TEPCOのフィッシングサイトが急上昇 三菱UFJ銀行のフィッシングサイトも高止まり
~インターネット詐欺リポート 詐欺ウォール®️による検知・収集データ~
目次:
- TEPCOのフィッシングサイトが急増
- Appleと三菱UFJ銀行のフィッシングサイトに注意
- フィッシングサイトカテゴリ別構成比
- フィッシング詐欺被害防止のポイント
- サイトを無料診断「詐欺サイトチェッカー」
- 2024年4月 詐欺サイト検知率リポート
調査・収集したデータによる分析
■TEPCOのフィッシングサイトが急増
4月はTEPCOのフィッシングサイトが急増しました。メール内に短縮URLが記載されているケースが多くみられ、URLにアクセスするとフィッシングサイトに誘導されます。短期間に集中して確認されており、注意が必要です。
また三菱UFJ銀行のフィッシングサイトが2か月間に渡り、多くの数が報告されています。通常は銀行系のフィッシングサイトは公開期間が短く、すぐに閉じられるケースが多いため報告数が少ない傾向がありますが、三菱UFJ銀行のフィッシングサイトは5月に入っても報告されており、近年見られなかった傾向になります。エポスカードやMasterCard、AmericanExpressなどクレジットカード系のブランドのフィッシングサイトも増加しており、注意が必要です。
※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
■Apple IDと三菱UFJ銀行のフィッシングサイトに注意
毎月報告されているApple IDのフィッシングサイトですが、直近では報告数が急増しています。また三菱UFJ銀行のフィッシングサイトの報告数が高止まりしています。クレジットカード系のフィッシングサイトも増加傾向にあり、注意が必要です。
※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
■フィッシングサイトブランドランキング
4月度は冒頭で触れたとおり、TEPCOが1位となりました。3位には三菱UFJ銀行がランクインしています。また、クレジットカード系のフィッシングサイトが5つランクインしており、上位10ブランドのうち半数を占めています。
■フィッシングサイトカテゴリ別構成比
4月度はWebサービスカテゴリの構成比が上昇しています。TEPCO増加に伴い構成比が上昇しています。銀行は9ポイント減少していますが、三菱UFJ銀行の報告数が減少したことが起因しています。ですが高止まりの傾向があるため注意が必要です。携帯キャリアはSoftBankの報告数が減ったことにより構成比が減少しています。
※5ポイント以上上昇したカテゴリは赤色の矢印になります。
※5ポイント以上減少したカテゴリは黄色の矢印になります。
■フィッシング詐欺被害防止のポイント
1.メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する
メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークやウェブ検索で正規サイトへアクセスする。 または、怪しいサイトを診断する無料サービスを利用し事前にURLをチェックする
2.個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する
クレジットカード会社などでは、個人情報やクレジットカード情報などについてメール・SMSでの問い合わせは行っていないため、情報入力させるページに誘導するメールには細心の注意を払いましょう。
3.ログインID・パスワードの使い回しを控える
複数のサービスサイトで同じログインID・パスワードを使い回していると、フィッシング詐欺によってログインID・パスワードが詐取された場合、他のサービスサイトの不正利用被害に遭う可能性が高まります。被害を最小限に抑えるためにもログインID・パスワードの使い回しはせず、サービスごとに登録内容を変更し管理を行うようにしましょう。
4.セキュリティソフトやネット詐欺専用ソフトを導入する
犯罪者の手口は日々巧妙化しており、今まで意識してきた対策が通用しなくなる可能性があります。日々進化するネット犯罪に対抗するにはセキュリティソフトを導入することも必要です。不審なサイトにアクセスした際に注意喚起を行ってくれます。
■詐欺サイトを無料で診断「詐欺サイトチェッカー」
日々増加するインターネット詐欺、詐欺サイトかどうかをチェックできるサービス「詐欺サイトチェッカー」
を提供開始しました。詐欺ウォールが独自で収集した詐欺サイトのブラックリストと各官公庁から通報のあった詐欺サイトのブラックリストを元に無料で気になるサイトをチェックします。
サイトURL:https://checker.sagiwall.jp/
詐欺ウォール利用者が検知したデータによる分析
■2024年4月 詐欺サイト検知率リポート
詐欺ウォールとは日本人をターゲットにしたインターネット詐欺をブロックする、ネット詐欺専用セキュリティソフトです。従来の検知手法である「ブラックリスト検知」に加え、詐欺ウォール独自のネット詐欺検知エンジンである「ヒューリスティック検知」「AI検知」のトリプルブロックで、ウイルス対策ソフトでは検知困難な巧妙な手口の詐欺サイトを検知します。
詐欺ウォールを開発・提供するBBソフトサービスでは、公的機関などとの連携によって収集した詐欺サイトURLを利用し、定期的に詐欺サイトの検知率調査を行っています。2024年4月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知率は93.0%と他社と比較し高い結果となりました。
<検知率調査概要>
https://www.sagiwall.jp/report/about_report.html
<調査期間>
2024年4月9日、10日
<調査対象URL>
公的機関などから提供された詐欺サイトURL186件
<調査結果>
■2024年4月 詐欺サイト検知数リポート
2024年4月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数は4,686,111件で、2024年3月と比較すると、585,621件増加する結果となりました※。
※以下記載のアプリバージョン以上の詐欺ウォールを利用しているお客様のアクセス数値を集計
Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4
■4月度詐欺ウォール利用者が遭遇している詐欺サイトの傾向
4月度に詐欺ウォール利用者が遭遇している詐欺サイトのTOP3が以下となります。実際に遭遇しているネット詐欺サイトと調査収集しているネット詐欺サイトでは違った傾向が見られます。
1位Apple ID
※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
検知ベースではAppleは1位となっています。日本ではiPhoneユーザーが多くのシェアを占めており、上位にランクする傾向があります。
2位イオンカード
※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
イオンカードのフィッシングサイトが2位にランクインしています。クレジットカード情報を詐取する手口で、検知数は前月にくらべ倍近くに増加しています。
3.位 LINE
※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
LINEが3位にランクインしています。利用者数も多いため狙われる危険性が高いです。
※本記事に記載の「詐欺ウォール」の対象には、「詐欺ウォール」の名称で提供する製品の利用者のみでなく、他の名称で提供している製品の利用者も含まれます。
■「詐欺ウォール® / Internet SagiWall™」について
日本人を標的とするネット詐欺サイトをブロックする、ネット詐欺専用セキュリティソフトです。ウェブブラウザでサイト閲覧中の不用意に悪意のあるサイトにアクセスした場合でも、コンテンツをリアルタイムで検査し自動的にブロックします。ウイルス対策ソフトでは検知が難しい巧妙な詐欺サイトであっても独自のAI検知技術で高い精度で検出するため、ウイルス対策と併用することでユーザーの安全を高めます。パソコンやスマートフォンの利用に慣れていない方でも、簡単に利用でき、サイバー犯罪被害を未然に防ぐことができます。
※詐欺ウォール®は、iOS、mac OS、Windows®、Android™版を提供しています。
<詐欺ウォール® / Internet SagiWall™製品サイトURL>
■BBソフトサービス株式会社について
ソフトバンクグループにおいて、セキュリティ製品を主軸とするソフトウエアサービスを、ISPや携帯電話会社などの通信事業者を通じて提供しています。サービス提供のみならず、フィッシング対策協議会やその他の社外団体を通して情報セキュリティに関する啓発活動にも積極的に取り組んでいます。一般消費者のサイバー犯罪被害を減らし、よりよいインターネット利用環境を全てのユーザーに提供することで社会貢献を果たしてまいります。
<会社概要>
社名 :BBソフトサービス株式会社
所在地 :東京都港区海岸1丁目7番1号 WeWork東京ポートシティ竹芝
社長 :代表取締役社長 兼 CEO 本多 晋弥
設立日 :2006年1月17日
株主 :SB C&S株式会社 100%
事業内容:ブロードバンドを利用したコンシューマー・SOHO用アプリケーションサービス、
およびオリジナルアプリケーションサービスの企画・開発・販売・運営
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