同一労働同一賃金の実現を望む? 賃金に不公平感じた人ほど、実現望む傾向
不公平感じる・感じないで15.6ポイントの差 ~しゅふJOB総研調べ~
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:719名
調査実施日:2016年4月8日(月)から2016年4月25日(月)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBサーチ』登録者
時間あたりの賃金(時間給)に換算して考えた場合に、過去もしくは現在の仕事について不公平だと感じたことがあると答えた人 |
時間あたりの賃金(時間給)に換算して考えた場合に、過去もしくは現在の仕事について不公平だと感じたことがないと答えた人 |
安倍首相は長時間労働是正に取り組むと発表しました。あなたやあなたの配偶者について考えた場合、当てはまるものをお教えください。 |
フリーコメントより抜粋(年代:雇用形態)
・専業主婦と子どもを抱えても十分に生活出来る給料がもらえるなら何も文句は言いません(30代:その他)
・長時間労働しないと給料が足りないのが問題だと思う(40代:パート/アルバイト)
・労働時間を減らすだけでは生活が出来なくなるので、結局ダブルワークをしなければならなくなり、余計疲弊するので根本的に、時間だけ改善、金額だけ改善と、バラバラにしないで欲しい(30代:パート/アルバイト)
・働きたくても働けない若い世代を考えると、本当の意味でのワークシェアをしてほしいものです(50代:フリー/自営業)
・実際ただ働きなので。できればあと1時間でも早く帰ってきてほしい。毎日22時すぎとかって絶対おかしいと思う。かたや早く帰る人もいる。納得いかない(40代:派遣社員)
・労働時間を減らし給料が上がれば良いと思います(30代:その他)
◇しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
同一労働同一賃金のガイドライン案が示されたことを受け、2016年4月に取得したアンケートデータを再集計した結果です。詳細は前回の調査結果に譲りますが、「時間あたりの賃金(時間給)に換算して考えた場合、過去もしくは現在の仕事について不公平だと感じたことはありますか」という質問に対して、8割近い方が「ある」と回答しました。その不公平感の有無が、同一労働同一賃金に対する考え方にどのように影響しているかをクロス集計したのが今回のデータです。
結論としては、不公平だと感じたことのある人の方が、感じたことがない人よりも同一労働同一賃金を望む度合いが高いことが分かりました。それは、賃金に不公平を感じたことがある人にとって同一労働同一賃金の実現が一つの解決策となりうる可能性を示すものだと考えます。
しかしながら、不公平の有無に関係なく同一労働同一賃金の実現を望むか否か「わからない」と答えた人の割合が最も多かったことも注目に値します。同一労働同一賃金が実現した場合、実際にどのようになるのかがイメージしづらいことを表していると考えます。それは、長時間労働の是正について「労働時間が減らせたとしても、その分の給料が下がってしまうなら反対」という声が全体の約2/3を占めることと無関係ではないように思います。
同一労働同一賃金のガイドライン案が提出されたことをきっかけに、より議論が深まっていくことを期待します。
しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎プロフィール
1997年愛知大学文学部を卒業後、大手人材派遣会社などで責任者として営業・マーケティング・経営企画・人事・新規事業立ち上げなど事務系人材サービス企業のあらゆる部門に携わる。業界専門誌を発行する株式会社オピニオンでは、営業推進部部長 兼 月刊人材ビジネス編集委員として人材ビジネス企業経営者向けの勉強会を企画運営。2010年株式会社ビースタイル入社。2011年しゅふJOB総合研究所 所長就任。同年人材サービス業界の『声なき声』を社会に届けるフェイスブックページ『ヒトラボ』を立ち上げ編集長に就任。フェイスブックグループ『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰。内閣府 規制改革会議 雇用ワーキンググループ勉強会にて有識者の一人として参加するなど、主婦人材の活躍推進や人材サービス業界のあり方について積極的な意見提言を行う。
◇メディア出演歴 テレビ東京WBS/テレビ朝日 ビートたけしのTVタックル他、新聞・テレビ・雑誌など多数
◇寄稿・連載歴 時事通信『働くデキる女性たち』(連載)/アドバンスニュース社コラム『木曜日のつぶやき』(連載)など
▼ヒトラボ https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/
▼ヒトラボ資料館 『是々非々』 http://zezehihi.wix.com/jinzai
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志のもとにつくられた研究所です。
「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は「bestbasicstyle」。時代に合わせて新たなスタンダードをつくる会社です。この理念に基づき、2002年の創業以来、働きたい主婦に対して就業支援を行って参りました。約14年間で生み出した主婦の雇用数はのべ5万人。女性がそれぞれの価値観、ライフスタイルに合わせて働ける社会の実現に向け、派遣・在宅・エグゼクティブなど、様々な『しゅふJOBサービス』を提供しています。
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