ZOZO NEXT・東京大学・細尾の共同プロジェクトによる作品展示会"Ambient Weaving Collection --環境と織物"を三菱地所運営の東京・丸の内「HaNT」にて8月1日より開催
伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせた、新作6点を一般初公開
Ambient Weavingとは、2020年より始動した、ZOZO NEXT・東京大学・細尾による共同研究プロジェクトの過程で創出したコンセプトであり、プロジェクト始動以来、伝統工芸である西陣織の構造や意匠に先端素材やデバイスおよびインタラクション技術を組み合わせることで、周囲の環境情報と織物を媒介する様々な機能と表現の両立を試みてきました。従来の染色プロセスでは塗工困難な色域の温度応答性色素を定着させた引箔、布に織り込めるほど薄くしなやかな発光・透明度変化デバイスなど、環境に応じて見た目や特性を変化させる機能を西陣織に付与した、新たな意匠性を有するテキスタイルとして「環境情報を表現する織物」「環境そのものが織り込まれた織物」の制作と要素技術開発を実現しました。
これらは国内での展示のみならず、世界最大級のテクノロジーと音楽・映画の祭典「SXSW 2022」(アメリカ・テキサス州)にて展示をおこなったほか、EU Commissionが主催する「STARTS Prize 2022」(※)で栄誉賞を受賞しメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル 2022」(オーストリア・リンツ)にて展示するなど、国内外で高い評価を得てきました。
(※)EU Commissionが主催し、オーストリアで活動する世界的なクリエイティブ機関「アルスエレクトロニカ」が欧州委員会からの任命を受けて、アート領域における実践的な科学やテクノロジーのコラボレーションの推進を目的に実施している賞
今回の展示“Ambient Weaving Collection --環境と織物”では、海外展示会で注目を集めた「STARTS Prize 2022」栄誉賞受賞作品のうち2作品に加え、国内外で一般初公開となる、現在研究開発を進めているプロトタイプシリーズWoven Prototypes(WP)のうち6点を含む、計8作品の展示をおこないます。今回一般初公開となる新作の例として、カーボン製の素材を織り込むことで梁構造を内包することで様々な形状に組み立て可能な「WP004 <Pillars>」や、緯糸の有機EL箔と経糸の導電糸を正確に織り込むことでドットマトリックス状に発光するテキスタイルディスプレイ「WP007 <Pixels>」といった、新たな技術要素を盛り込んだプロトタイプをご覧いただけます。
<展示概要>
展示会名:Ambient Weaving Collection --環境と織物
展示内容:Ambient WeavingおよびWoven Prototypesの作品(新作6点を含む、計8点)
URL:https://ambientweaving.lab.zozo.jp/collection/
開催期間:2023年8月1日(火)12:00-17:00
2023年8月2日(水)~8月7日(月)11:00-20:00
場所:Have a Nice TOKYO! [HaNT](https://haveanice.jp/)
住所:東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル1F
アクセス:JR東京駅 徒歩3分、丸ノ内線東京駅 徒歩3分、千代田線二重橋前駅 徒歩1分
入場料:無料(事前申込不要)
主催:株式会社ZOZO NEXT、東京大学大学院情報学環筧康明研究室、株式会社 細尾、三菱地所株式会社
協力:Tokyo Marunouchi Innovation Platform
<“Ambient Weaving”について>
“Ambient Weaving”は、2020年よりZOZO NEXT、東京大学、細尾による共同研究プロジェクトとして始動した、伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせ、機能性と美を両立する新規テキスタイルの開発に関する共同研究プロジェクトの過程で創出したコンセプトであり、そのプロジェクトの中で生み出された「環境情報を表現する織物」「環境そのものが織り込まれた織物」を指します。本プロジェクトでは、西陣織の構造や意匠に先端素材やデバイスを掛け合わせることで、周囲の環境情報と織物を媒介する様々な機能と表現の両立を試みてきました。その中で、従来の染色プロセスでは塗工困難な色域の温度応答性色素を定着させた引箔、布に織り込めるほど薄くしなやかな発光・透明度変化デバイスなど、動的に見た目や特性を変化させる機能を西陣織に付与した、新たな意匠性を有するテキスタイル制作と要素技術開発を実現しました。
課題名:伝統工芸と先端技術を組み合わせたスマートテキスタイルの開発
共同研究チーム:株式会社ZOZO NEXT(代表取締役CEO・澤田宏太郎)、国立大学法人東京大学大学院情報学環
(研究代表者・筧康明教授)、株式会社 細尾(研究代表者・細尾真孝)
URL:https://ambientweaving.lab.zozo.jp/
<株式会社ZOZO NEXTについて>
ZOZO NEXTは「Create the Future of Fashion and the NEXT Big Thing.」をミッションに掲げ、ファッション領域におけるユーザーの課題を想像しテクノロジーの力で解決することで、より多くの人がファッションを楽しめる世界の創造を目指しています。ファッションを数値化し、科学的に解明するための研究機関「ZOZO研究所」やファッションの未来に影響を与える6領域のテーマでZOZOグループの新規事業の創出を目的とする「MATRIX」などでR&Dをおこなっています。
株式会社ZOZO NEXT 公式サイト:https://zozonext.com/
<国立大学法人東京大学大学院情報学環について>
東京大学大学院情報学環は、2000年に学際情報学府と共に創設された大学院です。東京大学全学にわたる「情報」をめぐる諸領域を流動的に連携させるネットワーク組織として設計されました。2018年に情報学環にて立ち上げられた筧康明研究室では、理工学、アート、デザインなど多岐に渡る専門性を持つメンバーが所属し、先端的なフィジカルインタフェース研究、およびそれらを活かした体験デザインやアート表現に関する学際的な活動を展開しています。
東京大学大学院情報学環 公式サイト:https://www.iii.u-tokyo.ac.jp/
東京大学大学院情報学環 筧康明研究室:https://xlab.iii.u-tokyo.ac.jp/
<株式会社 細尾について>
元禄元年(1688年)、京都西陣において大寺院御用達の織屋として創業しました。京都の先染め織物である西陣織は1200年前より貴族をはじめ、武士階級、さらには裕福な町人達の圧倒的な支持を受けて育まれてきました。細尾は今、帯やきものといった伝統的な西陣織の技術を継承しながら、革新的な技術とタイムレスなデザイン感性を加えることによって、唯一無二のテキスタイルを生み出し、国内外のラグジュアリーマーケットに向けて展開しています。
株式会社 細尾 公式サイト:https://www.hosoo.co.jp/
<三菱地所株式会社について>
三菱地所は1937年設立の総合不動産会社です。「まちづくりを通じた社会への貢献」を基本使命に掲げており、東京・丸の内に代表されるオフィスや商業施設の開発・賃貸・運営管理をはじめ、住宅の開発・分譲、更には設計監理や不動産仲介、海外事業、エリアマネジメントなど多岐にわたる事業を展開。企業や個人を触発する、豊かでイノベーティブなまちを目指し、アートを取り入れたまちづくりを進めています。三菱地所は、アートは人々の心を豊かにし、イノベーションをもたらす重要な要素と捉えており、今回HaNTに本展示会を誘致することとなりました。
三菱地所株式会社 公式サイト:https://www.mec.co.jp/
<Tokyo Marunouchi Innovation Platformについて>
TMIPは、一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会が運営する組織で、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のイノベーション・エコシステム形成に向けて、大企業とスタートアップ・官・学が連携して社会課題を解決することでグローバルなマーケットに向けたイノベーションの創出を目指すプラットフォームです。会員、パートナーを含めると100社を超える組織になります。
Tokyo Marunouchi Innovation Platform 公式サイト:https://www.tmip.jp/ja/
<ツーリスト・コミュニケーション・センター「Have a Nice TOKYO!」について>
Have a Nice TOKYO!(略称:HaNT)は、丸の内エリアの就業者や来街者、国内外の旅行者に向けて、東京と日本の魅力を発信するツーリスト・コミュニケーション・センターです。本施設は、東京や日本全国の観光資源・文化・食・技術といった多彩な魅力を国内外に向けて発信する場として、(1)観光機能、(2)情報発信機能、(3)物販機能の3つの機能を有しています。
HaNT 公式サイト:https://haveanice.jp/
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