ローデ・シュワルツが台湾国家宇宙センターと協力して、デュアル機能の衛星テストソリューション開発に成功

生産的な協力関係により、ローデ・シュワルツは台湾国家宇宙センター(Taiwan Space Agency:TASA)に向けた初めての統合テストソリューションを開発し、一つのチャンバ内でEMC測定とアンテナ測定をシームレスに実施できるようにしました。非地上系ネットワーク技術の進展にともなって、高度な衛星テストシステムに対する需要が拡大していることが同プロジェクトからも明確にわかります。

ローデ・シュワルツは、EMCとアンテナの測定機能を単一のテストチャンバに統合して、衛星搭載機器のテストにおける複雑な課題に応えました。〔画像提供:TASA〕

ローデ・シュワルツは、TASAに向けて完全にカスタマイズしたソリューションを納入し、衛星テスト技術における重要な一歩を踏み出しました。このローデ・シュワルツのソリューションでは、初めてEMCとアンテナの測定機能を単一のテストチャンバに統合して、衛星搭載機器のテストにともなう複雑な課題に応えています。すでにTASAの施設で稼働中のこの革新的なシステムは、高度な衛星テスト手法に対するニーズの高まりを受けたものです。非地上系ネットワーク(NTN)技術の普及が進むなか、複雑な環境下における衛星性能の正確な検証が不可欠となっています。たとえば、衛星とセルラー基地局間のシームレスな統合を確保する必要がありますが、これは従来のテスト方法では十分に実行できないことが多い分野の一つです。

とりわけ今回のプロジェクトが複雑だったのは、一つのチャンバでEMC試験とアンテナ測定の両方を実施できるようにという、TASAが求めた二方面のテスト要件があったからです。この要求に応えるため、ローデ・シュワルツではR&S ZNA43 ベクトル・ネットワーク・アナライザとカスタマイズしたR&S AMS32測定ソフトウェアに技術サービスを加えたソリューションを用意しました。さらに同システムには、台湾のサードパーティー・サプライヤと共同開発したコンパクト・アンテナ・テスト・レンジ(CATR)リフレクタも組み込まれています。

このプロジェクトの大きな革新性の一つが、特許技術であるダイヤモンド型のリフレクタ設計の導入したことです。同リフレクタによって、チャンバ内での干渉を最小限に抑えるとともに、そのリフレクタとフィード、そして非試験デバイス(DUT)ポジショナそれぞれの相互作用を軽減しています。そのため、複雑な衛星搭載機器の測定における精度も信頼性も向上しました。

ローデ・シュワルツにとって、今回のプロジェクトはサードパーティー製コンポーネントの統合に関する専門的な技術をいっそう強化する機会ともなりました。サードパーティーのサプライヤを含めたTASAとの連携は、高水準な性能と信頼性を維持しながら、お客様の特殊な要件に応えるという当社の適応力の高さをはっきりと示しています。

グローバルな通信環境を整えるために衛星ベースの接続性がいっそう不可欠なものとなるなか、業界では堅牢かつ信頼性の高いテストプロセスの登場に対する期待が高まっています。なにより衛星は、リモート・センシング用ツールからモバイルネットワークにおよぶ幅広いアプリケーションにおいて、そのシームレスな通信を確保するうえで重要な役割を果たすからです。

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宇宙航空および防衛分野におけるローデ・シュワルツのテスト技術

ローデ・シュワルツは、レーダーや電子戦、衛星、ナビゲーション、誘導、軍用無線通信、無線監視などの各システムをテストできるように、必要なすべての周波数帯域に対応した製品ラインナップを幅広く揃えています。卓越した性能とぞれぞれのアプリケーションに特化した測定機能により、研究開発から検証、生産、そしてフィールドにいたるまで、宇宙航空および防衛分野の特殊なニーズに応えています。RFおよびマイクロ波に対する研究室向けの試験・計測機器のほか、フィールド向けの測定機器、ターンキー・システム、一連のEMC測定機器、アンテナを含めたRF周辺機器などもご用意しています。なにより、ローデ・シュワルツでは持続可能な製品を提供するという戦略を採用しており、当社の製品はその長い寿命を通じて、新たな技術の進歩に合わせて進化していきます。

台湾国家宇宙センター(TASA)について詳しくは、https://www.tasa.org.tw/en-US/about-tasa/introduction をご覧ください。

R&S®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG.の登録商標です。

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ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2023/2024会計年度(昨年7月から本年6月まで)には29.3億ユーロの純収益を上げました。また、2024年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約14,400名の従業員が全世界で活躍しています。

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会社概要

URL
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業種
製造業
本社所在地
東京都新宿区西新宿7-20-1 住友不動産西新宿ビル27階
電話番号
-
代表者名
ジャック・ジョルダ
上場
未上場
資本金
3億3000万円
設立
2003年04月