BSA、世界各国のクラウドコンピューティングの政策に関する最新報告書を発表 日本は1位を逃し2位に後退

~各国の経済成長の促進に向けたクラウド導入推進政策の道筋が明らかに~

BSA | The Software Alliance(本部:米国ワシントンDC、以下BSA)は本日、各国のクラウドコンピューティングの政策状況に関する最新報告書「2018 グローバル クラウド コンピューティング スコアカード」を公開し、IT経済を牽引する調査対象国24か国のうち、2016年にトップだった日本が第2位に後退したと発表しました。日本の順位後退は、第1位にランクインしたドイツの改善によるものです。
 調査結果の詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。
http://cloudscorecard.bsa.org/2018/pdf/country_reports/2018_Country_Report_Japan.pdf

「2018 BSA グローバル クラウド コンピューティング スコアカード」(英語)は、世界各国のクラウドコンピューティングサービスの導入と成長に対する準備度合いをランク付けした唯一の報告書です。最新版では、過去5年間にクラウドコンピューティングの爆発的な成長に貢献した政策の解説など最新情報に加えて、各国の個人情報保護やサイバーセキュリティに関する法制度、ブロードバンドインフラに焦点を当てて解説しています。

本年の調査結果により、BSAが前回スコアカードを発表した2016年以来、ほとんどの国で継続的な改善が見られましたが、一部の国は後退していることが分かりました。スコアカードでランキングトップを獲得したのは、国を挙げてサイバーセキュリティ政策や自由貿易を推進しているドイツでした。日本が僅差で第2位、米国が第3位に続いています。国際的な取り組みに参画していないロシアや中国、インドネシア、ベトナムといった国々が、下位にランクインしています。

主な調査結果は、以下の通りです。
  • プライバシーとセキュリティに関する高度な政策を導入する国と、導入が遅れる市場との差が広がっている:各国は越境データ移転を可能にすることで、データ保護環境を常に最新の状態に維持、または改善しています。ただし、適切な個人情報保護法を採用していない国がいくつかあります。
  • クラウド推進政策の導入の遅れにより、新興成長市場の経済成長が遅れている:例えば、クラウドサービスプロバイダにとって大きな障壁となるような規制、データローカリゼーションの要求、不十分なサイバーセキュリティ保護などが挙げられます。
  • 国際的に広く普及した制度や国際協定から逸脱することで、主要市場の成長が止まっている:国際的に認められた標準、認定、試験により、クラウドコンピューティングのセキュリティ環境は改善していますが、このようなベスト・プラクティスが自国の基準に合っていないと考えている国もあります。
  • ローカリゼーション政策を導入する国は、大きな代償を払うことになる:データのローカリゼーションを要求することは、クラウドコンピューティング推進の妨げとなり、その国の市場に経済的な負担を強いることになります。
  • IT環境の整備やブロードバンド導入の強化により、望ましい成果につながる:国や企業がクラウドコンピューティングを利活用して成長するには、強力なネットワークへのアクセスが必要です。ほとんどの国が、継続してブロードバンドアクセスの改善に向けて努力していますが、その成果には非常にばらつきがあります。

24か国の法制度や規制の枠組みの調査を通じて、BSAは政策立案者とクラウド事業者の間での対話のきっかけを提供することを目指します。こうした対話によって、国際的に調和のとれた法律や規制環境が確立され、クラウドコンピューティングの促進することができます。

BSA | The Software Allianceのプレジデント兼CEO、 ビクトリア・エスピネル(Victoria Espinel)は次のように述べています。「スコアカードは各国が自国の政策を評価し、クラウドコンピューティングの導入拡大のための次のステップを決定することを支援するツールです。クラウドコンピューティングにより、これまで大企業しか利用できなかったテクノロジーを誰でも利用できるようになり、その結果、コネクティビティの向上とイノベーションの推進が可能となります。データの自由な移転を促進し、最先端のサイバーセキュリティソリューションを実装し、知的財産を保護し、ITインフラストラクチャを確立する国では、企業や市民が等しくクラウドコンピューティング利用による恩恵を受け続けることができるでしょう」

24か国の詳細なランキングと調査結果はwww.bsa.org/cloudscorecard(英語)に掲載されています。

【BSA | The Software Allianceについて】

BSA | The Software Alliance (BSA | ザ・ソフトウェア・アライアンス)は、政府やグローバル市場において、世界のソフトウェア産業を代表する主唱者です。BSAの会員は世界で最もイノベーティブな企業で構成されており、経済を活性化させ、現代生活を向上させるソフトウェア・ソリューションを創造しています。ワシントンDCに本部を置き、60カ国以上で活動するBSAは、正規ソフトウェアの使用を促進するコンプライアンス・プログラムを先導し、技術革新の推進とデジタル経済の成長を促す公共政策を提唱しています。詳しくはウェブサイトをご覧ください。


ホームページ : http://bsa.or.jp/
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20 F Street, NW Suite 800, Washington, DC 20001 USA
電話番号
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代表者名
BSA日本担当共同事務局長:松尾早苗、竹下千恵
上場
未上場
資本金
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設立
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