【イベントレポート】過去最多の豪華ゲストで送る「生成AI×ファッション」の“今”。セミナー「生成AIとファッションの未来 #4」の様子をお届け

ーセミナーアーカイブ動画も無料公開中!ー

OpenFashion

ファッションとAIを始めとした最新テクノロジーをかけ合わせたサービス・プロダクトの開発に取り組む株式会社OpenFashion(本社:東京都港区、代表:上田 徹、以下OpenFashion社)は、9月20日(金)から22日(日)の3日間にわたり、「TOKYO AI Fashion Week - 2025 S/S Exhibition」をワールド北青山ビル(港区北青山)の会場にて行いました。今回は過去最多のゲストを迎えて行われたセミナーの様子と、同時開催したエキシビションの様子をご紹介します。

さらに豪華ゲストにも登壇いただいたセミナーの様子は、全てアーカイブ動画(無料)にてご覧いただけますので、詳しくは本文をご覧ください。

株式会社OpenFashionは、ファッションとAIを始めとした最新テクノロジーをかけ合わせたサービス・プロダクトの開発に取り組みながら、ファッション業界を中心に企業向け生成AIの導入推進を行っています。現在は、生成AIを活用したクリエイターが自身の才能を発揮できると同時に、その才能を多くの人に触れていただける場としてイベント「TOKYO AI Fashion Week 2025S/S(トーキョーエーアイファッションウィーク 2025S/S)」を、Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 S/S(※)」(主催:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構、以下Rakuten FWT 2025S/S)の関連イベントとして開催中です。

今回はそのイベントの中から、9月20日(金)に開催したセミナーとエキシビションの様子をイベントレポートとしてお届けします。

■セミナー「生成AIとファッションの未来 #4」

今回はファッション業界の中でも異なる形で活躍する登壇者が集まり、全体を3つのパートに分けて開催。生成AIをデザインに取り入れているブランド「SEVESKIG(セヴシグ)」デザイナーの長野氏や、東京モード学園にて校長を務める吉田氏をはじめ、過去最多となるゲストを迎えて、ファッション業界セッション・デザイナーセッション・教育セッションと様々な切り口で生成AIとファッションについて話し合いました。

セミナーの様子はアーカイブにて全て無料でご覧いただけます。
※アーカイブURLは本レポート下部参照


▶業界セッション「生成AIとファッションの未来」

・ゲスト:古茂田 博(一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構 事務局長)、吉田光孝(東京モード学園校長)

・モデレーター:上田徹(株式会社OpenFashion CEO)

最初のセッションでは、ファッション業界の第一線に長年関わってきたJFWO事務局長 古茂田氏と、東京モード学園にて校長を務める吉田氏がゲストとして登壇。「生成AIによってファッション業界にどのような変化が起きるのか」について、OpenFashion代表上田がモデレーターとして進行しながらお話しいただきました。

用意された質問に答えながら進んだ本セッション。「生成AIを取り入れることで、デザイナーやクリエイターの役割はどのように変化するとと思いますか?」という質問について吉田氏は、「クリエイションが苦手な人でも、生成AIを活用することで発想やアイデアを出すことができるようになる。そうなると、デザイナーやクリエイターを目指す人が増えるのでは」と回答。古茂田氏は、「生成AIの進化により、年齢や職業に関係なく、新たな才能が生まれる時代が来る」と指摘しました。特に、マルチプレイヤーとしての能力が今後さらに重要になるとも予測し、AIとともに進化するファッション業界の未来に期待を寄せました。


そしてリアルタイムでも質問を募集したところ、「発想や創造の部分をAIにまかせたときに、人間の役割はどうなる?」「デザイナーはデザインするだけでは通用しなくなるのでは?」などの質問が多数寄せられ、ファッション業界で生成AIへの関心がますます高まっていることを実感できたセッションとなりました。

株式会社OpenFashion CEO上田
東京モード学園校長 吉田氏
JFWO事務局長 古茂田氏

▶ デザイナーセッション「生成AIとファッションデザインの未来」

・ゲスト

酒井聡(株式会社ニューロープ代表取締役CEO / 国際ファッション専門職大学准教授)

長野剛識(SEVESKIG(セブシグ)デザイナー)

・モデレーター

久保雅裕(一般社団法人東京ファッションデザイナー協議会(CFD TOKYO)代表理事・議長)

CFD TOKYO代表理事・議長の久保氏がモデレーターとなり、自身のブランド「SEVESKIG」でもAIを活用しているデザイナー 長野氏と、AIを使ったファッションのトレンド予測などを行う株式会社ニューロープ代表取締役CEO 酒井氏の二人をゲストとして招き、デザイナーセッションを実施しました。

デザイナーセッションでは、生成AIの役割やデザイナーのクリエイティビティに与える影響が議論されました。長野氏は生成AIを、「インプット資料の一つとして活用するが、デザインそのものは自分で行うほうが楽しい」と述べ、AIの不完全さが面白いと強調。

※長野氏がデザインした「SEVESKIG(セブシグ)」A/W2024 -25作品

酒井氏は自身の会社が提供するトレンド予測ツールに関して、「生成AIを活用しており、7〜8割が当たる」として、その効率性に言及しました。

このようにAIがもたらす効率化が進む一方で、長野氏は「デザインには経験やストーリーが重要であり、それはAIでは再現できない」と語り、酒井氏も同様に「ブランドの背景や人の生き様はAIでは代替できない」として、AIはツールとしての活用が進む一方で、デザイナーの独自性は依然として大切だという話に触れました。

CFD TOKYO代表理事・議長 久保氏
株式会社ニューロープ代表取締役CEO 酒井氏
SEVESKIGデザイナー 長野氏

▶ 教育セッション「テーマ:生成AIとファッション教育の未来」

・ゲスト

小久保直明(東京モード学園 教務部主事)

五月女由紀子(杉野服飾大学 教授)

・モデレーター

上條千恵(株式会社OpenFashion COO)


本セミナーの最後となる教育セッションは、自身の授業でも生成AIを積極的に取り入れている東京モード学園の小久保氏と、杉野服飾大学の五月女氏をゲストとして招いて行いました。

冒頭では自己紹介と合わせて、各校の生成AIを活用した取り組みを紹介。ファッションデザイン学科にて授業を行う小久保氏は、生徒たちが生成AIで作ったデザインを実際に着用可能な洋服にまで仕上げる様子を見せ、「学生たちはAIへの抵抗がほぼなく、すごく柔軟だ」と、学校内での生成AIに対する生徒たちの印象についても触れました。

【左】モード学園 小久保氏・【右】杉野服飾大学 五月女氏

ファッションビジネス・流通イノベーションコースにて主任を務める五月女氏は、生成AIでTシャツをデザインし、それを自分たちで販売から発送まで一気通貫で行った、という授業を紹介。「デザインだけでなく、ECサイトや販売促進のためのSNS投稿文の作成、そしてコンセプトづくりやターゲット選定など多岐に渡り生成AIを活用した」と、様々なプロセスで生成AIが登場し、生徒たちの取り組みを大きく支援していることに触れました。

そして「今からデザインやMD(マーチャンダイザー)を学ぶとしたら、AIを同時に学ぶ場合とそうでない場合では、将来のスキルや成果にどのような違いが出るでしょうか?」という質問に対して五月女氏は、「AIも学んだ方がいい」と回答。AIを使うことで「自分にもこんなことができるんだ!」と自信を持った学生の姿が印象的だったと話し、「AIの知識があるかないかで競争力の違いが必ず出てくる」とも伝えました。

セッション最後に小久保氏は、学生たちがコンテストのアイデアをAIで作る様子などを見て、「生成AIが彼らにとって非常に身近なものであることは間違いない」と強調。「それと同時に教える側の自分たちも勉強しないといけない」と、学生も教師もAIを自在に使いこなすスキルが必要とされることを見据え、教育現場でもその準備が進んでいることについても触れました。

モード学園:ファッションデザイン学科生徒のレポート
杉野服飾大学:Tシャツをデザインをする際の生徒作成資料

今回のセミナーは全てアーカイブにて無料でご覧いただけます。

■セミナーアーカイブ配信(無料)

・業界セッション「生成AIとファッションの未来」

https://youtu.be/yuw6GiEz8tY

・デザイナーセッション「生成AIとファッションデザインの未来」

https://youtu.be/sIWeP_Dz9mI

・教育セッション「テーマ:生成AIとファッション教育の未来」

https://youtu.be/I4IqC2dqL64


■「TOKYO AI Fashion Week - 2025 S/S Exhibition」会場レポート

ー「Authentic–未来のクラシックを創る–」をテーマとした作品を展示ー

セミナーの開催会場であるワールド北青山ビル1階にて、9月20日(金)から3日間、ファッションデザインコンテスト「TOKYO AI Fashion Week 2025 S/S Contest」の最終選考作品の一部を展示するエキシビションを開催しました。

※コンテストは現在も一般投票を受け付けております。詳しくは下記詳細をご覧ください

前回同様に通りからも目立つガラス張りの壁には「TOKYO AI Fashion Week」のロゴを設置。多くの人が立ち止まってロゴの写真を撮ったり、会場内に足を運び、実際に展示をご覧いただきました。

そして会場内には、コンテスト応募作品の中から、18作品をモニターにて展示。

人と生成AIが共同で創り出したデザインをモニターに映し出す新しい展示形式に、多くの人が興味を持ち、作品に見入ったり、気に入った作品の写真を撮ったり、投票する姿が見られました。

コンテストの一般web投票は10月14日(月)まで受け付けています。下記より最終選考作品を全てご覧いただけますので、ぜひお気に入りの作品を探してみてください。

▶コンテスト投票ページ

https://tokyoaifashionweek.com/pages/2025-ss-votinglist

※こちらのサイトより最終選考作品を全てご覧いただけます
※結果発表は11月を予定しております

イベントにご参加・ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

今後もOpenFashion社が創り出すAIとファッションが融合した世界にご期待ください。そしてただいま投票を受け付けているコンテストの結果は、11月に発表予定です。こちらも楽しみにお待ちください。

◆「Rakuten Fashion Week TOKYO」とは

"ファッション・ウィーク" とは、世界のファッション都市で開催されているファッションの祭典で、ファッション・ショーや展示会で発表される最新コレクションから、次のシーズンのトレンドが生まれています。世界のファッション・ウィークの中でも、歴史性、話題性から情報発信力が大きく、パリ・ミラノ・ロンドン・ニューヨーク、そして東京の5都市で行われるものは、「5大ファッション・ウィーク」と総称され、大きな影響力を持っています。東京のファッション・ウィークは「Rakuten Fashion Week TOKYO(楽天ファッション・ウィーク東京)」であり、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が主催し、毎年2回開催しています。

・公式サイト:https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/

■生成AIの利用ガイドラインに関して

「TOKYO AI Fashion Week」で利用している画像や、イベント内で開催するコンテストの規定は、日本ディープラーニング協会(以下JDLA)が2024年2月13日(火)に公開をした『生成AIの利用ガイドライン(画像編)』に準じて作成をしました。

https://www.jdla.org/document/

※「TOKYO AI FASHION WEEKⓇ」は、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構の登録商標です。

■株式会社OpenFashionについて

■株式会社OpenFashionについて

会社名:株式会社OpenFashion
所在地:〒107-0061 東京都港区北青山3-5-1ワールド北青山ビル12階
代表者:CEO 上田徹
事業内容:生成AI技術を活用したファッション産業のAIX(AI・トランスフォーメーション)
URL:https://jp.open-fashion.com/

■お問い合わせ

本件に関して不明な点等がありましたら、下記お問い合わせフォームよりご連絡ください
お問い合わせフォーム:https://jp.open-fashion.com/pages/contact

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会社概要

株式会社OpenFashion

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URL
https://jp.open-fashion.com/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都港区北青山3-5-1 ワールド北青山ビル12階
電話番号
-
代表者名
上田徹
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
2014年06月