スマホ問診アプリ「ありがとうサポート」内の情報ページに「Nagomi time」へのリンク掲載を開始
― がん治療中のアピアランスケアに関する患者支援記事の充実化へ ―

TXP Medical株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:園生 智弘、以下 TXP Medical)は、問診や治療日誌としての機能を有する患者支援プラットフォームである「ありがとうサポート(以下、ありサポ)」を提供しています。
この度、ありサポの情報ページにおいて、株式会社ファンケル(代表取締役 社長執行役員:三橋 英記)が運営する「Nagomi time」※1) へのリンク掲載が開始されました。
ありサポのアカウント登録(無料)を行うことで、問診機能などの利用はなくても、すべてのユーザーが利用可能です。
【取り組み背景】
がん治療中には、抗がん剤の副作用(例:脱毛や吐き気、手足のしびれ、疲れやすさなど)に加え、気持ちや体の変化(例:不安や気分の落ち込み、眠れない、味覚が変わるなど)が生じることがあります。こうしたときに、症状の和らげ方や日常生活の工夫など、役立つ情報を知っておくことが大切です。
アピアランス(見た目)に関する変化へのケアの情報の充実も求められており、実際、がん患者、家族を対象として行なったアンケートでは、脱毛、皮膚、リンパ浮腫といったアピアランスに関係する情報が治療中/治療後に必要であるという回答が約50%以上に認められました。

現在でも患者支援記事は数多く存在しますが、それゆえにどの情報を参考にすればよいか、患者の立場からすると悩むこともしばしばあります。
そこで、総合的な患者支援プラットフォームであるありサポに、アピアランス(外見)ケア支援のためのポータルサイトであるNagomi timeの情報へのリンクを掲載することで、患者の利便性の向上を実現します。

【ありサポの今後の展望】
ありサポの情報機能では、所定の企業や自治体、医療機関の皆様が、患者支援記事を感覚的な操作で編集、掲載することが可能です。
一方、ユーザーはタグを利用することで、自身が関心のある情報を検索しやすくなっています。今後は、問診結果等の各ユーザーのステータスに応じて、情報をリコメンドするオプション機能を実装する予定です。
また、情報掲載側の皆様においては、各情報がどのようなステータスのユーザーに閲覧されているか、対象としているユーザーに情報が届いているか、といったフィードバックを得ることが、より良い情報提供に向けて有益と考えられます。ありサポの利用規約に基づいて利用可能なユーザーの情報の中から、情報掲載者へレポーティングするサービスを開始する予定です。
ありサポの情報ページでは、がんに限らず、月経困難症などといったタグが存在し、さまざまな支援記事を掲載することができます。心身のケアに役立つ情報をより多くの方へお届けできるよう取り組んでまいります。
【ありがとうサポートとは】
ありがとうサポートは、「統合型ヘルスケアシステムの構築」※2) の一環として開発、サービス提供が開始されました(https://service.arigatou-support.jp/)。
ユーザーはスマートフォンを利用し、無料のアカウント登録の上、コンテンツを開始することができます。ありがとうサポートは特定の疾患のためのプラットフォームではなく、ユーザーは読み込む二次元コードごとに、自身に必要なコンテンツを利用できます。
ユーザーはプログラムされた質問に回答していくことで、日々の体調記録や問診を行うことができます。ユーザーは日誌として利用することができるだけではなく、同じ問診をした他のユーザーの結果の統計値等と比較することができ、自身の体調をより客観的に評価しやすくなるという効果があります。
標準的、客観的な指標を多く取り入れているため、ユーザー・医療従事者間のコミュニケーションを円滑にし、診療の質の向上に寄与することが期待されます。
※1 ) Nagomi time (https://nagomi.fancl.co.jp/)
がんやがんの治療によっては、さまざまな外見の変化が起こることがあります。治療の内容によって異なりますが、肌や爪に変化が起こったり、髪の毛やまゆ毛・まつ毛が抜けたりすることがあります。
がんやがんの治療によって外見が変化しても、その人らしく社会生活を送れるよう、患者さんを支えるケアのことを「アピアランス(外見)ケア」といいます。
Nagomi timeでは外見の変化をケアするだけでなく、普段通りの生活に近づけるために知っておくと便利なケアなども紹介しています。
※2 ) 「統合型ヘルスケアシステムの構築」とは、
内閣府が提唱するSociety 5.0の実現を目指す国家プロジェクトの戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期の研究開発課題の一つで、医療デジタルツインの実装により医療・ヘルスケアにおける「知識発見」と「医療提供」の循環が自律的に促進され、医療の質向上、健康寿命延伸、医療産業振興、持続可能な医療制度に活用されることを目指しています。そのために、医療デジタルツインに必要な「技術開発」と医療デジタルツインを活用した医療・ヘルスケア課題のソリューションの「事業」化に取り組みます。
TXP MedicalはSIPにおける研究開発課題「統合型ヘルスケアシステムの構築」のサブテーマB-1「がん診療についての統合的臨床データベースの社会実装」に参画している公益財団法人がん研究会 有明病院より、委託研究開発先のひとつとして選定され、契約締結しています。

TXP Medical株式会社
TXP Medicalは「医療データで命を救う」をミッションに、現役の救急集中治療医が立ち上げた医療データスタートアップです。全国の大学病院や地域中核病院に導入された急性期医療システム『NEXT Stage ER』を基盤に、電子カルテ由来のリアルワールドデータ(RWD)を構造化し、標準化された900項目以上の検査値と豊富なカルテテキストを活用した臨床研究支援や実態調査、治験支援サービスを提供しています。
近年では、オンコロジー領域にも注力しており、実績を伸ばしています。
オンコロジー関連事例:
日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の多施設研究におけるElectronic Data Capture(EDC)システムの構築業務を受託
https://txpmedical.jp/news/7mSjhqw2M9gXVVWDFouU2V/
「AI 創薬プラットフォーム事業」の共同研究において、 リアルタイム臨床情報収集バックアップシステムを構築 ~医学研究や災害時の診療継続に寄与~
https://txpmedical.jp/news/64oUYtkPjkQ9bpgexUW8JG/
東大病院消化器内科の消化器がん研究用データベースを構築
https://txpmedical.jp/news/6SQffEUQBfUv5MUnB3O1tE/
がん患者向けスマートフォン患者問診プラットフォームをリリース
https://txpmedical.jp/news/5hABb4h0Ztaea3I4YKgrM0/
代表取締役:園生智弘(救急集中治療医)
設立:2017年8月28日
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医療機関・自治体向け急性期医療データプラットフォーム「NEXT Stageシリーズ」の開発と提供
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急性期医療AI技術の開発と提供、臨床研究支援事業
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900項目の検査データ・バイタルデータ等を利用した急性期領域の唯一無二のリアルワールドデータサービス
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