Hyundai Motor、水素社会のビジョンを掲げ米国で持続可能なクリーンロジスティクスを推進

Hyundai Mobility Japan 株式会社

• Hyundai Motorは、3年連続でAdvanced Clean Transportation(ACT)エキスポに出展し、水素ビジョンHTWOを共有、米国における水素商用車事業を紹介
• 記者会見で、水素社会の進展に向けた米国・水素商用車プロジェクトのマイルストーンを発表
• Hyundai MotorとGLOVIS America、ジョージア州でゼロ・エミッション輸送に特化した新たなクリーンロジスティクスパートナーシップ「HTWOロジスティクス」を発表
• Hyundai Motor、クラス8 XCIENT Fuel Cell electric truckのキャビン強化コンセプトとADAS機能の追加を予告
• Hyundai MotorとPlus、XCIENT Fuel Cell electric truckでレベル4自律走行技術を共同テスト
• 燃料電池技術、HTWO Gridのデジタル展示、XCIENT Fuel Cell truckの製品強化コンセプトをACT Expoブース#530で展示

ラスベガス/ソウル、2024年5月21日発表 – Hyundai Motor Company(以下、Hyundai)は本日、Advanced Clean Transportation(ACT)エキスポ2024において、水素ビジョンを共有し、同社のクラス8 XCIENT Fuel Cell truckを搭載した米国のクリーン物流事業を発表しました。


 Hyundaiは、5月20日から23日までラスベガス・コンベンション・センターで開催される「Advanced Clean Transportation 2024」に、XCIENT Fuel Cell truckと燃料電池システム、車両強化コンセプトと水素バリューチェーン技術を示すデジタル展示物を出展します。


水素社会のロードマップをつくる

記者会見では、Hyundai Motor Company取締役副社長兼グローバル商用車・水素燃料電池事業本部 本部長のKen Ramirez(ケン・ラミレス)が、水素社会構築に対する同社のコミットメントについて強調しつつ、水素が持つ真の価値について、そして、Hyundai Motor Group(以下、同グループ)がその水素社会ビジョンを実現するために水素の製造・貯蔵から物流、輸送、多様な用途にいたるまで水素バリューチェーン全体にまたがる関連会社の業界横断的な能力をどのように活用しているかについて話しました。


今年初めにHyundaiは、水素バリューチェーンにおいてHTWOブランドの役割を拡大するというビジョンを発表し、それが世界的なエネルギー転換を引き起こすことになると示唆しました。さまざまな業界にまたがる同グループの能力を統合して活用することで、その水素社会ビジョンの実現を目指しています。


 「HTWOブランドの役割の拡大は、Hyundaiがモビリティを超えて統合された水素バリューチェーンへと独自に展開を進めることで世界のエネルギー転換をリードしていることを反映しています。私たちは、ルーツがモビリティに深く根ざしている他のどのエネルギー企業とも異なりますし、これまでエネルギー分野に進出してきた他のどのモビリティ企業とも異なります。私たちのミッションはこれまでずっと変わらず、『モビリティとエネルギーの両分野における強みを活かし、水素社会のビジョンを実現する』という明確なものです」とケン・ラミレスはコメントしています。


記者会見に参加したHyundai Motor North America上級副社長兼商用車・水素事業開発責任者のJim Park(ジム・パーク)は、同社のコミットメントをさらに証明するものとして、NorCAL ZERO Project(ノーカル・ゼロ・プロジェクト)やClean Logistics Project(クリーン・ロジスティクス・プロジェクト)といった米国での水素ロジスティクス関連の主要プロジェクトにおけるクラス8のXCIENT Fuel Cell electric truckのロールアウトについて詳しく説明しました。


Hyundaiは昨年、NorCAL ZERO Projectの一環として、オークランド港とリッチモンド港に30台のXCIENT Fuel Cell truckを配備し、貨物コンテナと車両を輸送しました。これは、クラス 8の大型水素燃料電池電気トラックの商業展開としては北米一の規模となります。ジョージア州では、Hyundai Motor Group Metaplant America(HMGMA)において、Hyundai Motorの生産施設の脱炭素化に向けてClean Logistics Projectに取り組んでいます。


「カリフォルニア州におけるこの画期的な港湾脱炭素化イニシアチブは、水素トラックが持続可能な未来の物流への道を切り開いていることを示す典型的な例です。NorCAL ZEROの成功を再現し、それを特定の顧客のニーズに合わせて調整することで、私たちHyundaiは、クリーンな水素をエネルギー源とするオペレーションの世界的ネットワークを構築することを目指しています」とジム・パークはコメントしています。


 Hyundaiは、Clean Logistics Projectを通じて、そのキャプティブロジスティクスの脱炭素化に積極的に取り組んでいます。また今年は、ジョージア州の自社施設にXCIENT Fuel Cell truckを配備することで、大きな一歩を踏み出す予定です。この配備から、社内物流事業の排出量を削減する取り組みが始まります。


HMGMAにクリーンなソリューションをもたらすHTWO Logistics

Hyundaiの水素ビジョンを共有している大手物流プロバイダー、GLOVIS AmericaのエグゼクティブディレクターであるGlenn Clift(グレン・クリフト)氏がゲストスピーカーとして記者会見に参加し、HMGMAを中心とした持続可能な物流ソリューションにおいてベンチマークとなるHTWO Logisticsパートナーシップを紹介しました。


「ジョージア州におけるクリーンな物流事業では、特に当社の新製造施設周辺における入出庫輸送の二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいます。HTWO Logisticsを通じて、Hyundai Motorと提携し、クリーンな水素の製造、供給、燃料補給およびゼロエミッション車で構成されるバリューチェーンを確立して物流を扱い、ジョージア州のメタプラントとその周辺に水素モビリティエコシステムを構築するつもりです」とグレン・クリフト氏は述べています。


このパートナーシップを通じて両社は、必要なものがすべて揃ったHTWOソリューション一式を活用することにより炭素排出量を最大限まで削減していきます。また、このプロジェクトから得た貴重な知見によりこの成功モデルをグローバルに再現し、Hyundai MotorのHTWO事業をさらに拡大することを目指しています。


XCIENT Fuel Cell truckの強化コンセプト

Hyundaiは、顧客主導のイノベーションへの継続的な取り組みの一環として、XCIENT Fuel Cell truckの強化コンセプトをデジタルでプレビューしました。


展示中の動画では、ドライバーが一目で明確かつ簡潔な情報を確認できる12.3インチのフルデジタル・インストルメント・クラスターや、センターコンソールに物理的なボタンを内蔵してドライバーの利便性を高めた12.3インチのタッチスクリーン・インフォテインメント・システムなど、強化コンセプトを紹介しています。


この展示モデルには、車両の安全性を高めてドライバーの疲労を最小限に抑えるよう設計されたHyundaiの包括的な先進運転支援システム(ADAS)も搭載されているほか、前方衝突回避支援(FCA)や車線逸脱警報(LDW)、側面衝突回避警告(SOD)、スマートクルーズコントロール(SCC)といった強化機能も提供されています。


また、自動運転業界のリーダーであるPlusとの協業により交通安全と貨物輸送の効率の向上を目指している様子も紹介されました。両社は、米国においてHyundaiのXCIENT Fuel Cell truckでレベル4の自動運転技術の試験を実施しています。これは、米国ではクラス8の燃料電池電気トラックとしては初となります。


 自動運転技術レベル4のPlus SuperDrive™を搭載したHyundai MotorのXCIENT Fuel Cell truckは、PlusのACT Expoブース(#2044)に展示されています。


CV分野にとどまらない水素の可能性を実現するHTWOのビジョン

安全でクリーンで持続可能なエネルギーキャリアとして広く認められている水素は製造、貯蔵、物流、燃料補給インフラといったさまざまな利点があるため、商用車や物流輸送に最適なソリューションとみなされています。水素は、燃料電池電気自動車(FCEV)が長距離走行や重い荷物の運搬に適した持続的な出力を提供できるようにする高密度エネルギーキャリアです。


実績のある燃料電池システムを搭載したHyundaiのXCIENT Fuel Cell truckはすでに業界を一変させるとして欧州、韓国、北米を含む世界中で利用され、FCEV市場をリードしています。同社の水素燃料電池技術はすでにモビリティにとどまらず、定置用電源、産業機器などさまざまな用途に広がっており、まもなく電解槽でも使われる予定です。


CES 2024で発表されたように、HTWOは、多様な業界にまたがる同グループの能力を統合して、燃料電池システムから完全な水素バリューチェーンブランドへと進化してきました。モビリティとエネルギーの両分野での強みを活用することで、同グループは現在、水素バリューチェーンのあらゆる段階で包括的なソリューションを提供するという独自のポジショニングを確立しています。


水素バリューチェーンの上流では、同グループは、韓国の忠州市で実施しているパイロットプロジェクトの一環として、有機廃棄物を水素に変換するための数々の先駆的方法を開発してきました。食品廃棄物からバイオガスを取り出すことで、高度なプロセスで水素が製造されます。この水素は、敷地内の水素ステーションに供給され、水素自動車に燃料を補給します。同グループは、今年末までに下水汚泥を水素化する施設をもう1か所韓国に開設する予定です。


また、水素エネルギーのビジネスモデルの見直しも進めており、「プラスチックから水素へ」技術による水素製造から、二酸化炭素回収・利用・貯留(CCUS)、輸送、供給、応用までのバリューチェーン全体の統合を図っています。


ACT Expo 2024にてXCIENT Fuel Cell truckを展示中

 Hyundai Motorのブース(#530。5月20日から23日まで)では、6x4駆動軸構成のXCIENT Fuel Cell truckと水素燃料電池システムが展示されています。このトラックとともに、デジタル展示により同社のHTWO GridソリューションとXCIENT Fuel Cell truckの強化コンセプトも紹介されています。また、5月21日と22日はXCIENT Fuel Cell truckの試乗会も行っています。


Hyundai(ヒョンデ)について

1967年に設立されたHyundai Motor Companyは、世界200ヵ国以上で事業を展開し、12万人以上の従業員を雇用しており、世界中のモビリティに関する現実的な課題に取り組んでいます。ブランドビジョンである「Progress for Humanity」に基づき、Hyundai Motorはスマートモビリティ・ソリューション・プロバイダーへの転換を加速しています。Hyundaiは、革新的なモビリティソリューションを実現するために、ロボティクスやAdvanced Air Mobility(AAM)などの先進技術に投資し、未来のモビリティサービスを導入するためのオープンイノベーションを追求しています。世界の持続可能な未来のために、Hyundai Motorは業界をリードする水素燃料電池と電気自動車技術を搭載したゼロエミッション車を導入するための努力を続けていきます。

Hyundai Motor Companyとその製品に関するより詳しい情報は、以下をご覧ください。

 https://www.hyundai.com/worldwide/en/

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会社概要

Hyundai Mobility Japan 株式会社

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URL
https://www.hyundai.com/jp/
業種
製造業
本社所在地
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-1 みなとみらいセンタービル16F
電話番号
-
代表者名
趙 源祥
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2000年01月