マックスマーラ 2023年リゾートコレクション
マックスマーラは6月28日(現地時間)、リスボンのカルースト・グルベンキアン美術館の庭園にて2023年リゾートコレクションを発表いたしました。
当美術館に所蔵されるニキアス・スカピナキスによる一枚の絵。知識人、詩人、社会活動家であったナタリア・コレイアと彼女の足元に座る二人の女性を描いた作品を出発点とし、激動の20世紀半ばにおけるポルトガルの芸術、文化、政治へのコレイアの貢献を称え、彼女のスピリットを蘇らせるコレクションです。
マックスマーラが独自のフェミニズムを提唱しているように、コレイアが説いたフェミニズムも独特です。フェミニズム運動の”政治的に正しい“フォーマットに対抗して、コレイアは官能性と情熱的なフェミニニティを強く訴えました。コレイアの「アントロジーア・ダ・ポエジーア・ポルトゥゲーサ・エロティカ・エ・サティリカ(性愛・風刺ポルトガル詩選集)」は、当局からスキャンダラスだと非難されましたが、彼女はひるむことなく抵抗しました。このエピソードは、本コレクションの官能的で曲線を強調するシルエットのインスピレーションとなりました。膝下丈のセクシーなシースドレスは知識人が集うパーティーにふさわしい装いです。またロングドレスに似合う、アイコニックなコートも登場します。
コレイアは、リスボンの知識人の中心的な存在でした。先述のニキアス・スカピナキスの作品でコレイアの足元にいる二人の女性は、詩人のペルナンダ・ボテリョと、クラシック音楽の著名なピアニストであるマリア・ジョアン・ピレシュです。コレイアの自宅や、彼女自身が開いたバー・ボテキムは、ヘンリー・ミラー、グレアム・グリーン、ウージェーヌ・イヨネスコといった海外の友人たち、あるいはファドの女王と呼ばれたアマリア・ロドリゲスのようなポルトガルのレジェンドたちが集う場所でした。舞台に立っているロドリゲスの写真を見ると、彼女がプリーツを愛好していたことがうかがわれます。ハリのあるタフタのプリーツを段々に重ねた衣裳、裾が床につくビスチェドレスや、裾の下からプリーツが大きく広がるペンシルスカートなどは、ドラマチックなジェスチャーを完璧に引き立ててくれます。
恋情と切望を歌うファドを聞くと、外向的ではなく内面で燃えるようなナタリア・コレイアのカリスマ性は、ポルトガル人の精神性と連動していることを改めて気づかせてくれます。ファドと並ぶポルトガルのもう一つのロマンチックな伝統は若い女性が恋焦がれる男性にあてた愛のメッセージを、刺繍で描くレンソス・ドス・ナモラドス(愛のハンカチーフ) です。レンソス・ドス・ナモラドに見られるナイーブかつ凝ったスタイルで描かれたハート、花、鳩は、マックスマーラのプリントやクリスタルガラスをちりばめたドレッシーなブローチに落とし込まれました。
マックスマーラは地元の職人とのコラボレーションにより、独自の愛の詩をつづったレンソスをアプリケしたTシャツを制作。こうした愛の詩は慣習に従い、恋する人にメッセージが届いて欲しい、という心からの願いの表明で始まります 。マックスマーラの愛とパワーのメッセージをお届けします。
“ヴァイ・レンソ・フェリス(行け、幸せのハンカチよ!)”
ショーの模様は公式サイトにてご覧いただけます。
https://jp.maxmara.com/editorial/resort
#MaxMaraResort23
#MaxMara
@maxmara
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