【ご報告】環境省「外来種リスト」改訂で「イエネコ」「イヌ」への表記変更を見送り
―― 7万筆超の署名が結実!従来の「ノネコ」「ノイヌ」表記を維持。ただし「ノネコ」「ノイヌ」の掲載は継続しています。どうぶつ基金は「ノネコ」「ノイヌ」の完全削除を目指して署名活動を継続します。

公益財団法人どうぶつ基金(本部:兵庫県芦屋市、理事長:佐上邦久、以下「当基金」)は、環境省が2026年9月11日に公表した「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(第2版)」(生態系被害防止外来種リスト・2026年改訂版)において、改訂案で検討されていた「イエネコ」「イヌ」への表記変更が見送られ、従来どおり「ノネコ」「ノイヌ」の表記が維持されたことをご報告いたします。
改訂案の見直しは、当基金の呼びかけにご賛同いただいた皆さまから寄せられた累計7万筆を超える署名に加え、全国で独自に署名活動を行ってくださった方々、メディアやSNS等を通じて問題点を広く発信してくださった方々、さらに多方面から環境大臣へ働きかけてくださった皆様のご尽力が結集して実現した成果です。ご支援くださったすべての皆様に深く感謝申し上げます。
経緯 ―― 「イエネコ」を防除推進外来種に位置づける案への反対
環境省は、約10年ぶりとなる外来種リストの改訂にあたり、従来は野生化した個体のみを対象としていた「ノネコ」「ノイヌ」を、種名で一括して「イエネコ」「イヌ」へと変更記載し、防除推進外来種に位置づける方向で検討していました。
この案に対し当基金は、「飼い猫や野良猫、地域猫、さくらねこまでが安易に捕獲・駆除の対象と受け取られかねない」として反対を表明。2026年7月に環境大臣へ要望書を提出するとともに、Change.org で署名活動を開始しました。
その後、多くの賛同と社会的関心の高まりを受け、石原宏高環境大臣が「飼い猫まで殺処分の対象になるかのような誤解を招く」として再検討を指示。9月11日に公表された新リストでは、「イエネコ」「イヌ」への表記変更は行われず、従来の「ノネコ」「ノイヌ」表記が維持されました。
当基金の考え ―― 「駆除」ではなく「増やさない」で人と猫と生態系は両立できる

当基金は1988年の設立以来、38年にわたりTNR(不妊手術と地域での見守り)と譲渡に取り組み、累計44万頭を超える不妊手術を実施してきました。この取り組みにより、猫の殺処分は大きく減少しています。
希少種の保全は当基金も重視する課題です。しかし、その手段は捕獲・駆除ではなく、不妊手術によって「増やさない」ことでこそ、人と猫、そして生態系の保全を無理なく両立できると考えます。今回、飼い猫等を広く対象としかねない表記変更が見送られたことは、この考え方が理解された結果と受け止めています。
今後の方針 ―― 「ノネコ」「ノイヌ」の完全削除を目指し、署名活動を継続します

一方で、「ノネコ」「ノイヌ」という表記そのものは、今回の新リストにも残されたままです。環境省自らが「ノネコ」「ノイヌ」と飼い猫や飼い犬、野良猫や野良犬との判別が困難と認めているにもかかわらず、防除の対象とされうる構造は依然として解消されていません。
当基金は、この一歩をゴールとせず、「ノネコ」「ノイヌ」のリストからの完全削除を目指し、引き続き署名活動を継続してまいります。皆さまの一層のご協力をお願い申し上げます。
●署名ページ(Change.org):https://c.org/66fsYNYCQP
●公式サイト 関連ページ:https://www.doubutukikin.or.jp/joinus/changeorg/
(キャンペーン名:「イエネコを『防除推進外来種』にしないよう、環境大臣に求めます。」)
どうぶつ基金理事長 佐上邦久 コメント
まずは、署名にご協力くださった7万人を超える皆さまに感謝します。
今回、飼い猫まで対象となりかねない表記変更が見送られたことは、大きな一歩です。
しかし「ノネコ」「ノイヌ」の掲載は残りました。私たちが求めているのは、猫や犬を「駆除の対象」とすること自体をやめ、不妊手術で「増やさない」社会へ舵を切ることです。
完全削除を実現するまで、署名活動を続けてまいります。
参考
●環境省 報道発表「『我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(第2版)』の公表について」(2026年9月11日)
https://www.env.go.jp/press/press_05557.html

公益財団法人どうぶつ基金
公益財団法人どうぶつ基金は、1988年の創設以来、一貫して猫をはじめとする動物の福祉と適正管理に取り組んでいます。全国598の自治体(行政)と協働して「さくらねこ無料不妊手術事業(TNR)」を実施し、これまでに44万頭を超える(累計441,876頭)の野良猫・多頭飼育崩壊の猫に無料で不妊手術を行ってきました。環境省とも動物愛護管理の分野で連携し、これまでに35を超える自治体から表彰状・感謝状を受けています。
<組織概要>
名称:公益財団法人どうぶつ基金(Animal Action Fund)
住所: 兵庫県芦屋市奥池南町71-7
設立:1988年6月
理事長:佐上 邦久
公式サイト:https://www.doubutukikin.or.jp
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