日本膜構造協会表彰で6件受賞 特別賞(EXPO2025)などを獲得
膜材料および膜構造の特性を活かしたデザイン・技術開発が評価

大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:能村 祐己)は、一般社団法人 日本膜構造協会(東京都中央区)の開催する表彰制度において、膜構造デザイン賞、技術賞、特別賞(EXPO2025)の6件を受賞しました。2026年6月22日(月)に授賞式が行われ、当社が表彰を受けました。

日本膜構造協会は、品質の高い膜構造の実現と一層の発展・普及を目的に、調査研究、技術基準の整備、人材育成、情報発信などを通じて、膜構造の健全な発展に取り組んでいます。同協会では、膜材料および膜構造の特性を活かした優れたデザインや、技術的・環境的な貢献を評価し、「膜構造デザイン賞」「技術賞」「環境貢献賞」の3区分で毎年(2024年から開催)表彰を行っています。また、今年度は大阪・関西万博の開催を通じ、多数の建築物等に膜材料、膜構造が活用されており、今後の一層の普及発展に大きく期待されることから、「特別賞(EXPO 2025)」の区分も募集が行われました。
当社は膜構造デザイン賞、技術賞、特別賞(EXPO2025)の部門において、6つの案件で表彰されました。日本でETFE フィルムを本格採用した初めてのスタジアム事例となった「EDION PEACE WING HIROSHIMA」、ポンディングを冷却効果に活用した「EXPO2025 大阪・関西万博トイレ3」、新素材ミラー膜開発に携わった「null²」、ETFEフィルムを採用した「万博サウナ『太陽のつぼみ』」、廃材活用による資源循環の「2025年 日本国際博覧会 休憩所1」、流水とメッシュ膜が特徴の「いのちの未来 シグネチャーパビリオン」が受賞となりました。
【膜構造デザイン賞】EDION PEACE WING HIROSHIMA
◇表彰対象者(応募者):
川野 久雄 大成建設株式会社
松村 秀幹 大成建設株式会社
島村 高平 大成建設株式会社
安藤 広隆 大成建設株式会社
平郡 竜志 太陽工業株式会社

◇選考評 表彰委員 飯塚宜広 様による評価(要約)
本作品は、都市と一体となる開かれたスタジアム空間と、「平和の翼」を表現した象徴的な大屋根を実現した。ETFE膜を効果的に採用することで天然芝育成に必要な採光と熱環境への配慮を両立し、維持管理まで見据えた計画として高く評価された。張弦梁構造と膜構造が生み出す軽快な空間表現も優れており、日本のスタジアムにおけるETFE膜本格採用の先駆的事例として今後の発展が期待される。
【技術賞】EXPO2025 大阪・関西万博トイレ3~エンジニアド・ポンディングの開発と展開~
◇表彰対象者(応募者):
小俣裕亮 new building office 株式会社
喜多村淳 太陽工業株式会社
三崎洋輔 株式会社EQSD

◇選考評 表彰委員 河端昌也 様による評価(要約)
本技術は、空気膜構造の暑熱対策に対し、従来は避けられてきたポンディングを積極的に活用することで新たな解決策を提示した。EXPO2025大阪・関西万博トイレ3では、「エンジニアド・ポンディング」の実証に加え、風速や降雨に応じた膜形状制御やフラッタリングの活用など、膜構造の新たな可能性を示している。今後の空気支持式膜構造への展開も期待される先進的な取り組みとして高く評価された。
【特別賞(EXPO2025)】null²~2025 年日本国際博覧会 テーマ館「いのちを磨く」~
◇表彰対象者(応募者):
豊田 啓介 NOIZ
酒井 康介 NOIZ
竹内 篤史 Arup
春田 典靖 Arup
太陽工業株式会社

◇選考評 表彰委員 今井公太郎 様による評価(要約)
『null²』は、反射率98%の鏡面膜という前例のない素材開発を実現し、膜構造の新たな可能性を提示した。風や音に呼応して揺らぐ鏡面は、フィジカルとデジタルの境界を曖昧にする独創的な体験を生み出すとともに、高度な解析と施工技術によってその実現を支えている。加えて、遮熱性能や施工技術などの知見は今後の建築外皮開発にも大きな可能性を拓くものであり、未来を提示する万博の精神を体現した特別賞にふさわしい作品である。
【特別賞(EXPO2025)】万博サウナ「太陽のつぼみ」EXPO SAUNA ‘TAIYO TSUBOMI’
◇表彰対象者(応募者):
KOMPAS JAPAN 株式会社一級建築士事務所
太陽工業株式会社
TSP太陽株式会社

◇選考評 表彰委員 古賀純子 様による評価(要約)
本作品は、ETFEと独自のアルミフレームを組み合わせた空気膜ユニットにより、用途に応じた多様で魅力的な空間を実現している。自然光や海風を取り込みながら、サウナ棟、ラウンジ棟、水風呂棟それぞれに異なる体験を創出し、夜間には印象的な景観演出も行っている。さらに、軽量かつ可搬性に優れたユニットシステムは、多様な用途への展開や移設・再利用の可能性を有しており、ETFE建築の魅力と将来性を広く示した作品として高く評価された。
【特別賞(EXPO2025)】2025年 日本国際博覧会 休憩所1~fuku fuku~
◇表彰対象者(応募者):
大西麻貴+百田有希/o+h
平岩構造計画
建築エネルギー研究所
住建トレーディング・加藤建設工事共同企業体
太陽工業
進弘産業

◇選考評 表彰委員 磯部孝行 様による評価(要約)
本建築は、デッドストックとして廃棄されるはずだった多様なテキスタイルを膜材と組み合わせることで、新たな膜材料の可能性を提示した意欲的な作品である。約3,500枚のテキスタイルをつなぎ合わせた唯一無二の屋根は、資源循環への新たな視点を示すとともに、豊かな表情を生み出している。また、三次元形状の外周梁とケーブルによる揺らぎのある屋根形状によって、膜材料と膜構造が一体となった魅力的な空間を実現した。膜構造の新たな方向性を示す先進的な取り組みとして高く評価された。
【特別賞(EXPO2025)】いのちの未来 シグネチャーパビリオン
◇表彰対象者(応募者):
菅原雄一郎 石本建築事務所
遠藤治郎 合同会社 SOIHOUSE
住吉正文 ファロ・デザイン合同会社
辻和之 太陽工業株式会社
山本翔太 株式会社ウォーターデザイン

◇選考評 表彰委員 今井公太郎 様による評価(要約)
『いのちの未来』石黒浩館は、水を「いのちの象徴」として捉え、流れる水と柔らかな膜を融合させることで、これまでにない建築表現を実現した。流水とメッシュ膜が生み出す揺らぎのある外装は、造形と現象を不可分に結び付ける独創的な試みであり、水音や気化冷却による環境演出とあわせて来場者に豊かな体験を提供している。現象・素材・構法の各側面から膜構造の可能性を拡張した先進的な作品として高く評価された。
■太陽工業株式会社について
太陽工業は、創業100年を超える大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。1970年日本万国博覧会ではアメリカ館において、空気圧のみで屋根を支える低ライズ(高さを抑えた)方式の空気膜構造を世界で初めて実現しました。その後も東京ドームの膜屋根取り付けや世界最大級のドーム施設であるロンドンのミレニアム・ドーム(現:The O2 Arena)など、世界各地の大型プロジェクトに参画。さらに 2025年の大阪・関西万博では20以上のパビリオンと施設に携わり、万博会場づくりを支えました。
経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた膜構造技術を核に、建築事業をはじめ、土木、物流、環境分野へと事業を展開し、社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングを手がけるTSP太陽株式会社、施設運営を担うアクティオ株式会社などのグループ会社とともに、「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」を掲げ、社会に新しい価値を提供していきます。
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