【QC検定】フィリピンでQC検定4級パイロットテストが実施されました
ベトナム、マレーシア、インドネシアに続く4か国目の海外実施
１．本件の概要
一般財団法人日本規格協会（JSAグループ）では、日本の品質管理検定（QC検定：https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/）をベースとした日・ASEAN統合基金（JAIF）のプロジェクト「ASEAN共通品質管理専門家資格スキームの開発」を2020年1月から実施しています。
本プロジェクトではQC検定パイロットテスト実施国4か国を選出し、2022年は次の国でパイロットテストを開催しました。
2022年6月19日 ベトナム（ハノイ）
2022年10月16日 マレーシア（ジョホールバル及びバンギ）
2022年11月9日 インドネシア（ジャカルタ）
フィリピンはパイロットテストの最終実施国として、2023年4月24日に開催しました。
２．背景及び意義
このプロジェクトは、ASEANで働く人々に対し品質管理（QC）の教育訓練を行い、QCに関する知識レベルを改善することにより、ASEAN諸国の民間企業の競争力向上に期待できると考え、日本で実施されているQC検定を用いてASEAN共通の品質管理専門家資格スキームを開発することを目的に2019年10月にJAIFプロジェクトに応募・採択されたものです。
３．フィリピンにおけるパイロットテストの概要
a) 2023年4月24日（月）午前中にマニラ首都圏のフィリピン大学（University of the Philippines）で開催。
b) 受験料は無料、使用言語は英語。
c) 現地の試験運営はフィリピン政府であるBPS（フィリピン標準局／Bureau of Philippine Standards, Department of Trade and Industry)が協力。
d) テストはQC検定の基本級である4級を実施、申込者141名のうち94名が当日受検。
e) 全てのフィリピンの受検者には合否通知、合格者にはパイロット試験合格証を発行・送付予定。
試験の様子
４．今後の予定
今後は、ASEAN各国におけるヒアリングやQC検定パイロットテストの経験をベースに、ニーズを踏まえたうえで、JSAグループとして「QC検定の海外展開」を検討予定です。
５．参考サイト
フィリピンのQC KENTEIサイト（英語）
JSAグループのJAIFプロジェクトサイト（英語）
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/en_qc1
QC検定とは（日本語）
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/
※「ASEAN共通品質管理専門家資格スキームの開発」に関するプロジェクトは、日本政府による日・ASEAN統合基金（JAIF）の支援を受けています。
【JAIFとは】
日・ASEAN統合基金（JAIF）は、2006年3月に正式に設立されました。JAIFは、ASEAN2025の実施を促進することにより、ASEAN共同体の創設に向けた統合努力を支援することを目的としています。ASEAN政治・安全保障共同体（APSC）、ASEAN経済共同体（AEC）、ASEAN社会・文化共同体（ASCC）、ASEAN統合イニシアチブ（IAI）作業計画IV、ASEAN連結性マスタープラン（MPAC）2025などの設計図からなる「ASEAN2025：Forging Ahead Together」の実施を促進し、ASEAN共同体創設のための統合努力を支援することを目的としています。また、防災、テロ対策、海洋協力、経済統合、中小企業育成、青少年交流、日本語教育などの分野でさまざまなプロジェクトを実施し、ASEANと日本の協力関係のさらなる促進を目指しています。
■日本規格協会グループ（JSA）について
1945年12月に「標準化および管理技術に関して、その開発、普及および啓発などを図り、もって社会経済の健全な発展と国民生活の向上に寄与する」ことを目的に設立された、一般財団法人日本規格協会を中核とするグループです。
我が国の総合的標準化機関として、当グループでは、JISの開発、JSA規格の開発、国際規格ISO・IECの開発、JIS規格票の発行と販売、国際規格・海外規格の頒布、多彩なセミナーの提供、ISO 9000やISO 14000をはじめとする各種マネジメントシステムの審査登録、各種サービスに関する認証、マネジメントシステム審査員などの資格登録、品質管理検定（QC検定）といった多様な事業に取り組んでおります。
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