旭化成ファーマ、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)治療薬『エムパベリ皮下注1080mg』の個人宅への配送サービス「emLine(エムライン)」開始のお知らせ
旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:青木 喜和、以下「当社」)は、発作性夜間ヘモグロビン尿症(以下「PNH」)※1 治療薬『エムパベリ皮下注1080mg』(以下、「本製剤」)による治療を行っている患者さんに対して、個人宅への配送サービス「emLine(エムライン)」を2024年9月より全国で開始しましたことをお知らせします。
本サービスは、スペシャリティ医薬品を専門とした流通体制を構築しているSPLine(エスピーライン)株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:内匠屋 篤)の独自サービスを活用することにより、実現しました。
2023年9月に発売した在宅による自己投与が可能な本製剤は、本年9月に新医薬品の2週間投薬期間制限が解除されました。これによりPNHの治療において、より一層の貢献が期待できます。一方で、本製剤は厳格な温度管理が必要であり、かつ患者さんは大量の薬剤を適切な状態を保持したまま持ち帰る必要があります。当社はこれまでにもサポートプログラムを通じて、患者さんのQOL向上に資するべくさまざまな施策に取り組んでまいりましたが、このたびの「emLine(エムライン)」配送サービスの開始は、患者さんの通院および薬剤運搬の負担軽減ならびに薬剤の品質確保に大いに貢献するものと考えています。
輸送時は適切に温度管理(2~8℃で保存)を行うための専用輸送ボックスを用います。また、物流面の安全を確保するため、患者さんごとに特定の配送業者を手配することで他の一般貨物と混載なく、患者さんの個人宅へ指定日時にお届けします。
旭化成ファーマは、「ひとりひとりの“いのち”に真摯に寄り添い、豊かなアイデアと確かなサイエンスで、アンメットメディカルニーズを解決する」というミッションのもと、希少疾患であるPNHの患者さんやご家族、そして医療関係者の皆さまの声に耳を傾けてまいります。また、より満足度の高い在宅治療の実現に繋がるような適正治療および患者さんのQOL向上に貢献し、「病気を理由に、やりたいことを諦める人を、ゼロにする」社会を目指していきます。
※1 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH):
PNHは、生命を脅かす可能性のある、稀で慢性かつ後発性の血液疾患であり、補体を介した消耗性の溶血性貧血、骨髄機能不全及び血栓症のリスクを高める特徴があり、低いヘモグロビン値が続くことによって、貧血や重度の倦怠感、輸血依存などを引き起こします。日本でのPNH患者数は現在927人とされています。(令和2年度末現在の厚生労働省の衛生行政報告例の特定疾患医療受給者証所有者数より引用)
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