【花粉×肌荒れ調査】花粉シーズンに肌荒れが悪化する人は68.7%、皮膚科受診率はわずか14.3%|花粉皮膚炎の正しい対処法を皮膚科医が解説

全国300名に聞いた花粉シーズンの肌トラブル実態調査|市販薬で済ませる人が62.0%、適切なケアを知らない人が8割以上

医療法人社団鉄結会

【結論】本調査のポイント 

結論から言うと、花粉で肌荒れするのは花粉が肌のバリア機能を破壊し、アレルギー反応を引き起こすためです。花粉皮膚炎は目や鼻の周りなど花粉が付着しやすい部位に限定して症状が出やすく、普通の肌荒れとは発症パターンが異なります。かゆみが強い場合や2週間以上症状が続く場合は皮膚科を受診すべきですが、今回の調査では受診率がわずか14.3%にとどまっていることが判明しました。

・花粉シーズンに肌荒れが悪化すると回答した人は68.7%で、約7割が花粉と肌トラブルの関連を実感

・肌荒れ時の対処として市販薬・市販スキンケアで済ませる人が62.0%、皮膚科を受診した人はわずか14.3%

・花粉皮膚炎という言葉を知らない人が54.3%、症状や対処法まで正しく理解している人はわずか12.7%

用語解説 

■ 花粉皮膚炎とは 

花粉皮膚炎とは、スギやヒノキなどの花粉が肌に付着することで引き起こされるアレルギー性の皮膚炎である。目の周り、頬、首など露出部位に赤み、かゆみ、乾燥、ヒリヒリ感などの症状が現れる。花粉症の鼻炎や結膜炎とは別に、皮膚に直接症状が出る点が特徴で、花粉飛散時期に一致して発症・悪化する。 

■ 肌のバリア機能とは 

肌のバリア機能とは、皮膚の最外層である角質層が外部刺激から体を守り、体内の水分蒸発を防ぐ働きのことである。バリア機能が低下すると、花粉やPM2.5などのアレルゲンが侵入しやすくなり、炎症やかゆみを引き起こしやすくなる。 

■ アレルギー性接触皮膚炎とは 

アレルギー性接触皮膚炎とは、特定のアレルゲン(アレルギーの原因物質)に接触することで生じる皮膚の炎症反応である。花粉皮膚炎はこのアレルギー性接触皮膚炎の一種に分類され、花粉タンパクに対する免疫反応として発症する。

花粉皮膚炎と一般的な肌荒れの違い

比較項目

花粉皮膚炎

一般的な肌荒れ(乾燥性)

発症時期

花粉飛散時期(2〜5月)に集中

季節を問わず発症

症状の出やすい部位

目の周り、頬、首など露出部位

全身どこでも発症しうる

主な症状

赤み、かゆみ、ヒリヒリ感、乾燥

乾燥、カサつき、粉吹き

かゆみの特徴

強いかゆみを伴うことが多い

かゆみは軽度〜中等度

花粉飛散量との関係

飛散量が多い日に症状悪化

関係なし

有効な対処法

花粉の除去+抗アレルギー治療

保湿中心のスキンケア

※一般的な目安であり、個人差があります。症状が続く場合は皮膚科を受診してください。

医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、花粉シーズンの肌荒れに関する実態調査を実施しました。本調査では、花粉が飛散する時期に肌トラブルを経験した方の割合、対処法、医療機関の受診状況などを調査し、花粉皮膚炎に対する正しい理解と対処法の普及を目指します。

調査背景

毎年2月から5月にかけてスギ・ヒノキ花粉の飛散量が増加する時期、鼻炎や結膜炎だけでなく、肌荒れに悩む方が急増します。近年「花粉皮膚炎」という概念が広まりつつあるものの、一般的な乾燥肌との違いが理解されておらず、適切な対処ができていないケースが多いと考えられます。そこで当院では、花粉シーズンの肌トラブルの実態を把握し、正しいセルフケア方法と受診の目安を啓発するため、本調査を実施しました。

調査概要

調査対象:花粉シーズンに肌荒れを経験したことがある全国の20〜50代の男女

調査期間:2026年2月9日〜2月18日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

調査結果

【調査結果】約7割が花粉シーズンに肌荒れ悪化を実感

設問:花粉シーズン(2〜5月頃)に肌荒れが悪化すると感じますか?

「かなり悪化する」「やや悪化する」を合わせると68.7%に達し、約7割の人が花粉シーズンに肌荒れの悪化を実感していることがわかりました。花粉と肌トラブルの関連性を多くの人が体感している一方で、適切な対処ができているかが課題となります。

【調査結果】最も気になる症状は「かゆみ」で38.3%、次いで「赤み」が25.0%

設問:花粉シーズンの肌荒れで最も気になる症状は何ですか?

花粉皮膚炎の代表的な症状である「かゆみ」が最も多く、「赤み」と合わせると63.3%に達します。これらは花粉によるアレルギー反応の典型的な症状であり、単なる乾燥とは異なる対処が必要であることを示唆しています。

【調査結果】6割以上が市販品で対処、皮膚科受診はわずか14.3%

設問:花粉シーズンの肌荒れに対して、どのような対処をしていますか?(最もよく行うもの)

市販の保湿剤や塗り薬で対処する人が合計62.0%に達する一方、皮膚科を受診する人はわずか14.3%にとどまりました。症状が強い場合や長引く場合は、自己判断での市販薬使用ではなく、医師の診断に基づいた治療が推奨されます。

【調査結果】花粉皮膚炎を「知らない」人が54.3%、正しく理解している人は12.7%

設問:「花粉皮膚炎」という言葉を知っていますか?

花粉皮膚炎という言葉自体を知らない人が半数以上を占め、症状や対処法まで正しく理解している人はわずか12.7%でした。花粉と肌荒れの関連性についての啓発が不十分であり、適切なケアにつながっていない現状が浮き彫りになりました。

【調査結果】「市販品で十分」が36.8%、「皮膚科に行くほどではない」が30.9%

設問:花粉シーズンの肌荒れで皮膚科を受診しない理由は何ですか?(受診したことがない方)

受診しない理由として「市販品で十分」「皮膚科に行くほどではない」という認識が上位を占めました。しかし、花粉皮膚炎が慢性化すると色素沈着や肌質悪化につながる可能性があり、症状の程度によっては早期の皮膚科受診が重要です。

調査まとめ

今回の調査により、花粉シーズンに肌荒れが悪化すると感じる人は68.7%と約7割に達する一方、皮膚科を受診する人はわずか14.3%にとどまっていることが明らかになりました。また、「花粉皮膚炎」という言葉自体を知らない人が54.3%、症状や対処法まで正しく理解している人は12.7%と、認知度の低さが浮き彫りになりました。花粉皮膚炎は適切に対処しないと症状の慢性化や肌質悪化につながる可能性があるため、セルフケアの正しい知識と受診の目安を広く啓発することが重要です。

医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師

皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、花粉シーズンに肌荒れが悪化する方の多くは「花粉皮膚炎」の可能性があり、通常の乾燥肌対策だけでは改善が難しいケースが少なくありません。今回の調査で皮膚科受診率がわずか14.3%にとどまっていることは、花粉皮膚炎に対する認知度の低さと、受診タイミングの判断が難しいことを示しています。

花粉皮膚炎は、花粉が肌に付着することでアレルギー反応が起こり、かゆみ、赤み、ヒリヒリ感などの症状が現れる皮膚疾患です。花粉症による鼻炎や結膜炎がなくても、皮膚だけに症状が出る方も多く、「なぜか春になると肌が荒れる」という方は花粉皮膚炎の可能性を疑うべきです。

花粉皮膚炎の発症メカニズムとして、まず花粉が肌表面に付着し、肌のバリア機能が低下している部分から花粉のタンパク質が侵入します。これに対して免疫系がアレルギー反応を起こし、炎症やかゆみが生じます。特に目の周り、頬、首など露出部位に症状が集中しやすいのが特徴です。

日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、アレルギー性皮膚疾患の治療において原因物質の回避と適切な外用療法の重要性が示されています。花粉皮膚炎の場合、帰宅後の洗顔やシャワーで花粉を洗い流すこと、保湿でバリア機能を維持すること、そして症状に応じた抗炎症外用薬の使用が基本となります。

セルフケアで改善しない場合や、かゆみが強くて日常生活に支障がある場合は、早めに皮膚科を受診してください。皮膚科では、症状の程度に応じてステロイド外用薬や抗アレルギー内服薬などを処方できますので、市販薬より効果的かつ安全に治療を進められます。

 

【エビデンス】日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインでは、皮膚バリア機能の維持と炎症のコントロールが治療の基本とされています。花粉皮膚炎も同様のアプローチが有効であり、保湿剤による予防的スキンケアと、症状出現時の適切な抗炎症治療の組み合わせが推奨されます。また、皮膚科医としての臨床経験では、早期に適切な治療を開始した方のほうが症状の慢性化を防ぎ、花粉シーズンを快適に過ごせている傾向があります。

花粉皮膚炎を防ぐセルフケア

・外出時はマスク・メガネ・帽子で肌への花粉付着を軽減する

・帰宅後すぐに洗顔またはシャワーで花粉を洗い流す

・洗顔はぬるま湯で優しく、こすりすぎに注意する

・洗顔後は速やかに保湿剤を塗布してバリア機能を維持する

・花粉飛散情報をチェックし、飛散量が多い日は外出を控える

皮膚科を受診すべき目安

・かゆみが強く、掻きむしってしまう

・市販の保湿剤やかゆみ止めで2週間以上改善しない

・赤みや腫れがひどく、痛みを伴う

・症状が顔全体に広がっている

・毎年花粉シーズンに同様の症状を繰り返している

花粉シーズンにおすすめのスキンケアポイント

・低刺激・アレルギーテスト済みの保湿剤を選ぶ

・化粧水→乳液→クリームの順で重ねづけし、保湿を徹底する

・メイクは肌への負担を減らすため、薄づきを心がける

・クレンジングは肌に優しいミルクタイプやジェルタイプを選ぶ

・症状が出ている部位への新しい化粧品の使用は避ける

髙桑 康太(たかくわ こうた)医師

皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

 

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科

・ミラドライ認定医

 

臨床実績(2024年時点、累計)

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上

・腋臭症治療:2,000件以上

・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

 

略歴

・2009年 東京大学医学部医学科 卒業

・2009年 東京逓信病院 初期研修

・2012年 東京警察病院 皮膚科

・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科

・2019年 アイシークリニック 治療責任者

 

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

よくある質問(Q&A)

Q1. 花粉で肌荒れするのはなぜですか?

A. 花粉が肌に付着し、バリア機能が低下した部分からアレルゲンが侵入することでアレルギー反応が起こるためです。

花粉には多数のタンパク質が含まれており、これが肌のバリア機能が低下した部分から侵入すると、免疫細胞がアレルギー反応を起こします。今回の調査では68.7%の方が花粉シーズンに肌荒れの悪化を実感しており、最も多い症状は「かゆみ」(38.3%)でした。春先は空気が乾燥しやすく肌のバリア機能が低下しがちなため、花粉皮膚炎が起こりやすい条件が揃っています。

Q2. 花粉皮膚炎と普通の肌荒れ(乾燥肌)の違いは何ですか?

A. 花粉皮膚炎は花粉飛散時期に目の周りや頬など露出部位に集中して症状が出る点が、季節を問わない一般的な肌荒れと異なります。

花粉皮膚炎は花粉が付着しやすい露出部位(目の周り、頬、首など)に赤みやかゆみが集中し、花粉飛散量が多い日に症状が悪化するのが特徴です。一方、一般的な乾燥肌は季節や部位を問わず発症し、主な症状はカサつきや粉吹きでかゆみは比較的軽度です。今回の調査では花粉皮膚炎を正しく理解している人はわずか12.7%であり、両者の違いを知ることが適切なケアへの第一歩となります。

Q3. 花粉時期の肌荒れにおすすめのスキンケアは?

A. 花粉を落とす優しい洗顔と、バリア機能を守る徹底した保湿が基本です。

帰宅後すぐにぬるま湯で優しく洗顔して花粉を落とし、その後速やかに低刺激の保湿剤を重ねづけしてバリア機能を維持することが重要です。調査では市販のスキンケアで対処する人が42.7%と最多でしたが、症状がある部位に新しい化粧品を使うことは避け、シンプルなケアを心がけてください。メイクは薄づきにし、クレンジングは肌に優しいミルクタイプやジェルタイプを選ぶと肌への負担を軽減できます。

Q4. 花粉皮膚炎は皮膚科に行くべきですか?

A. かゆみが強い場合や2週間以上症状が改善しない場合は、皮膚科を受診すべきです。

今回の調査では皮膚科受診率がわずか14.3%にとどまり、「市販品で十分」「皮膚科に行くほどではない」という認識が受診を妨げていることがわかりました。しかし、かゆみが強くて掻きむしってしまう場合、赤みや腫れがひどい場合、毎年同じ症状を繰り返す場合は、皮膚科で適切な治療を受けることで症状の慢性化や色素沈着を防ぐことができます。保険適用で治療を受けられますので、気になる症状があれば早めに相談してください。

Q5. 花粉皮膚炎を予防する方法はありますか?

A. 外出時の花粉対策と、帰宅後の花粉除去、日常的なバリア機能維持の3つが予防の柱です。

外出時はマスク・メガネ・帽子で肌への花粉付着を減らし、帰宅後すぐに洗顔やシャワーで花粉を洗い流すことが基本です。また、花粉シーズン前から保湿を徹底してバリア機能を高めておくことで、花粉の侵入を防ぎやすくなります。花粉飛散情報をチェックして飛散量が多い日は外出を控える、窓を開けての換気を避けるなど、花粉との接触機会を減らす工夫も有効です。

放置のリスク

・花粉皮膚炎を放置すると掻き壊しによる色素沈着や傷跡が残る可能性がある

・慢性化すると肌のバリア機能がさらに低下し、症状が悪化しやすい体質になる

・適切な治療をしないと毎年花粉シーズンに症状を繰り返し、生活の質が低下する

こんな方はご相談ください|受診の目安

・かゆみが強く、無意識に掻きむしってしまう

・市販の保湿剤や塗り薬で2週間以上症状が改善しない

・赤みや腫れがひどく、痛みやヒリヒリ感が強い

・目の周りの症状がひどく、まぶたが腫れている

・毎年同じ時期に同様の肌荒れを繰り返している

クリニック案内

アイシークリニックの特徴

・都内5院・大宮1院の計6院で通いやすい立地

・皮膚科・形成外科の医師が肌トラブル全般に対応

・土日祝日も診療可能でライフスタイルに合わせて受診しやすい

・保険診療から自由診療まで幅広い選択肢を提案可能

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階

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電話番号
03-6276-3870
代表者名
高桑康太
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年09月