【MUFG】次の工芸文化・技術を担う若き作り手を支援する「KOGEI ARTISTS LEAGUE 2025-26」全国規模で開催決定
~応募対象者を全国に拡大~2025年12月8日(月)プレエントリー開始(2026年3月2日(月)17時 本エントリー締切)
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下 MUFG)は、若手工芸作家の作品展示・販売機会等を支援する取り組みとして、今年も「KOGEI ARTISTS LEAGUE 2025-26」を開催します。この企画は、パーパス「世界が進むチカラになる。」の実現に向けて、工芸の伝統と革新を支援する「MUFG工芸プロジェクト」の一環として、昨年より開催しております。

MUFGは、社会貢献活動の一環として、日本の伝統的な工芸の文化や技術の継承に寄り添い、そこから変化の時代に必要なイノベーションを学ぶことを目的に、2023年より「MUFG工芸プロジェクト」を進めてきました。活動を行う中で、作品発表・販売を行える機会が少ないという課題に直面したことから、昨年、若手作家を対象に作品づくりにおける革新や、展示・販売等を支援するプロジェクト「KOGEI ARTISTS LEAGUE 2024」を開催。ファイナリストの作品は、日本橋三越での展覧会に出展するほか、MUFG工芸プロジェクトが参加するイベントで展示・登壇するなど、国内外で活躍の場を広げるべく、今後も様々な機会を提供していきます。
「KOGEI ARTISTS LEAGUE 2025-26」は応募対象者を全国へと拡大し、年齢の制限なく応募できるようになりました。2026年3月の書類選考、6月の最終選考会を経て選出されたファイナリストは、8月に東京・日本橋三越本店で開催予定の展覧会に出展できます。昨年に引き続き、選考を行うサポーターの代表に東京藝術大学名誉教授 秋元雄史氏を迎えるだけでなく、2025年に『ゴ・エ・ミヨ』トラディション賞を受賞した塗師の赤木明登氏、国内外で多くの賞を受賞している陶磁器作家の新里明士氏など、工芸のカテゴリーを横断して世界で活躍する工芸作家7名がサポーターとして選考や交流会に参加し、若手作家たちの創作活動を支援します(下記に作家情報あり)。
MUFGは日本を起点とするグローバル総合金融グループとして、工芸ひいてはものづくりの担い手に革新のための挑戦の機会を創出しながら、その努力やそこから生まれる新しい価値や魅力をより多くの人に伝えていきます。
■KOGEI ARTISTS LEAGUEサポーター代表/MUFG工芸プロジェクト総合監修
東京藝術大学名誉教授 秋元雄史氏より

KOGEI ARTISTS LEAGUE 2025-26に応募する皆さんへ
素材と技法を深く探り、自らの表現へ昇華する力が工芸を前へ進めます。皆さんの挑戦が、新たな技法の可能性と時代の創造性を切り拓くことを期待しています
■MUFG工芸プロジェクト「KOGEI ARTISTS LEAGUE 2025-26」 開催概要
・タイトル :KOGEI ARTISTS LEAGUE 2025-26
・主催 :株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
・特別協力 :株式会社三越伊勢丹
・募集期間 :2025年12月8日(月)~2026年3月2日(月)17時
・内覧会 :2026年8月18日(火)
・展覧会会期 :2026年8月19日(水)~24日(月)
・展覧会会場 :日本橋三越本店 本館6階 美術特選画廊
・サポーター代表:秋元 雄史 氏(MUFG工芸プロジェクト総合監修 / 東京藝術大学名誉教授)
・サポーター(7名):赤木 明登 氏(塗師)
小曽川 瑠那 氏(彫刻家/ガラス作家/富山ガラス造形研究所講師)
小林 万里子 氏(テキスタイルアーティスト)
佐合 道子 氏(陶芸家)
高橋 悠眞 氏(漆芸作家)
新里 明士 氏(陶磁器作家)
八木 隆裕 氏(開化堂 6代目)
※展覧会では、サポーターおよびファイナリストの作品の販売を行います。
※MUFGは販売行為には一切関与しておりません。
■募集要項
(1)対象
全国の大学3年生以上(2年制大学・専門学校は最終学年)および、大学院・研修所・研究所で学ぶ作り手と、2026年3月時点で修了後3年まで(2025年、2024年、2023年3月修了)の方。個人またはグループ。
年齢制限はございません。
*グループで応募の場合、代表者が対象要件を満たしていれば応募可能とします。
*2026年6月6日(土)・7日(日)開催の最終選考会、2026年8月18日(火)の展覧会前日の内覧会、2026年8月19日(水)の展覧会初日に参加できる方。
(2)スケジュールと選考方法
◆応募登録
2025年12月8日(月)プレエントリー開始
2026年2月6日(金)17時 プレエントリー締切
2026年3月2日(月)17時 本エントリー締切
本事業Webサイトの応募フォームに記入して応募ください。
(注)本エントリーは、プレエントリー済みの方のみ可能です。
◆1次選考
2026年3月 書類選考
応募者の中から数十名程度を選出します。
4月上中旬に事務局より1次選考通過者に対して結果をご連絡します。
(注)提出書類に不備があった方は失格となります。
◆最終選考会
2026年6月6日(土)・7日(日)
1次選考通過者は東京で行う選考会に作品とともに参加、サポーターに対してプレゼンテーションを行います。サポーターは最終選考会参加者の中から20名程度をファイナリストとして選出します。
ファイナリストの中でさらに優秀賞を選ぶことは行いません。
◆内覧会
2026年8月18日(火)
◆展覧会
2026年8月19日(水)~24日(月)
日本橋三越本店でファイナリストとサポーターによる展覧会を開催します。
展覧会初日は、終日在廊をお願いしております。
なお、応募作品とともに、販売可能な作品につき数点出品をお願いする場合があります。
詳しい募集要項については、特設サイトをご覧ください。

また、「KOGEI ARTISTS LEAGUE 2025-26」の進捗は、公式Instagramにて随時発信予定です。ぜひご覧ください。

■「MUFG工芸プロジェクト」について
MUFGは、パーパス「世界が進むチカラになる。」の実現に向けて、社会、お客さまをはじめとする全てのステークホルダーの課題に徹底的に向き合い、その解決に取り組んでいます。そのパーパスの一環として、工芸文化、産業の発展と作り手・使い手双方を応援するイベントやセミナーの開催など、様々な試みを行っております。

■MUFG工芸プロジェクト「KOGEI ARTISTS LEAGUE 2025-26」サポーター(五十音順)
赤木 明登 氏(塗師)

1962年岡山県生まれ。徒弟制度の中で、輪島塗職人の塗師として修業後独立。生活漆器として「ぬりもの」の世界を切り開く。実用性と共に、輪島塗の原点にある精神性を探求している。
<応募者の皆様へ>
時代には、その時代の精神というものがある。精神性は、同じ時間を生きるすべての人に広く共有されているが、それを形と色という物質性のなかに表現することができるのは、ごく限られた人たちだけだろう。工芸は、時代の精神をあらわしてこそ幸福になる。
小曽川 瑠那 氏(彫刻家/ガラス作家/富山ガラス造形研究所講師)

愛知県生まれ。富山ガラス造形研究所でガラスを学び、金沢卯辰山工芸工房を経て2011年独立、飛騨高山にアトリエ開設。2025年より飛騨高山と富山の二拠点生活。経年劣化しないガラスを儚い命や記憶を保管するための記録メディアと捉え、命・記憶・風景など、見えないものや変化していくものを主にガラスで記録している。作品はレッテガラス美術館(ドイツ)、富山市ガラス美術館、羽田空港、国内外のホテル等に収蔵。
<応募者の皆様へ>
制作とは世界を見る、気づく、知る、学ぶことだと考えています。常識に捉われず、自身の眼差しを大切に。心揺さぶる作品と、エネルギー溢れる若き才能との出会いを心から楽しみにしています。
小林 万里子 氏(テキスタイルアーティスト)

1987年大阪府生まれ、多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻・同大学院修了。織る、染める、編む、刺すといった様々な染織技法と素材を組み合わせ、 循環する自然と生命の結びつきを表現する。国内外の展覧会や芸術祭だけでなく、企業や公共施設への作品提供も行いアートを通じた社会との接点を広げている。
<応募者の皆様へ>
私が作品を作るときにずっと大切にしていることは、「頭」ではなく「手」で考え生み出すということです。自らの手で生み出す喜びに溢れた、想像力を刺激されるような作品に出会えることを楽しみにしています。迷っていたら勿体無い。ぜひ思い切って応募してみてください。
佐合 道子 氏(陶芸家)

1984年三重県生まれ。石川県金沢にて制作。有形無形を問わず、変化し続けるものを「いきもの」と捉え、その気配や揺らぎを可視化することをテーマとする。九谷の磁土や技法を取り入れつつ独自の制作方法を探求し、白と光が重なり合うことで生まれる表情を造形に映し出している。主な展覧会に、「現代工芸への視点―装飾の力」(東京国立近代美術館工芸館、2009)、「和巧絶佳展 令和の超工芸」(パナソニック汐留美術館、2020)、「皮膚と内臓:自己、世界、時間」(台南市美術館、2025)。
<応募者の皆様へ>
工芸は、時代に合わせて姿を変えながらも、失われずに受け継がれてきた“確かなもの”を内に宿しています。その存在があるからこそ、工芸は今も生き続けているのだと思います。応募される皆さまが、その確かさを手がかりに、新しい表現へと踏み出されることを楽しみにしています。
高橋 悠眞 氏(漆芸作家)

1988年東京都生まれ。2015年、東北芸術工科大学芸術学部美術科工芸コース卒業。2018年、金沢卯辰山工芸工房修了。現在、金沢市を拠点に制作活動を行う。漆と自身との「折り合い」や「境界」を主題に、塗り重ねる過程で生じる漆独自の現象を生かし、普遍的な風景を表現している。近年はストリートカルチャーと工芸文化に内在する共通性にも着目し、陶芸家やアパレルブランドとのコラボレーションによる作品も発表している。
<応募者の皆様へ>
「工芸アーティスト」という言葉には、継承と創造という、どこか二律背反めいた力が同時に含まれています。そのあいだで揺れたり迷ったりするのは自然なことで、むしろ作品の源になるはずです。完璧な答えを持っていなくても大丈夫。いま抱えている違和感や問いごと、このコンペに持ち込んでみてください。その揺らぎから生まれる表現を楽しみにしています。
新里 明士 氏(陶磁器作家)

1977年生まれ 千葉県出身
2001年 多治見市陶磁器意匠研究所修了
2011年 文化庁新進芸術家海外研修制度研修員(ボストン・アメリカ)
現在 岐阜県土岐市にて制作
・パブリックコレクション
国立工芸館、新北市鶯歌陶磁博物館(台湾)、Minneapolis Institute of Art(アメリカ)、Museo Internazionale delle Ceramiche (イタリア)、V & A Museum(イギリス)、
他多数
<応募者の皆様へ>
最近、工芸を取り巻く環境が劇的に変化しているように感じます。若い作り手の方々が作るものを通して、現在の工芸の有り様を共に考えていけたらと思います。
八木 隆裕 氏(開化堂 6代目)

1974年生まれ、大学卒業後3年の社会経験を経て、2000年開化堂 入社。創業時より作り続ける茶筒の技術習得に励む傍ら、国内外の市場へと積極的に展開をする。2012年より工芸を担う後継者によるプロジェクト「GO ON」を結成し、国内外で工芸を広める活動を行う。
ロンドンVictoria&Albert museum、パリ装飾美術館、コペンハーゲン デザインミュージアム等のパーマネントコレクション選出。京都精華大学 伝統産業 イノベーションセンター特別協同研究員就任。
<応募者の皆様へ>
唯一無二のものだけではないところにも目を向けてものづくりをしても良いと考えています。将来「有り触れること」のできるものになることの価値もあるかと感じます。そしてそれを作り続けることの意味もあると考えます。100年、200年と続いていくとそれは「唯一無二」のものに同じ価値のあるものへとなっていくのではないでしょうか。

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