注5：「スキャン」を行うPCには、スキャナー機種に応じたライセンス購入が必要です。「画像チェック（QC）」「インデックス」を行うPCには、スキャナー機種によらず「PaperStream Capture Pro」のライセンス購入が必要です。

注6：すべてのスキャナー製品の動作を保証するものではありません。他社製品で「PaperStream Capture Pro / Pro Premium」をご利用の場合は、導入前に無償評価版にて動作確認を行ってください。

注7：当社製品以外における従来の「ゾーンOCR」機能と検索可能なPDF出力のサポートは、2025年４月以降に対応予定です。

関連リンク

• 「fiシリーズ」製品紹介サイト（https://www.pfu.ricoh.com/fi/）

お客様お問い合わせ先

株式会社PFU

イメージング サービス＆サポートセンター

https://www.pfu.ricoh.com/imaging/contact.html