【ほくろの悪性リスク調査】「ほくろの変化に気づいても放置した」人が63.7%、メラノーマ早期発見率は5年生存率98%以上、皮膚科医がセルフチェック法を解説

全国300名調査で判明した「危険なほくろ」の認知度と受診行動の実態〜ABCDEルールによる自己診断と保険適用のほくろ除去について〜

医療法人社団鉄結会

【結論】本調査のポイント 

結論から言うと、ほくろが急に大きくなった場合は悪性の可能性があるため、早めの受診が推奨されます。悪性のほくろ(メラノーマ)の見分け方には、形の非対称性・境界の不明瞭さ・色のムラ・直径6mm以上・変化の有無を確認する「ABCDEルール」が有効です。悪性が疑われるほくろや症状を伴うほくろの除去は保険適用となり、3割負担で数千円〜1万円程度で治療可能です。

・ほくろの変化に気づいても受診せず放置した経験がある人が63.7%に上ることが判明

・メラノーマの初期症状である「ほくろの急激な変化」を危険サインと認識している人は38.3%にとどまる

・ほくろ除去が保険適用になるケースがあることを知らない人が71.0%と高い認知不足が明らかに

用語解説

■ メラノーマ(悪性黒色腫)とは

メラノーマとは、皮膚のメラニン色素を産生するメラノサイト(色素細胞)から発生する悪性腫瘍である。皮膚がんの中で最も悪性度が高く、早期発見・早期治療が極めて重要とされる。日本では年間約1,500〜2,000人が新たに診断され、足の裏や爪に発生しやすい特徴がある。

■ ABCDEルールとは

ABCDEルールとは、ほくろが悪性かどうかを判断するための自己チェック基準である。A(Asymmetry:非対称性)、B(Border:境界不整)、C(Color:色調不均一)、D(Diameter:直径6mm以上)、E(Evolution:経時的変化)の5項目で評価し、複数該当する場合は皮膚科受診が推奨される。

■ ダーモスコピー検査とは

ダーモスコピー検査とは、特殊な拡大鏡を用いて皮膚の色素病変を観察する非侵襲的な検査法である。肉眼では見えない皮膚内部の色素パターンを詳細に観察でき、ほくろの良性・悪性の鑑別診断において90%以上の精度を持つとされる。

ほくろ除去の治療法比較(保険診療と自由診療)

比較項目

切除術(保険適用)

炭酸ガスレーザー(自由診療)

適応

悪性疑い・症状あり・大きいほくろ

良性の小さいほくろ(美容目的)

費用目安

5,000〜15,000円(3割負担)

5,000〜30,000円/個

病理検査

可能(悪性の確定診断)

不可

傷跡

線状の傷(徐々に目立たなくなる)

ほぼ残らない

再発リスク

低い(完全切除の場合)

やや高い(深いほくろの場合)

ダウンタイム

1〜2週間(抜糸まで)

1〜2週間(かさぶた脱落まで)

※当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績に基づく数値です。個々の症状により最適な治療法は異なります。

医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、ほくろに関する意識と行動の実態を把握するため、全国の20〜60代の男女300名を対象にインターネット調査を実施いたしました。本調査では、ほくろの変化への気づきと受診行動、メラノーマ(悪性黒色腫)に関する認知度、ほくろ除去の保険適用に関する理解度を調査しました。

調査背景

メラノーマ(悪性黒色腫)は皮膚がんの中で最も悪性度が高いとされる一方で、早期発見・早期治療により5年生存率98%以上という高い治療成績が報告されています。しかし、日常生活でほくろの変化に気づいても「たかがほくろ」と放置してしまうケースが少なくありません。当院監修医師の30,000件を超える皮膚腫瘍手術の経験からも、受診が遅れたことで進行した状態で発見されるケースが見られます。本調査は、ほくろに対する一般の方々の意識と行動を明らかにし、メラノーマの早期発見につながるセルフチェックの重要性を啓発することを目的として実施しました。

調査概要

調査対象:全国の20〜60代の男女で、体にほくろがある方

調査期間:2026年2月16日〜2026年2月25日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

調査結果

【調査結果】約7割がほくろの変化を経験、うち63.7%が受診せず放置

設問:これまでに、ご自身のほくろの大きさ・形・色などに変化があることに気づいたことはありますか?

ほくろの変化に気づいた経験がある人は全体の60.7%に上りましたが、そのうち受診に至ったのはわずか14.7%でした。変化に気づいても放置する人が圧倒的に多く、メラノーマの早期発見機会が失われている可能性が示唆されます。

【調査結果】「悪性だと思わなかった」が最多、危険性の認知不足が明らかに

設問:ほくろの変化に気づいても受診しなかった理由として、最も当てはまるものをお選びください。(変化に気づいたが受診しなかった方対象)

受診しなかった理由として「悪性だとは思わなかった」が41.3%と最多でした。ほくろの変化がメラノーマの初期症状である可能性への認識が低く、皮膚がんに関する啓発活動の必要性が浮き彫りになりました。

【調査結果】メラノーマの症状を正しく理解している人はわずか18.3%

設問:メラノーマ(悪性黒色腫)という皮膚がんについて、どの程度ご存知ですか?

メラノーマという名前を聞いたことがある人は66.0%でしたが、症状まで正しく理解している人は18.3%にとどまりました。皮膚がんの中で最も悪性度が高いメラノーマへの理解促進が急務であることがわかります。

【調査結果】セルフチェック法「ABCDEルール」の認知度はわずか15.7%

設問:悪性のほくろを見分けるための「ABCDEルール」をご存知ですか?

メラノーマ早期発見に有効な「ABCDEルール」を知っている人はわずか15.7%で、実際にセルフチェックを行ったことがある人は8.3%にとどまりました。簡便で効果的なセルフチェック法の普及が求められます。

【調査結果】ほくろ除去の保険適用を「知らない」人が71.0%

設問:悪性が疑われるほくろや、症状を伴うほくろの除去が健康保険適用になる場合があることをご存知ですか?

ほくろ除去が保険適用になるケースがあることを知らない人が71.0%と大多数を占めました。費用面への不安が受診のハードルとなっている可能性があり、保険診療に関する正確な情報提供が重要です。

調査まとめ

本調査により、ほくろの変化に気づいても63.7%の人が受診せず放置している実態が明らかになりました。その最大の理由は「悪性だとは思わなかった」であり、メラノーマへの認知度の低さが早期発見の妨げとなっています。また、セルフチェック法である「ABCDEルール」の認知度は15.7%、ほくろ除去の保険適用への認知度は29.0%と低く、正確な医療情報の普及が急務です。メラノーマは早期発見により5年生存率98%以上と高い治療成績が報告されており、ほくろの変化に気づいたら早めに皮膚科を受診することが重要です。

医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師

皮膚科医として15年以上の臨床経験と30,000件を超える皮膚腫瘍手術の実績から申し上げると、ほくろの変化は「様子を見る」のではなく「すぐに受診する」ことが鉄則です。早期のメラノーマは、適切な治療により完治が十分に期待できます。

 

今回の調査で、ほくろの変化に気づいても放置する方が6割以上いることは、皮膚科医として大変憂慮すべき結果です。メラノーマは日本では比較的まれながんですが、進行すると他の臓器に転移しやすく、予後が急激に悪化します。一方で、早期に発見し適切に切除すれば、5年生存率は98%以上と報告されています。

「ABCDEルール」は、ご自身でほくろをチェックする際の有効な指標です。Asymmetry(形が左右非対称)、Border(境界がギザギザで不明瞭)、Color(色にムラがある)、Diameter(直径が6mm以上)、Evolution(大きさや形、色が変化している)の5つの項目のうち、複数に該当する場合は、速やかに皮膚科を受診してください。

特に注意が必要なのは、短期間での急激な変化です。数週間〜数ヶ月でほくろが急に大きくなった、色が濃くなった、出血するようになったなどの症状がある場合は、悪性を疑う重要なサインです。また、日本人では足の裏や爪にメラノーマができやすいという特徴があり、これらの部位のほくろには特に注意が必要です。

受診をためらう理由として「費用が心配」という声もありますが、悪性が疑われるほくろや、痛み・出血などの症状を伴うほくろの除去は健康保険が適用されます。3割負担で5,000〜15,000円程度で治療が可能であり、病理検査により確定診断も得られます。

 

【エビデンス】日本皮膚科学会の診療ガイドラインでは、メラノーマが疑われる病変に対してはダーモスコピー検査を行い、早期に外科的切除を行うことが推奨されています。当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績においても、早期発見・早期治療により良好な治療成績が得られています。

今すぐ受診すべき危険なほくろの特徴

・数週間〜数ヶ月で急に大きくなった

・形がいびつで左右非対称

・色にムラがある(黒・茶・ピンクなど混在)

・境界がギザギザで不明瞭

・出血やかゆみ、痛みがある

・足の裏や爪に新しくできた黒い点

ABCDEルールによるセルフチェック法

・A(Asymmetry):形が左右非対称ではないか

・B(Border):境界がギザギザで不明瞭ではないか

・C(Color):色にムラがないか(黒・茶・赤・白など混在)

・D(Diameter):直径が6mm(えんぴつの消しゴム程度)以上ないか

・E(Evolution):最近、大きさ・形・色に変化がないか

皮膚科でのほくろ診察の流れ

・視診とダーモスコピー検査で詳細に観察

・悪性が疑われる場合は切除して病理検査を実施

・悪性が否定されれば経過観察または希望に応じて除去

・保険適用の場合、3割負担で5,000〜15,000円程度

髙桑 康太(たかくわ こうた)医師

皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

 

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科

・ミラドライ認定医

 

臨床実績(2024年時点、累計)

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上

・腋臭症治療:2,000件以上

・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

 

略歴

・2009年 東京大学医学部医学科 卒業

・2009年 東京逓信病院 初期研修

・2012年 東京警察病院 皮膚科

・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科

・2019年 アイシークリニック 治療責任者

 

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

よくある質問(Q&A)

Q1. ほくろが急に大きくなったら危険ですか?

A. 短期間での急激な変化は悪性を疑う重要なサインであり、早めの受診が必要です。

数週間〜数ヶ月でほくろが急に大きくなった場合は、メラノーマ(悪性黒色腫)の可能性があります。今回の調査では、ほくろの変化に気づいても受診しなかった人が63.7%に上りましたが、これは危険な行動です。特に、大きさの変化に加えて色のムラや形の非対称性、出血などが伴う場合は、速やかに皮膚科を受診してください。

Q2. 悪性のほくろの見分け方はありますか?

A. 「ABCDEルール」という5つの基準でセルフチェックが可能です。

悪性のほくろを見分けるには「ABCDEルール」が有効です。A(形が左右非対称)、B(境界がギザギザ)、C(色にムラがある)、D(直径6mm以上)、E(最近変化がある)の5項目をチェックします。今回の調査では、このルールを知っている人はわずか15.7%でした。複数の項目に該当する場合は、皮膚科でダーモスコピー検査を受けることをお勧めします。

Q3. ほくろ除去は保険適用されますか?

A. 悪性が疑われるほくろや症状を伴うほくろの除去は、健康保険が適用されます。

悪性が疑われるほくろ、出血・痛み・かゆみなどの症状を伴うほくろ、引っかかって生活に支障をきたすほくろなどは保険適用となります。今回の調査では、保険適用を知らない人が71.0%でした。保険診療の場合、3割負担で5,000〜15,000円程度で切除手術が可能であり、病理検査により良性・悪性の確定診断も得られます。

Q4. ほくろ除去の方法と費用を教えてください。

A. 切除術(保険診療)と炭酸ガスレーザー(自由診療)の2つの方法があり、目的により選択します。

悪性の可能性があるほくろや大きなほくろは切除術(保険適用:5,000〜15,000円程度)が適応となり、病理検査で確定診断が可能です。美容目的で小さな良性のほくろを除去する場合は、炭酸ガスレーザー(自由診療:5,000〜30,000円/個)が選択されることがあります。当院監修医師の30,000件以上の手術実績では、保険診療での切除術により、確実な除去と正確な診断の両立を実現しています。

Q5. メラノーマの初期症状はどのようなものですか?

A. 既存のほくろの変化、または新しくできた不規則な形・色の黒い病変が初期症状です。

メラノーマの初期症状は、既存のほくろが急に大きくなる・色が変わる・形が変わるなどの変化、または新たに不規則な形・色ムラのある黒い病変ができることです。今回の調査では、ほくろの変化を「危険サイン」と認識している人は38.3%にとどまりました。日本人は足の裏や爪にメラノーマができやすいため、これらの部位に新しい黒い点ができた場合は特に注意が必要です。早期発見により5年生存率98%以上という高い治療成績が得られています。

放置のリスク

・メラノーマを放置すると、リンパ節や他の臓器に転移し、予後が急激に悪化する

・進行したメラノーマは化学療法や免疫療法が必要となり、治療の負担が大きくなる

・早期であれば切除のみで完治が期待できる一方、進行すると5年生存率が著しく低下する

こんな方はご相談ください|受診の目安

・ほくろが数週間〜数ヶ月で急に大きくなった

・ほくろの色にムラができた(黒・茶・ピンクなど混在)

・ほくろの形が左右非対称で境界がギザギザ

・ほくろから出血する、またはかゆみ・痛みがある

・足の裏や爪に新しい黒い点ができた

・ABCDEルールで複数の項目に該当する

クリニック案内

アイシークリニックの特徴

・皮膚腫瘍・皮膚外科領域で30,000件以上の手術実績を持つ監修医師による診療

・ダーモスコピー検査による詳細な診断が可能

・保険診療による切除術から自由診療によるレーザー治療まで幅広く対応

・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で、平日夜間・土日も診療

・病理検査による確定診断に対応し、悪性の場合は迅速な治療計画を立案

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階

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医療・福祉
本社所在地
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電話番号
03-6276-3870
代表者名
高桑康太
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年09月