インドネシア共和国ジャカルタ特別州 大規模下水処理場建設工事 第6工区を第1工区に続き受注
2025年10月28日
株式会社大林組
JFEエンジニアリング株式会社
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:佐藤 俊美)、JFEエンジニアリング株式会社(本社:東京都千代田区、社長:福田 一美)、PT. WIJAYA KARYA (Persero), Tbk.(本社:インドネシア共和国、社長:Agung Budi Waskito)およびPT. JAYA KONSTRUKSI MANGGALA PRATAMA, Tbk.(本社:インドネシア共和国、社長:Budi M. Sianipar)は、共同企業体を組成し、インドネシア共和国公共事業省から日本国政府の円借款事業によるジャカルタ下水整備計画(第6工区)下水処理場建設工事(以下、「本工事」)を受注しました。本工事は、ジャカルタ特別州において当共同企業体が2023年に受注し、建設中のジャカルタ下水整備計画(第1工区)下水処理場建設工事[※1]に続くプロジェクトです。
世界第4位の人口を抱えるインドネシア共和国は、ASEAN域内で最大の経済規模を誇り、安定的な経済成長を続けています。一方で、人口1,000万人を超えるジャカルタ特別州では、下水道普及率が約12%にとどまり、河川や地下水の水質汚染に起因する環境問題が深刻化しており、下水管路の整備と下水処理場の建設が喫緊の課題となっています。この課題に対処するため、同州は「ジャカルタ汚水管理マスタープラン」を策定し、ジャカルタ全域を15の処理区に分割して段階的に下水道を整備することで、生活環境の改善を目指しています。
今回当共同企業体が受注したのは、15の処理区のうち、人口密度が高くショッピングモールなどの商業施設が多い第6区(第1フェーズ)を対象とした処理水量47,500㎥/日(第1フェーズ計画人口:30.1万人/第6区全体計画人口:146.5万人)の下水処理場建設工事です。従来の処理プロセスに比べ反応タンク内の微生物を高濃度に保持できるIFAS[※2]を採用します。また、工法として日本国内で実績のあるケーソンと呼ばれる函(はこ)を自重で沈下させて設置していくニューマチック無人化ケーソン工法を、第1工区に続き採用します。本工事では大林組とWIJAYA KARYAが土木工事、JFEエンジニアリングとJAYA KONSTRUKSIが機電工事を担当します。
大林組とJFEエンジニアリングは、今後も本邦技術を活用し、質の高いインフラ整備を推進することで、インドネシア共和国をはじめとするアジア各国の下水道普及率向上に寄与するなど、人々の生活環境改善と持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。
※1 https://www.jfe-eng.co.jp/news/2023/20230110.html
※2 IFAS
Integrated Fixed Film Activated Sludgeの略。従来の活性汚泥に加え、微生物を付着
させた固定化担体を投入することで標準法と同等の反応時間で窒素去が可能な処理プロセス。
受注概要

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発注者 |
インドネシア共和国公共事業省 |
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工事名称 |
ジャカルタ下水整備計画(第6工区)下水処理場建設工事 |
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施工場所 |
ジャカルタ特別州 ドゥリ コサンビ地内 |
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工事監理 |
株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル、日本工営株式会社、 PT. Virama Karya、PT. Arkonin Engineering Manggala Pratama、 PT. Widya Graha Asana 共同企業体 |
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請負者 |
大林組、WIJAYA KARYA、JFEエンジニアリング、JAYA KONSTRUKSI JV |
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受注金額 |
約160億円 |
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工期 |
2026年2月~2029年6月 (予定) |
完成予想図

お問合わせは下記にお願いいたします。
株式会社大林組 コーポレート・コミュニケーション室広報課
JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報室
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