若者は「モノより体験」へ、経済的負担でホリデー需要は減退 ー イプソス世界15か国消費者調査
2025年の年末に向けたお金の使い方とは?イプソスマーケットエッセンシャルズ2025年11月を公開
世界最大規模の世論調査会社イプソス株式会社(日本オフィス所在地:東京都港区、代表取締役:内田俊一)は、世界15か国で実施している消費者調査「マーケットエッセンシャルズ」において、年末年始の消費に関する意識と行動の変化を発表しました。本調査では、家計の引き締めムードが続く一方で、特に若年層において「体験消費」がさらに広がっている実態が明らかになりました。
主な調査結果

6割の消費者が「今年の年末予算は昨年より少ない」と回答
15カ国の平均では、60%以上の生活者が年末年始のギフトやお祝いに使える予算が昨年より減少すると回答しました。一部の国で改善がみられるものの、依然として家計の負担感が強く、節約志向が広がっています。
7割が年末年始の旅行を計画する一方、支出額は抑制傾向
年末年始の旅行自体は人気が高く、 約70%が旅行にお金を使う予定と回答しました。しかしその中の多くが「支出を減らす」または「同程度に抑える」と回答しており、旅行を楽しみつつも費用を慎重に管理する姿勢が見られます。
若年層ほど「体験消費」を選ぶ傾向が強い
限られた予算をどのように配分するかという問いに対し、Z世代やミレニアル世代は、物質的なアイテムより没入型の体験を優先する傾向が最も高いことが分かりました。
ギフト選びにおいても、若年層は物ではなく、旅行やアクティビティなど「思い出に残る経験」を選びやすい傾向があります。
イプソスでは、この体験重視の消費傾向について、若者の価値観の変化に加えて、コロナ禍以降に高まった「体験の希少性」や「時間消費の質」への関心が影響していると分析しています。

イプソスマーケットエッセンシャルズとは
イプソスマーケットエッセンシャルズは、世界中の人々が新しい行動様式の中でどのように暮らし、それが心理状況 / 家計 / 将来意向"にどう影響するかを継続的に追跡しています。毎月、以下の15か国で調査を行っています。
オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、メキシコ、南アフリカ、韓国、スペイン、イギリス、アメリカ。
詳細情報や国別データ、購読に関するお問い合わせはこちらからご連絡ください:Essentials@ipsos.com

イプソス株式会社
イプソスは、世界最大規模の世論調査会社であり、90の市場で事業を展開し、18,000人以上の従業員を擁しています。1975年にフランスで設立されたイプソスは、1999年7月1日からユーロネクスト・パリに上場しています。同社はSBF120およびMid-60指数の一部であり、繰延決済サービス(SRD)の対象となっています。
ISINコード FR0000073298, Reuters ISOS.PA, Bloomberg IPS:FP www.ipsos.com
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【会社概要】
会社名:イプソス株式会社
所在地:東京オフィス 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-3-13 ヒューリック神谷町ビル
代表者:代表取締役 内田 俊一
事業内容:世論調査並びに各種市場調査の調査企画立案、実査、集計、分析、レポーティングに関する全てのサービス
HP:https://www.ipsos.com/ja-jp
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