【粉瘤の再発調査】自己処置で粉瘤を潰した経験者の82.0%が再発を経験、医療機関での手術再発率3.7%と大きな差

粉瘤経験者300名への調査で判明した再発リスクと正しい治療法を皮膚外科医が解説

医療法人社団鉄結会

【結論】本調査のポイント

結論から言うと、粉瘤を自分で潰すことは絶対に避けるべきです。本調査では自己処置で潰した経験者の82.0%が再発を経験している一方、医療機関で手術を受けた方の再発率はわずか3.7%でした。粉瘤は袋状の構造物を完全に摘出しなければ再発するため、根治には医療機関での手術が必須です。

・自己処置で粉瘤を潰した経験者の82.0%が再発を経験

・医療機関での手術後の再発率はわずか3.7%

・粉瘤を放置・自己処置した人の67.3%が炎症や感染を経験

用語解説

■ 粉瘤(ふんりゅう)とは

粉瘤とは、皮膚の下にできる良性の腫瘍であり、表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれる。皮膚の一部が袋状に変化し、その中に古い角質や皮脂が溜まって徐々に大きくなる。体のどこにでもできる可能性があり、特に顔、首、背中、耳の後ろに多く発生する。

■ くり抜き法(へそ抜き法)とは

くり抜き法とは、粉瘤の中心部に小さな穴を開け、内容物を排出した後に袋ごと摘出する手術方法である。従来の切開法より傷跡が小さく、日帰りで行えることが特徴である。

■ 炎症性粉瘤とは

炎症性粉瘤とは、粉瘤が細菌感染などにより赤く腫れて痛みを伴う状態である。自己処置で潰した場合に発生しやすく、この状態になると一度切開排膿を行い、炎症が治まってから根治手術を行う必要がある。

粉瘤の治療法比較:くり抜き法と従来の切開法

比較項目

くり抜き法

従来の切開法

傷跡の大きさ

2〜4mm程度

粉瘤の直径と同程度

手術時間

約10〜20分

約20〜40分

抜糸

不要または1〜2針

必要(5〜7日後)

適応サイズ

小〜中程度(3cm以下)

すべてのサイズ

再発率

約3〜5%

約1〜3%

費用目安(3割負担)

約4,000〜12,000円

約8,000〜15,000円

※当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績に基づく数値です。粉瘤のサイズや部位により適切な術式が異なります。

医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、粉瘤の治療経験がある全国の20代〜60代の男女300名を対象に、粉瘤の自己処置と再発に関する実態調査を実施しました。粉瘤は皮膚科・形成外科領域で最も頻度の高い良性腫瘍の一つですが、「自分で潰せば治る」という誤った認識から自己処置を試みる方が後を絶ちません。本調査では、自己処置による再発リスクの実態と、正しい治療法について明らかにします。

調査背景

粉瘤は成人の約20%が生涯で一度は経験するとされる身近な皮膚疾患です。当院監修医師のもとには「自分で潰したが何度も再発する」「潰した後に腫れて痛くなった」という相談が数多く寄せられています。インターネット上には「粉瘤は潰せば治る」といった誤った情報も散見され、適切な治療を受けずに症状を悪化させるケースが増加しています。そこで当院では、粉瘤の自己処置の実態と再発リスクを明らかにし、正しい治療法の普及啓発を目的として本調査を実施しました。

調査概要

調査対象:粉瘤の治療経験がある全国の20代〜60代の男女

調査期間:2026年2月10日〜2月19日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

調査結果

【調査結果】約4割が自己処置を試みた経験あり、医療機関への受診は半数以下

設問:粉瘤ができた際、最初にどのような対応をしましたか?

粉瘤に対して自己処置を試みた人が38.7%と、医療機関を受診した42.3%とほぼ同程度であることが判明しました。インターネット上の誤った情報により、自己処置を試みる人が依然として多い実態が浮き彫りになりました。

【調査結果】自己処置で潰した経験者の82.0%が再発、根治には手術が必須

設問:自分で粉瘤を潰した後、再発を経験しましたか?(自己処置経験者のみ回答)

自己処置で粉瘤を潰した経験者の82.0%が再発を経験しています。これは粉瘤の袋状の構造物(嚢腫壁)が皮膚内に残るため、内容物を出しても再び溜まることが原因です。根治には袋ごと摘出する手術が必要であることが明確になりました。

【調査結果】医療機関での手術後の再発率はわずか3.7%、自己処置との差は歴然

設問:医療機関で粉瘤の手術を受けた後、再発を経験しましたか?(手術経験者のみ回答)

医療機関で適切な手術を受けた方の再発率はわずか3.7%であり、自己処置の82.0%と比較して圧倒的に低い結果となりました。医師が袋状の構造物を完全に摘出することで、再発リスクを大幅に低減できることが示されました。

【調査結果】67.3%が炎症・感染を経験、自己処置による合併症リスクが明らかに

設問:粉瘤を放置または自己処置した結果、どのような症状を経験しましたか?(複数回答可・自己処置経験者のみ)

自己処置を行った方の67.3%が炎症を経験し、約半数が強い痛みや感染症状を経験しています。自己処置により細菌感染のリスクが高まり、炎症性粉瘤へと悪化するケースが非常に多いことが明らかになりました。

【調査結果】最大の不安は傷跡、次いで痛みと費用が上位に

設問:粉瘤の手術について、最も不安に感じることは何ですか?

手術に対する最大の不安は「傷跡が残ること」(34.7%)でした。しかし近年主流のくり抜き法では傷跡は数mm程度であり、また粉瘤手術は保険適用で費用負担も限定的です。正しい情報の普及が受診のハードルを下げることにつながると考えられます。

調査まとめ

本調査により、粉瘤の自己処置が極めて高い再発リスク(82.0%)を伴うことが明らかになりました。一方、医療機関での適切な手術を受けた場合の再発率はわずか3.7%であり、両者には約22倍もの差があります。また、自己処置を試みた方の67.3%が炎症や感染を経験しており、症状を悪化させるリスクも高いことが判明しました。粉瘤は放置しても自然治癒せず、自己処置でも根治しません。傷跡や費用への不安から受診をためらう方も多いですが、保険適用の日帰り手術で対応可能であり、早期の受診が症状悪化を防ぐ最善の選択です。

医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師

当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績から申し上げると、粉瘤を自分で潰すことは絶対にお勧めできません。今回の調査で自己処置の再発率が82.0%という結果が出ましたが、これは私の臨床経験とも一致しており、むしろ控えめな数字かもしれません。

 

粉瘤の本体は皮膚の下にある袋状の構造物(嚢腫壁)です。自分で潰して内容物を出しても、この袋が残っている限り必ず再発します。さらに問題なのは、自己処置により細菌感染を起こし「炎症性粉瘤」になるケースが非常に多いことです。炎症を起こすと痛みが強くなるだけでなく、すぐに根治手術ができなくなり、一度切開して膿を出し、炎症が落ち着いてから改めて手術を行う必要があります。結果として治療期間が長くなり、傷跡も大きくなりがちです。

粉瘤の手術は日帰りで行え、局所麻酔を使用するため手術中の痛みはほとんどありません。近年主流の「くり抜き法」では、粉瘤の中心に数mmの穴を開けて袋ごと摘出するため、傷跡も目立ちにくくなっています。また、粉瘤の手術は保険適用であり、3割負担で約4,000円〜15,000円程度(サイズや部位により異なる)で受けられます。

「小さいから様子を見よう」と放置する方も多いですが、粉瘤は自然に消えることはなく、時間とともに大きくなる傾向があります。大きくなればなるほど手術時の傷も大きくなりますので、気づいた段階での早期受診をお勧めします。

 

【エビデンス】日本皮膚科学会の診療ガイドラインにおいても、粉瘤(表皮嚢腫)の治療は外科的摘出が基本とされています。当院監修医師の30,000件以上の手術実績に基づくと、適切な術式で袋を完全に摘出した場合の再発率は3〜5%程度に抑えられます。一方、袋の取り残しがある場合や炎症を繰り返した場合は再発リスクが高まるため、経験豊富な医師による手術が重要です。

粉瘤を自己処置してはいけない理由

・袋状の構造物が残るため82.0%が再発する

・細菌感染により炎症性粉瘤に悪化するリスクがある

・炎症を起こすと治療期間が長くなり傷跡も大きくなる

早期受診のメリット

・小さいうちに手術すれば傷跡も最小限で済む

・日帰り・局所麻酔で負担が少ない

・保険適用で費用負担が限定的(3割負担で約4,000〜15,000円)

髙桑 康太(たかくわ こうた)医師

皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

 

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科

・ミラドライ認定医

 

臨床実績(2024年時点、累計)

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上

・腋臭症治療:2,000件以上

・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

 

略歴

・2009年 東京大学医学部医学科 卒業

・2009年 東京逓信病院 初期研修

・2012年 東京警察病院 皮膚科

・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科

・2019年 アイシークリニック 治療責任者

 

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

よくある質問(Q&A)

Q1. 粉瘤を自分で潰しても大丈夫?

A. 粉瘤を自分で潰すことは絶対に避けてください。

本調査では、自己処置で粉瘤を潰した方の82.0%が再発を経験しています。粉瘤は皮膚の下にある袋状の構造物を取り除かない限り再発するため、自分で潰しても根治できません。さらに67.3%が炎症や感染を経験しており、症状悪化のリスクも高いです。必ず医療機関を受診してください。

Q2. 粉瘤が再発する原因は?

A. 粉瘤の袋状の構造物(嚢腫壁)が残っていることが再発の原因です。

粉瘤の本体は皮膚の下にできた袋状の構造物です。自己処置で内容物を出しても袋が残るため、再び角質や皮脂が溜まり再発します。医療機関での手術では袋ごと摘出するため、再発率は3.7%に抑えられます。自己処置の再発率82.0%との差は歴然です。

Q3. 粉瘤の手術は日帰りでできる?

A. はい、粉瘤の手術はほとんどの場合日帰りで行えます。

粉瘤の手術は局所麻酔で行い、手術時間は10〜40分程度です。入院の必要はなく、手術当日にお帰りいただけます。くり抜き法の場合は抜糸も不要なケースが多く、術後の通院も最小限で済みます。本調査でも「仕事を休む必要があるか」を不安視する方が10.7%いましたが、多くの場合、翌日からデスクワークは可能です。

Q4. 粉瘤の手術費用は保険適用?

A. はい、粉瘤の手術は健康保険が適用されます。

粉瘤は良性腫瘍であり、手術は保険診療として行えます。3割負担の場合、費用は約4,000〜15,000円程度(サイズや部位により異なる)です。本調査では費用を不安視する方が21.3%いましたが、自由診療の美容施術と異なり、保険適用で費用負担は限定的です。

Q5. 粉瘤の手術後の傷跡は目立つ?

A. 近年主流のくり抜き法では傷跡は数mm程度で目立ちにくいです。

本調査では傷跡を最も不安視する方が34.7%と最多でした。しかし、くり抜き法では2〜4mm程度の小さな傷跡で済みます。また、早期に手術を受けることで粉瘤が小さいうちに対処でき、傷跡も最小限に抑えられます。放置して大きくなるほど傷跡も大きくなるため、早期受診が重要です。

放置のリスク

・自己処置により炎症性粉瘤に悪化し、強い痛みや腫れを生じる

・細菌感染を起こすと蜂窩織炎など重症化する可能性がある

・放置すると徐々に大きくなり、手術時の傷跡も大きくなる

・炎症を繰り返すと周囲の組織と癒着し、手術が複雑になる

こんな方はご相談ください|受診の目安

・皮膚の下にしこり・できものを感じたとき

・しこりが徐々に大きくなってきたとき

・しこりが赤く腫れて痛みを感じるとき

・しこりから膿や臭いのある内容物が出たとき

・過去に自己処置して再発を繰り返しているとき

クリニック案内

アイシークリニックの特徴

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術30,000件以上の実績を持つ医師が執刀

・くり抜き法を含む複数の術式から最適な方法を提案

・土日祝日も診療、当日手術にも対応(予約状況による)

・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で通院しやすい

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階

アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階

アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F

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高桑康太
上場
未上場
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-
設立
2016年09月