新入社員研修にてオーラルヘルスケアプログラムを実施継続アプローチで新入社員の約8割がデンタルフロスの習慣定着

ライオン株式会社

ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)は、職域における歯と口の健康教育に力を入れており、当社従業員に対しても、定期的にオーラルヘルスケアに関する研修や実践の働きかけを実施しています。特に新入社員に対しては毎年、研修での啓発や製品の配付を行い、ケア意識が高まったタイミングでしっかりと行動変容に繋げられるよう取り組んでいます。加えて、本年の研修では、デンタルフロスを使う習慣の定着をより図るために、研修2ヵ月後にも、デンタルフロスと啓発リーフレットを追加配付しました。その結果、研修6ヵ月後のデンタルフロス週1回以上使用率は、2023年では減少がみられましたが、本年では2023年のような減少がみられず、研修前の44%から77%(研修前の1.8倍)まで増加しました。このことから、習慣化に向け、継続アプローチの重要性が改めて示唆されました。

当社では、今後とも社内に留まらず、より多くの方の口腔健康実現に向けて、企業を始めとした様々な接点に向け、「歯と口の健康」の重要性を広めてまいります。

■研修の概要

研修は、2部構成、約1時間の内容で実施しました。第1部では「今日から始める予防歯科」というテーマで、歯科衛生士が、むし歯の発生メカニズムや歯のみがき方などの基礎的な内容の説明を行いました。第2部では「より良い習慣づくり」というテーマで、マーケティング担当が、歯みがきやデンタル

フロスなどの習慣づくりのメリットやコツについて講義を行い、直後にセルフケアアイテム(携帯用歯みがきセット、デンタルフロス、洗口剤)を配付しました。

公益財団法人 ライオン歯科衛生研究所による「今日から始める予防歯科」の説明(抜粋)
オーラルヘルス開発部による「より良い習慣づくり」の説明(抜粋)
                                                研修直後に配付したセルフケアアイテム

■研修後のアプローチ

本年は上記に加えて、研修2ヵ月後に、デンタルフロスと、デンタルフロスの重要性を改めて伝える啓発リーフレットを配布しました。

また、オーラルケア実態を把握するため、研修1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後にアンケートを実施しています。

                                                           研修2か月後に配付したもの

■新入社員を対象にした研修実施結果

<1ヵ月後結果>

(1)平日の1日3回以上の歯みがき実施率が増加

 平日の1日3回以上の歯みがき実施率は研修前の34%から研修1ヵ月後では92%に増加し、2023年に引き続き、9割以上の新入社員が1日3回以上歯みがきを実施するようになりました(図表1)。

図表1 研修前と1ヵ月後での平日の歯みがき1日3回以上実施率の比較

(2)デンタルフロス、洗口剤の週1回以上の使用率が増加

デンタルフロスの週1回以上の使用率は、研修前の46%から研修1ヵ月後では58%まで増加し、さらに、洗口剤の週1回以上の使用率は、研修前の21%から研修1ヵ月後では56%まで増加しました(図表2)。

 図表2 研修前と1ヵ月後でのデンタルフロス、洗口剤の週1回以上使用率の比較

研修では毎年、むし歯や歯周病予防だけでなく、人に与える印象や口臭対策の観点からも歯と口のケアが重要であることを解説するなど、年齢的に口の悩みを抱える人の割合が少ない若手社員に興味を持ってもらえる内容に工夫しています。また、研修で意識が上がったタイミングで、すぐにケア行動を始められるように、研修直後にセルフケアアイテムを配布しています。その結果、年によって多少の差はありますが、平日3回以上の歯みがき実施率や、デンタルフロス・洗口剤の週1回使用率は、毎年研修前から伸長しています。

(参考情報) これまでの新入社員研修プログラム結果
2021年:https://doc.lion.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/7627/20210713b.pdf (2021年7月13日発信済)

2022年:https://doc.lion.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/8425/20221114a.pdf (2022年11月14日発信済)

2023年:https://doc.lion.co.jp/uploads/tmg_block_page_image/file/9117/20230913_01.pdf (2023年9月13日発信済)

<6ヵ月後結果>

(3)研修6ヵ月後のデンタルフロスの週1回以上の使用率が約8割に増加

 研修6ヵ月後のデンタルフロスの週1回以上の使用率は研修前の46%から77%に増加しました(図表3)。昨年は研修1ヵ月後をピークに6ヵ月後ではデンタルフロス使用率が下がりましたが、本年は6ヵ月後も使用率が下がらなかったという結果となりました(図表3、図表4)。

一方で、追加配布をしなかった歯みがき、洗口剤は、1ヵ月後をピークに実施率、使用率が減少する結果となりました(図表5)。このことから、セルフケア行動を習慣として定着させるためには、継続的なアプローチが有効であることが示唆されました。

図表3 2024年研修6ヵ月後までのデンタルフロス週1回以上使用率の推移
図表4 2023年研修6ヵ月後までのデンタルフロス週1回以上使用率の推移

図表5 2024年研修前から研修6ヵ月後までの平日1日3回以上歯みがき実施率、洗口剤週1回以上使用率の推移

■今後の予定

当社は、次年度以降も継続して新入社員でのオーラルヘルスケア研修プログラムを実施し、より良い習慣の定着に向けて、内容を改善していく予定です。また、健康経営Ⓡを支援する、法人向けウェルビーイングサポートサービス「おくちプラスユー」では、本研修プログラムの内容を他社へも展開しております。当社では今後とも、社内外での口腔健康の維持向上に向けて活動を続けてまいります。

【参考情報】

 「おくちプラスユー」では企業の従業員のケア意識向上だけでなく、実践までをサポートし、習慣化を支援しています。歯と口の健康に関するセミナーやeラーニング、唾液検査などに加え、当社製品の配付も可能です。
新入社員に限らず、様々な対象者に向けたコンテンツを用意していますので、詳しくはお問合せください。

▼詳細はこちら

法人向けウェルビーイングサポートサービス「おくちプラスユー」

https://oral-kenkou.lion.co.jp/

*「健康経営Ⓡ」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

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会社概要

ライオン株式会社

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URL
https://www.lion.co.jp/ja/company/about/
業種
製造業
本社所在地
台東区蔵前1-3-28
電話番号
03-6739-3711
代表者名
竹森 征之
上場
東証プライム
資本金
344億3372万円
設立
1891年10月