アイティフォー、新製品のAI対話アプリ「ココボイス」のPoCを共立コンピューターサービス様で開始
社員のリアルな声を経営判断のチカラへ、AIが本音を可視化
株式会社アイティフォー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:坂田 幸司)は、当社が開発を進めるAI対話アプリ「ココボイス」(特許出願中)について、株式会社大垣共立銀行のグループ会社である共立コンピューターサービス株式会社(本社:岐阜県大垣市、代表取締役社長:安田 次朗)様のご協力のもと概念実証(PoC)を実施中であることを本日発表します。
ココボイスは、社員が匿名で自由に意見を投稿できるだけでなく、生成AIとの対話を通じて、より深く本音を引き出すことを目的としたアプリです。投稿された内容をAIが分析・レポート化することで、経営陣に社員のリアルな声を届け、組織課題の早期発見と改善に貢献します。
今回のPoCでは、2025年5月19日より共立コンピューターサービス様の一部社員にアプリを先行導入し、6月からは全社員を対象に展開しています。7月中旬以降、PoCの結果に基づいたレポートを提出する予定です。今後さらにPoC実施企業を増やし、社員と経営の建設的なコミュニケーションを支援してまいります。

◆背景:社員のスマホから始まる組織改革
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査」によると、2024年の全国平均離職率は15.4%であり、前年よりも増加しています。また、2024年10月に公表されたデータによれば、2021年3月に卒業した新規学卒就職者の3年目以内離職率は30%以上と高い傾向にあります。
こうした社会状況を改善・変革したいという社員の強い想いから、ココボイスの構想がスタートしました。若手社員が本音を打ち明けられる場を提供することで会社を変革できるのではないかという仮説のもと、日常の意見交換や対話の中から改善のヒントを抽出し、社員エンゲージメントや組織文化に根差した課題を解決します。これにより、社員が長く安心して働ける環境づくりの支援を目指します。
今回は、この新製品の実現可能性を検証したく、共立コンピューターサービス様のご協力のもと、PoCを実施することとなりました。
◆ココボイスとは:社員のスマートフォンから始まる組織改革
ココボイスは、従来の組織サーベイとは一線を画します。社員個人のスマートフォンからいつでもどこでも手軽に利用できるモバイルアプリとして開発されており、「社員ファースト」の視点から、社員が自律的に組織改革に参加できる仕組みを提供します。
スマートフォンを起点に、日々蓄積される声や意見をAIが解析し、分かりやすいレポートとして経営陣に届けます。本音に基づいた情報は、企業が真に取り組むべき課題を明確にし、実効性の高い組織改革を後押しします。定期的なフィードバックを経営に提供し、社員と経営陣のコミュニケーションをより円滑で建設的なものにしていきます。
◆仕組みのこだわり:匿名性と生成AIによる本音の引き出し
ココボイスの最大の特徴は、以下の3点にあります。
① 徹底した匿名性
メールアドレスなど、個人の特定につながる情報は一切取得しません。これにより、社員は心理的なハードルを感じることなく、安心して本音を投稿できる環境を実現しています。
② 生成AIによる対話と深掘り
組織サーベイのように単に意見を投稿するだけでなく、生成AIを組み込み、ユーザーとの対話を可能にしています。AIが返答することで、社員がさらに投稿したくなるような仕掛けを目指しました。今後はAIのチューニングを進め、より自然で効果的なコミュニケーションと精度の高い分析を実現していきます。
③ 人的資本可視化指針への対応
上場企業は有価証券報告書への「人材育成方針」と「社内環境整備方針」の記載を義務付けられているほか、企業では統合報告書やサステナビリティレポートなどさまざまな媒体において人的資本情報の任意開示が進んでいます。ココボイスは、そうした開示に有用な情報の提供を目指しています。実現すれば、開示のための情報収集や分析といった企業の負担を軽減することができます。
◆PoCの概要
共立コンピューターサービス様は、ココボイスを通じて「社員の本音を知り、職場環境のさらなる向上を目指したい」と強い期待を寄せて、今回のPoCに協力してくださいました。また、社員に生成AIに触れてもらい、その可能性を感じてほしいという強い思いも、PoC実施を後押ししました。

①期間 |
2025年5月19日:先行導入(一部社員 約10名) 2025年6月2日:全社員展開(約300名、正社員以外も含む) 2025年7月中旬以降:レポート提出 |
②内容 |
・アプリインストール、オンボーディング説明会の実施 ・社員によるココボイスへの投稿、生成AIとの対話 ・投稿内容の分析、レポート作成 |
◆今後の展望
アイティフォーは、今回のPoCを通じて得られる知見を生かし、ココボイスの機能改善とUX向上に努めてまいります。特に、生成AIとの対話がより魅力的になるようチューニングを進めることが今後の重要な課題です。今後はPoC実施企業を増やし、より多くの企業で社員と経営の建設的なコミュニケーションを支援してまいります。
【参考情報】
厚生労働省「令和5年雇用動向調査」(令和6年8月公表)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/24-2/index.html
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」(令和6年10月25日公表)
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00007.html
【共立コンピューターサービス様の概要】
名称:共立コンピューターサービス株式会社
代表者:代表取締役社長 安田 次朗
本社所在地:岐阜県大垣市加賀野4丁目1番地の9

【株式会社アイティフォーの概要】
代表者:代表取締役社長 坂田 幸司
本社所在地:東京都千代田区一番町21番地 一番町東急ビル
上場区分:東証プライム(4743)
アイティフォーは、社会や人々の多様なニーズにITサービスで応える企業です。金融機関や地方自治体、小売業/EC事業者向けサービスをはじめ、キャッシュレス決済、コンタクトセンター、セキュリティ・基盤など幅広い分野におけるサービスの提供を通じて地方創生を支援し、「寄り添うチカラ」で人々の感動と笑顔を生み出す社会づくりに貢献します。

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