原油スラッジを削減する新規開発技術が石油学会技術進歩賞を受賞
コスモ石油株式会社(代表取締役社長:鈴木 康公)、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(理事長:髙原 一郎)並びにアブダビ石油株式会社(代表取締役社長:西 克司)は、原油スラッジを削減する新規開発技術が公益社団法人石油学会の定める、2023年度石油学会技術進歩賞を受賞したことをお知らせいたします。
(受賞件名:「原油スラッジからの油回収およびその再原油化技術の開発」)
(受賞件名:「原油スラッジからの油回収およびその再原油化技術の開発」)
原油スラッジとは、原油に含まれる油分、水分、固形分(砂、さびなど)が混じりあったものがタンク底部に沈殿、堆積したものであり、産業廃棄物等として処理されています。
本技術を活用することで、従前は産業廃棄物として処理されていた原油スラッジから、油分を回収、再原油化することができます。アラブ首長国連邦アブダビ首長国で実施した商業規模の実証試験では、従来技術より50%以上の産業廃棄物を削減しつつ再原油化することで操業コストを低減しており、近隣に原油スラッジを処理する精製装置がない産油国の油井や国内外のオイルターミナルでの活用が期待される技術です。
今回の受賞は、産油国のみならず石油燃料を備蓄する国や地域に対する今後の貢献が期待・評価されたものです。
(注)本技術進歩賞は、石油、天然ガス、石油化学工業やこれらに関連する個々のプロセス等について、技術開発又は改良を行い、すぐれた業績をあげたものに授与される賞です。今回の授賞は、本技術の実証試験の実施に関する論文投稿及び学会講演が評価されたものです。
■参考
原油スラッジ削減(Sludge Volume Reduction)技術の実証試験に成功
廃棄物となる原油スラッジを50%以上削減可能に(2022年11月2日)
(URL)https://www.cosmo-energy.co.jp/ja/information/press/2022/221102.html
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像