Space BD、革新的衛星技術実証4号機海外ロケットへの搭載を支援

高度な技術インテグレーションと国際輸送の規制対応をワンストップで実現

宇宙産業における総合的なサービスを展開する Space BD 株式会社（本社: 東京都中央区、代表取締役社長: 永崎将利）は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（本社：東京都調布市、理事長：山川 宏）が実施する「革新的衛星技術実証4号機 海外ロケットへの衛星搭載に関する作業支援」を受託し、小型実証衛星4号機（RAISE-4）の米Rocket Lab社のElectron搭載に向けた技術支援業務を提供し、2025年12月14日（日）12時09分（日本標準時）に打上げられたことをお知らせいたします。

Electron打上げの様子（提供=Rocket Lab社）

◾️Space BDの役割について

当社は、従来提供しているISS「きぼう」からの放出やH3ロケット相乗りといった国内輸送手段や、米SpaceX社のFalcon 9ロケット相乗りに加え、今回新たに米Rocket Lab社のElectronでの打上げサポートを実施いたしました。ロケット側の技術要件とお客様の衛星仕様との整合を図るための技術調整支援に加え、航空危険物に関する許認可の取得サポートも並行して実施いたしました。また、人工衛星を海外に輸送する際に必要となる輸送用コンテナの手配については、本件とは別の提供サービスとして支援を行い、円滑な打上げに向けた輸送フェーズを包括的にサポートいたしました。

なお当社は、革新的衛星技術実証４号機キューブサットの技術調整支援から軌道投入に向けた包括的な衛星輸送支援も継続して行っております。

◾️Space BDにおけるプロジェクトの意義

国内の人工衛星の打上げ・開発プロジェクトが増加する中、打上げ手段の多様化は、日本の宇宙開発スピードと国際競争力向上の鍵となります。今回のElectronへの搭載支援実績は、当社が国内の衛星開発者へ提供できる「宇宙空間輸送の選択肢」を具体的に拡大するものです。
本実績を通して得たElectronへの技術適合に関する調整支援ノウハウや、煩雑な国際輸送・規制対応の知見を、今後のローンチサービス事業に活用してまいります。今後も、衛星事業者や宇宙空間利活用を考えるユーザーに対し、最適な打上げ機会を迅速かつ確実に提供することで、日本の宇宙産業全体の競争力向上を目指し、当社のビジョンである「宇宙の一大産業化」につなげてまいります。

■Space BD株式会社 エンジニア 高尾 和幸 コメント

Space BDとして初の試みとなるElectronの小型実証衛星4号機（RAISE-4）打ち上げ支援を無事に遂行できましたこと、大変光栄に存じます。

今後は衛星の運用および8つの実証テーマの検証が本格的に開始されますが、ミッションが円滑に進み、次世代の技術確立につながるよう、祈念しております。

本支援で得た知見を最大限活用し、引き続きお客様のご要望に柔軟にお応えするとともに、宇宙産業の発展に貢献できるよう尽力してまいります。

■ Space BD株式会社について

Space BDは、日本の宇宙ビジネスを、世界を代表する産業に発展させることを目指す「宇宙商社®」です。2017年の創業以来、宇宙への豊富な輸送手段の提供とともに国際宇宙ステーション(ISS)をはじめとする宇宙空間の利活用において、ビジネスプランの検討からエンジニアリング部門による技術的な運用支援までをワンストップで提供しています。技術力に立脚した営業力・事業開発力を礎に、多様なキャリアバックグラウンドを持ったメンバーが、宇宙を活用した官民の事業化支援・事業変革、教育分野などに事業を展開しています。

2025年10月現在、衛星取扱い数100件超に加え、600を超える宇宙空間での実験実績を重ねています。

社　　名：Space BD株式会社

本　　社：東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 日本橋三井タワー7階

代 表 者 ：代表取締役社長 永崎将利

設　　立：2017年9月1日

事業内容：宇宙における各種サービス事業・教育事業

U　R　L：https://space-bd.com/