【ABABA総研】3人に2人が「就活失敗=人生終わり」の重圧。6月解禁で『就活6月病』深刻化の懸念
▼内定保有層の4割超も直面する過酷な実態▼不誠実な選考を受けた就活生の2割以上が途中辞退、企業の採用ロスに直結
株式会社ABABA(本社:東京都渋谷区、代表取締役:久保駿貴・中井達也)は、2027年3月卒業予定の就活生356名を対象に、「5月病時期の就活生のリアル」に関する調査を実施しました。
本調査では、選考の早期化に伴いGW中から不調に陥る実態を『就活5月病』、6月1日の選考解禁を機にストレスが深刻化する危機を『就活6月病』と独自に定義。一見順調に見える市場の数値だけでは捉えきれない、内定の有無に関わらず全就活生が抱える慢性的な焦燥感や本音について、調査結果を公表します。
【調査概要】
調査名:「5月病時期の就活生のリアル」に関する調査
調査対象:ABABAに登録している2027年3月卒業予定の大学4年生、修士課程2年生
有効回答数:356名(内定あり:260名 / 内定なし:96名)
調査期間:2026年5月18日〜25日
調査方法:インターネット調査
調査機関:株式会社ABABA
【調査結果の要約】
1.就活生の半数近く(47.2%)がメンタル不調。内定なし層の6割、内定保有層でも4割超が『就活5月病』に直面
全体で47.2%(168人)が不眠などのメンタル不調を自覚していることが判明しました。内定なし層では6割以上(63.5%・61人)が症状を訴える過酷な実態が浮き彫りとなった一方、世間一般で安心・順調と認識されがちな内定保有層(260人)に絞っても、4割超(41.2%・107人)が集中力低下・不眠など何らかのメンタル症状を自覚しており、『就活5月病』は内定保有層にも等しく直面していることが判明。さらにGW中も内定保有層の約4割(39.2%・102人)が休めず焦りを募らせており、内定の有無に関わらず、「活動を継続しなければならない」という終わりの見えないプレッシャーや焦燥感が、多くの就活生の心を等しく疲弊させている実態が窺える結果となりました。
2.3人に2人(67.1%)が抱える「就職失敗=人生終わり」と感じる心理的重圧
全体の67.1%(239人)が「就職に失敗したら自分の人生は終わりだ」と常に、またはたまに感じると回答。42.4%(151人)が「転職前提のキャリア」を視野に入れつつも、72.2%(257人)が「新卒で入る会社で人生が決まる(重要である)」と答えており、「新卒の就活は失敗できない」という重圧が就活生を追い詰めています。
3.不誠実な選考は、21.1%の就活生の選考途中辞退を招き、企業の採用ロスに直結
就活生の90.5%(322人)が就活において自身の「心の平穏や納得感」を保つことを重視する一方、62.6%(223人)がサイレントお祈り(38.2%)や圧迫面接(27.5%)などの不誠実な選考を経験している実態が明らかになりました。さらに「メンタルを削る選考への対応」を分析したところ、21.1%(75人)が「選考を辞退・途中放棄する」を選択。企業側の不誠実な対応が、就活生の途中辞退を招き、内定辞退率の悪化や採用コストの無駄といった、致命的な採用ロスに直結している構造が浮き彫りとなりました。
4.約3割(28.4%)が「多様性への配慮不足」に違和感
選考に限らず、面談や社員交流の場を含めたすべての接触機会において、28.4%(101人)の就活生が何かしらの違和感を覚えたと回答。具体的には、「男尊女卑などの古い価値観(17.7%)」や「同性の上司・ロールモデルの不在(11.0%)」のほか、結婚・出産に関する「ライフプランへの不適切な質問(5.9%)」「性別による役割決めつけ(5.3%)」などが挙がりました。就活生は、単なる選考の合否や進捗スピードだけでなく、企業の持つ組織風土や配慮の有無を、シビアに見極めている現状が窺えます。
5.自由記述に溢れる就活システムへの不満:32.3%が自発的に「早期化・長期化の弊害」を記述
選択肢のない自由記述において、32.3%の就活生が明示的に「早期化・長期化」への不満や限界を記述しました。「3年生の間に内定がないと遅いという風潮がおかしい」「大学の講義や研究に真面目に通っていると損をするシステムが問題」など、政府のルール(解禁日)が形骸化し、学生生活を置き去りにする早期化への悲痛な叫びが相次いでいます。
【調査結果の詳細】
Q1. 最近、以下のような身体・精神症状を感じることはありますか?(複数回答/n=356)
集中力の欠如(28.1%・100人)や不眠(23.3%・83人)、理由のない涙(15.7%・56人)などの症状を「感じることがある」と答えた就活生は全体の47.2%(168人)にのぼり、就活生の約半数が心身に何らかの不調を抱えているリアルな現状が浮き彫りになりました。

【注目クロス集計】
データを「内定の有無」で掛け合わせて分析したところ、内定なし層においては6割以上(63.5%・61人)がメンタル不調を自覚している過酷な実態が明らかになりました。
一方で、すでに内定を1社以上獲得している就活生(計260人)に絞っても、41.2%(107人)が同様に不調を自覚しています。その内訳は「集中力が続かない(単体:25.2%)」「夜眠れない(単体:15.0%)」に留まらず、不眠と集中力低下の併発(13.1%)など多重の症状に直面。内定の有無にかかわらず誰もが安心できない、現代の就活長期化がもたらす心理的影響の深さが窺えます。

Q2. いわゆる「5月病(やる気が出ない、体が重い)」を感じている場合、その原因は何だと思いますか?(単一回答/n=356)
5月病のような心身の不調を感じる原因は、「終わりが見えないことへの疲弊(34.0%・121人)」が最多の回答を占めました。選考の早期化に伴って実質的な活動期間が長期化していることが、就活生の精神的なエネルギーを慢性的に摩耗させている背景がデータからも裏付けられています。

Q3. GW期間中、「就活のことを考えずに休めた」日はありましたか?(単一回答/n=356)
世間が大型連休に沸く裏側で、就活のことを考えずに休めた日が「1日もなかった(23.6%・84人)」、「1〜2日あった(24.7%・88人)」を合わせた割合は全体の48.3%(172人)に到達。半数近くの就活生が、連休中も就活のプレッシャーから解放されずに過ごしていた過酷な実態が見て取れます。

【注目クロス集計】
内定保有者(260人)に限定して分析した結果、すでに内定を確保している層であっても、休めた日が「1日もなかった(19.2%・50人)」「1〜2日あった(20.0%・52人)」を合わせ、実に39.2%(102人)がGW中も就活を継続していたことが判明。内定さえあれば連休は羽を伸ばせるという一般的な認識とは大きく異なり、長期化する就活そのものが、内定保有層の心すら休ませない事態を引き起こしています。

Q4. 周囲の状況と比較して、選考状況への「焦り」はどう変化しましたか?(単一回答/n=356)
GW明けのタイミングにおける焦りの変化として、「以前から焦っていたが、GW明けにさらに加速した(19.7%・70人)」「以前から焦っており、現在も変わらず焦りを感じている(33.1%・118人)」「このタイミングで急に焦りを感じ始めた(4.2%・15人)」を合わせ、全体の57.0%(203人)が焦燥感を募らせている実態が浮き彫りとなりました。連休が明けたことで周囲の進捗状況との比較がより顕著になり、心理的ストレスに拍車がかかっている現状が窺えます。

Q5. 「就職に失敗したら自分の人生は終わりだ」と感じる瞬間がありますか?(単一回答/n=356)
「就職に失敗したら自分の人生は終わりだ」という重圧を「常に感じる(17.4%・62人)」「たまに感じる(49.7%・177人)」と答えた就活生は、全体の67.1%(239人)に達しました。一度きりの新卒の就活を無駄にできないという強迫観念が、GW明けのこの時期、就活生の心を慢性的に疲弊させる大きな要因となっています。

Q6. 「新卒で入る会社」は今後の人生においてどんな意味を持ちますか?(単一回答/n=356)
「人生のすべてが決まる(29.8%・106人)」「転職前提だが重要(42.4%・151人)」を合わせると72.2%(257人)にのぼり、新卒で入る会社への意識の高さが窺えます。
【データから見る現代就活生の重圧】
注目すべきは、42.4%(151人)の就活生が「最初に入った会社に定年まで勤めるつもりはない(転職前提)」とも回答している点です。終身雇用意識が薄れ、キャリアアップのための転職を視野に入れつつも、なお「最初の1社目を失敗しては、その後のキャリアが崩れてしまう」という、現代の就活生特有の重圧が、慢性的な焦りを生む構造的な原因になっていると考えられます。

Q7. これまでの就職活動において、企業から「不誠実」だと感じる対応をされた経験はありますか?(単一回答/n=356)
売り手市場と言われる現在でも、全体の6割以上(62.6%・223人)が何らかの不誠実な選考を「経験したことがある」と回答しました。

Q7-2. (Q7で「ある」と回答した方に伺います)それはどのような内容でしたか?(複数回答 / n=223)
最多は「サイレントお祈り(38.2%・136人)」で、次いで「圧迫面接(27.5%・98人)」と続いています。 学生優位の市場でありながら、合否連絡の放置や直前の面接キャンセルなど、学生側の立場を軽視した対応が横行している実態が浮き彫りとなりました。

Q8. 就活において、選考を突破することだけでなく、自身の「心の平穏」や「納得感」を保つことをどの程度重視していますか?(単一回答/n=356)
全体の90.5%(322人)が就活において自身の「心の平穏」や「納得感」を保つことを「重視する(非常に重視している・ある程度重視している)」と回答しました。 単に内定を獲得するだけでなく、選考プロセスにおける企業側の誠実な対応や納得感を、多くの就活生が強く求めている実態が示されています。

Q9. 志望度が高い企業でも、選考プロセスが「メンタルを削るもの(圧迫面接、不誠実な対応等)」だった場合、どうしますか?(単一回答/n=356)
メンタルを削るような選考プロセスに直面した場合、63.2%(225人)は「志望度は下がるが、内定のために選考は受ける」とした一方、21.1%(75人)の就活生は「選考を辞退・途中放棄する」を選択しました。
志望度が高い企業であっても、不誠実な対応をされた段階で2割以上の学生が自ら選考を去るという厳しい現実が示されています。企業側が就活生を軽視することは、選考途中での辞退を招き、内定辞退率の悪化や採用コストの無駄遣いといった「致命的な採用機会ロス」に直結している構造が浮き彫りとなっています。

Q10. 選考に限らず、面談や社員交流の場を含めた「すべての接触機会」において、多様性への配慮に欠ける言動や組織の空気感を感じたことはありますか?(複数回答/n=356)
全体の28.4%(101人)が、面談や社員交流の場を含めたすべての接触機会において、多様性への配慮に欠ける言動や組織の空気感に「何かしら違和感を覚えた」と回答。
具体的な内容としては、「時代錯誤な空気感(男尊女卑など)」が17.7%(63人)で最多となりました。次いで「同性で活躍している上司やロールモデルがいない(11.0%・39人)」が続き、企業の意思決定層における多様性の欠如を就活生がシビアに見極めている現状が窺えます。さらに「ライフプランへの不適切な質問(5.9%・21人)」「性別による役割決めつけ(5.3%・19人)」と続いており、企業の組織風土や配慮の有無自体が、現代の就活生にとって重要な選考基準となっている実態が示されました。

Q11. 現在の就活システムについて感じていることを自由にお書きください(自由回答/n=356)

寄せられた主なコメント(抜粋):
「解禁日が形骸化している。企業側が競うように早期化し、就活自体が長期化している。どうにかするべき。」
「大学の講義に真面目に通っていると損するシステムが問題。早期化が進みすぎている。」
「3年次から急かされ、4年で卒業論文と就活の両立が限界。低学年のうちから焦らせるのは勘弁してほしい。」
「早期選考でほとんど枠が埋まり、本選考の枠がない。早期化が採用機会を歪めている。」
■まとめ
5月下旬時点で7割以上が内定を保持する売り手市場の裏側で、内定の有無に関わらず、「活動を継続しなければならない」という終わりの見えないプレッシャーや焦燥感が、多くの就活生の心を等しく疲弊させている実態が明らかになりました。GW中も心を休められず、半数近くが不眠などの不調を抱える現状は、選考の早期化・長期化がもたらした現代の就活市場における構造的な課題を示しています。
特に本調査から得られる重要な示唆は、この5月中に蓄積されたストレスや疲弊が、6月1日の選考解禁日を機に『就活6月病』としてさらに深刻化・長期化していくという懸念です。「新卒の就活に失敗したら人生終わり」という心理的重圧を抱える就活生たちにとって、6月の本格的な本選考シーズンへの突入はさらなるプレッシャーとなり、不調が泥沼化していくリスクを内包しています。
さらに、何らかの不誠実な選考を経験した就活生は全体の6割以上(62.6%)にのぼり、約3割(28.4%)が企業の多様性への配慮不足や時代錯誤な空気感に違和感を抱いている実態が明らかになりました。こうした負の体験が重なることで、最終的に2割以上が「途中辞退」を選択するという、企業側の致命的な採用機会ロスを引き起こしているリアルな構造も判明しました。
これからの新卒採用において企業に求められるのは、単なるスピード競争ではなく、一人ひとりの「心の平穏や納得感」に寄り添う誠実なコミュニケーションと、組織風土そのもののアップデートです。誠実な選考プロセスへと転換することは、学生のメンタルを守るだけでなく、企業自身の採用成功率の改善や内定辞退の防止に貢献し、機会損失を防ぐ防衛策でもあります。
「就活の一発勝負で人生が決まる」という重圧を解き、選考の過程そのものが正当に評価され、次のチャンスへと繋がっていく「セーフティネットのある就活環境」の実現が、今まさに求められています。ABABAは、「就活の過程が評価される社会」の実現を通じて、就活生たちのメンタルウェルビーイングを守るとともに、企業の誠実な採用プロセスの実現に貢献してまいります。
【ABABA総研とは】

ABABA総研は、就職活動を行う「就職活動生」と新卒採用を実施している「採用企業」のリアルを届けることを目的とする調査研究機関です。
新型コロナウイルスの影響や日本経済を取り巻く環境の先行き不透明感が高まったことで、新卒就活生が企業選びにおいて安定性を重視する傾向が強くなり、大手企業への応募者が集中して採用競争が激化しています。さらには、早期のインターンシップ開催が一般化したことで就職活動が長期化するケースも増えており、学業への影響が懸念されるなど、現代の就職活動生を取り巻く外的環境は過酷さを極め、心身ともに大きな負担を抱えながら活動せざるを得ない状況になっています。最近では、就職活動がきっかけでメンタルヘルスに不調をきたす「就職活動うつ」が社会問題として注目されるようになりましたが、就職活動生のメンタル面の実態を捉えたデータはまだ少なく、不明瞭なまま語られることが多いのが現状です。
私たちABABAはこれらの問題を重く受け止め、現代の就職活動における本質的な問題を明らかにすることを目的に、継続的に調査研究を行う機関として『ABABA総研』を発足するに至りました。
【”就活の過程を評価する” 新卒スカウトサービス「ABABA」】

「ABABA」は就職活動で最終面接まで進んだことのある就活生だけが登録できるスカウト型のサービスです。就活生はサービス登録時に最終面接まで進んだ企業の情報を提出すると、その実績を見た企業からのスカウトを受け取ることができます。
また、もう一つの登録経路として、”お祈りメール”を前向きなエールに変えたいという思いから生まれた「お祈りエール」があります。これは企業が最終面接で採用を見送った就活生への不採用メール(通称お祈りメール)の中で「当社で採用はできませんでしたが、あなたは素晴らしい人材なので他社に推薦したいです。ABABAに登録していただければ、今後の就職活動を応援いたします。」といった応援のメッセージとともにABABAへの登録を促すことで、その就活生をお墨付きの人材としてABABA上で推薦できる取り組みです。
「ABABA」は選考の過程を評価することで「就職活動うつ」に悩む就活生の心理的ストレスの軽減に寄与しながら、企業のブランディング保持にも貢献し、社会課題と事業課題の双方を解決するサービスです。
■株式会社ABABA会社概要
会社名:株式会社ABABA
所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目19番19号恵比寿ビジネスタワー8階
本社所在地:東京都渋谷区
従業員数:100名(インターン・アルバイト含む)
設立:2020年10月19日
資本金:1億円
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