中国の2022年第1四半期スマートフォン販売、前年同期比で14%減少し、2020年並みの低水準に。HONORは前年同期比で最大の成長を記録。
vivoが20%シェアで2022年第1四半期の市場をリード。その後をOPPO(18%)とApple(18%)が続く。HONORはこの四半期に中国で前年同期比167%成長。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、中国におけるスマートフォン販売は2022年第1四半期に前年同期比で14%減少し、7,420万台となったというMonthly Market Pulseレポートによる最新調査を発表致しました。
この四半期における台数は、コロナが猛威をふるった2020年第1四半期に匹敵します。
中国のスマートフォン市場に関して、カウンターポイント社リサーチアナリストMengmeng Zhang氏は、次の通り述べています。
「中国の経済成長は、2022年第1四半期に前年同期比でわずか4.8%と、政府が目標とする5.5%に届かなかった。これは、感染者増加とロックダウンとによるものである。2020年8月以来初となる、小売りの伸びも3月に3.5%減少し、また、大都市の失業率も記録的な高さとなった。こうした要因と、現在の感染の波の前から既に顕著だった中国スマートフォン市場の減速傾向が重なり、スマートフォンセクターに大きなインパクトを与えた。」
「2022年第1四半期を通じて、中国スマートフォン市場は、春節のわずかな期間を除いて、毎週減少傾向を見せていた。消費者心理が弱含んでいること、そして、消費者を刺激するような新機能の不足によって、スマートフォンの需要は今後も下降線を辿るものと考えられる。」
中国スマートフォン市場シェア・2021年第1四半期と2022年第1四半期の比較
※OPPO(OnePlus)、Xiaomi(Redmi)、vivo(iQOO)をそれぞれ含む
主要メーカーの業績に関して、カウンターポイント社シニアリサーチアナリストIvan Lam氏は次の通りコメントしています。
「この四半期にvivoは、20%のシェアをもって、市場の首位の座をApple(2021年第4四半期首位)から奪還した。新発売した中級機のS12シリーズは、自撮りに特化し、軽量かつファッショナブルなデザインが市場で好評となり、特に若者に支持を受けた。また、vivoの低価格Yシリーズ、例えばY76sやY31sもこの四半期に好調だった。」
2022年第1四半期の業績は期待外れであったものの、主要メーカーは折り畳み型のフラグシップ機種を発売し、高級機セグメントでの地位を強固にする努力を続けています。中国における折り畳み型スマートフォンの新製品に関して、カウンターポイント社シニアリサーチアナリストEthan Qi氏は次の通り述べています。
「中国の主要メーカーは折り畳み型を2021年に発売開始した。各社はこのタイプが高級機市場に食い込むためのツールとみている。この四半期に、Huaweiのクラムシェル型(フリップ型)P50 Pocketと手帳型Mate X2、Samsungのクラムシェル型Z Flip 3、OPPOの手帳型Find Nは、トップセラー機種となった。しかし、折り畳み型パネルの供給が限られている上に端末が高価なため、折り畳み型のシェアは2022年第1四半期の市場のわずか1%に過ぎない。」
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
中国のスマートフォン市場に関して、カウンターポイント社リサーチアナリストMengmeng Zhang氏は、次の通り述べています。
「中国の経済成長は、2022年第1四半期に前年同期比でわずか4.8%と、政府が目標とする5.5%に届かなかった。これは、感染者増加とロックダウンとによるものである。2020年8月以来初となる、小売りの伸びも3月に3.5%減少し、また、大都市の失業率も記録的な高さとなった。こうした要因と、現在の感染の波の前から既に顕著だった中国スマートフォン市場の減速傾向が重なり、スマートフォンセクターに大きなインパクトを与えた。」
「2022年第1四半期を通じて、中国スマートフォン市場は、春節のわずかな期間を除いて、毎週減少傾向を見せていた。消費者心理が弱含んでいること、そして、消費者を刺激するような新機能の不足によって、スマートフォンの需要は今後も下降線を辿るものと考えられる。」
中国スマートフォン市場シェア・2021年第1四半期と2022年第1四半期の比較
出典: カウンターポイント社Market Pulse, March 2022
※OPPO(OnePlus)、Xiaomi(Redmi)、vivo(iQOO)をそれぞれ含む
主要メーカーの業績に関して、カウンターポイント社シニアリサーチアナリストIvan Lam氏は次の通りコメントしています。
「この四半期にvivoは、20%のシェアをもって、市場の首位の座をApple(2021年第4四半期首位)から奪還した。新発売した中級機のS12シリーズは、自撮りに特化し、軽量かつファッショナブルなデザインが市場で好評となり、特に若者に支持を受けた。また、vivoの低価格Yシリーズ、例えばY76sやY31sもこの四半期に好調だった。」
- Appleの同四半期における販売は、iPhone 13シリーズの勢いに陰りが出たことで、前の四半期より落ちたものの、それでもなおiPhone 13は同四半期に中国で最も売れたスマートフォンとなった。iPhoneがHuaweiの高級機種に対する最善の代替機種という地位を得たことで、AppleはHuaweiの販売低下の恩恵を大いに受けた。Huaweiの販売が落ちたことで、主要な中国メーカーは高級機セグメントに力を入れたが、これまでのところ、どこも大きなシェアを得るには至っていない。
- HONORはV字回復し、同四半期のシェアは17%と、2021年第1四半期の5%から大躍進した。HONOR 60の人気のおかげで、同社は主要メーカーのなかで唯一、前年同期比167%と前四半期比15%と両方で成長した。HONORは2022年第1四半期にMagic 4シリーズを海外でも発売し、今後の海外展開への意欲をみせている。
- Xiaomi の販売は、前年同期比で落ちたものの、前四半期比では市場平均を超える12%の成長を同四半期にみせた。供給部品不足の影響が緩和されたこと、そして、フラグシップ機種Redmi K40やRedmi Note 11、低価格帯のRedmi-9Aの販売が好調だったことで、Xiaomiにとってかなり良い四半期となった。3月に発売したRedmi 50シリーズとRedmi 10Aが、同社の400米ドル未満の価格帯での地位を強固にすることだろう。
2022年第1四半期の業績は期待外れであったものの、主要メーカーは折り畳み型のフラグシップ機種を発売し、高級機セグメントでの地位を強固にする努力を続けています。中国における折り畳み型スマートフォンの新製品に関して、カウンターポイント社シニアリサーチアナリストEthan Qi氏は次の通り述べています。
「中国の主要メーカーは折り畳み型を2021年に発売開始した。各社はこのタイプが高級機市場に食い込むためのツールとみている。この四半期に、Huaweiのクラムシェル型(フリップ型)P50 Pocketと手帳型Mate X2、Samsungのクラムシェル型Z Flip 3、OPPOの手帳型Find Nは、トップセラー機種となった。しかし、折り畳み型パネルの供給が限られている上に端末が高価なため、折り畳み型のシェアは2022年第1四半期の市場のわずか1%に過ぎない。」
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
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