【医師アンケート調査】「熱中症患者は増えていると感じるか?」について、 医師の6割は「増えている」と回答
MedPeer会員医師への熱中症に関するアンケート調査①
医師10万人以上(国内医師の3人に1人)が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」(https://medpeer.jp)を運営するメドピア株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:石見 陽)は、会員医師を対象に、「熱中症患者は増えているか?」についてのアンケートを実施いたしました。
※MedPeer会員医師への熱中症に関するアンケート調査②はこちら
「全国高校野球は例年どおり開催すべきか?」について、医師の6割は「熱中症対策等の条件付きで開催すべき」と回答
https://medpeer.co.jp/press/5813.html
■調査結果:「熱中症患者は増えていると感じますか?」
(回答者:MedPeer会員医師2,062人、調査期間:2018/7/26~2018/8/1)
※熱中症患者を診ることの多い診療科目(一般内科、在宅医療、総合診療、小児科、救急医療科、集中治療科)の医師を対象にしています。
■回答コメント(一部を抜粋)
「どちらかといえば増えている」 642件
・農業、養蜂業、大工さんなど、やはり外で元気に仕事をされている方が今年はダメージを受けているようです。(60代、一般内科、勤務医)
・マスコミの報道の影響もあって少し体調がすぐれないと熱中症ではないかと心配して受診する人が増えている。(60代、一般内科、勤務医)
・とりあえず、どんな主訴で来ても「熱中症じゃないですよね」「熱中症が心配だから点滴して下さい」という患者さんが増えています。(50代、アレルギー科、開業医)
・意識障害まではないが、運動部の朝練習で激しい頭痛を主訴に受診した患者さんが何名も続いた。(60代、小児科、開業医)
・確かに暑いし十分な配慮は必要です。メディアであれだけ煽られれば受診者も増えます。メディアは「エアコンをしっかり」と訴求してほしい。(60代、消化器内科、勤務医)
「増えている」 604件
・高齢者では脱水や塩分不足が全く無いにもかかわらず、高温環境でのうつ熱状態で高体温・多臓器不全発症し進行している様な症例を何件も確認しました。水分摂取・塩分摂取は若い人では予防に有効かもしれませんが、高齢者では有効とは言えなくなります。熱中症の予防は『涼しい環境!』これに尽きます!(50代、アレルギー科、勤務医)
・毎日数人は必ず来院します。高齢者では、水分は摂っているがクーラーを嫌って使わない例が多い印象です。(50代、一般内科、勤務医)
・メッチャクチャ増えていますよ!救急車は、行政も病院も年平均の倍!熱中症の入院(救急科)患者数は例年の3倍!(50代、救急医療科、勤務医)
・今年になり何人も亡くなりました。高齢者が日中畑をすることをやめさせたいのですが…。朝起きたらなくなっている方もおりました。救急車での搬送、外来での補液も多いです。(50代、家庭医療、勤務医)
・軽症者中心ですが、中等症も少ないながら来院されます。年齢はまちまちですが、もともと風邪や胃腸炎、夏バテといった体調不良が背景にある方が多いのが特徴的です。(40代、循環器内科、開業医)
・明らかに、室外での肉体労働者、エアコンを使用していない室内でも、超高齢者の死亡例など増加している。(60代、一般内科、勤務医)
「例年通り」 428件
・全体では増えているのかもしれないが、注意喚起が増え自己対応できている状況も多いのでは?病院に来る患者の数はあまり変わりなさそうな印象を受ける。(30代、一般内科、勤務医)
・熱中症ですか?と受診する件数は増えているが、本当に熱中症なのは例年通りくらい。(40代、小児科、勤務医)
・人数は例年並みのように感じますが、高齢者や子供だけでなく体力のある若い男性の割合が増えた気がします。(30代、神経内科、勤務医)
・本当の熱中症患者は変わらないように思います。テレビを見て「心配なので点滴希望」という元気な人が増えました。(60代、一般内科、開業医)
「どちらかといえば減っている」「減っている」 32件
・暑すぎて野外活動を自粛するか、水分摂取をしっかりしている気がします。(60代、一般内科、勤務医)
・具合の悪い患者はとりあえず熱中症としますが、ほとんど救急車ですから開業医レベルでは例年より減っています。(60代、一般内科、開業医)
・マスコミの影響か、あまりにも暑すぎて用心して不要の外出を避けている人が多い気がする。例年の方がこの時期熱中症患者が多く感じた。(40代、一般内科、勤務医)
・熱中症に気を付けている人が増えている印象がある。(40代、一般内科、勤務医)
■調査概要
調査期間:2018/7/26 ~ 2018/8/1
有効回答:2,062人(回答者はすべて、医師専用コミュニティサイトMedPeerに会員登録をする医師)
※回答対象は、熱中症患者を診ることの多い一般内科、在宅医療、総合診療、小児科、救急医療科、集中治療科の医師。
調査方法:MedPeer内の「ポスティング調査」コーナーにおいて、事務局から以下の質問を投げかけました。
本調査結果の引用・転載時には、必ず下記のとおりクレジットを明記いただけますようお願いいたします。
・医師専用コミュニティサイト「MedPeer」調べ、と明記ください。
・WEB上での引用に際しましては、「MedPeer」に https://medpeer.jp へのリンク付与をお願いします。
【メドピア株式会社について】
「Supporting Doctors, Helping Patients.」をミッションとして、医師同士が臨床経験を共有する医師専用のコミュニティサイト「MedPeer」を運営。現在10万人以上の医師(日本の医師の3人に1人)が参加し、医薬品や疾患に関する医師の”集合知”を形成。グループ全体では、医師によるオンライン健康相談プラットフォーム「first call」や、管理栄養士による食生活コーディネートサービス「ダイエットプラス」を展開。医師プラットフォームを基盤に、医師向けの臨床支援サービスや一般向け健康増進・予防サービスを展開し、「医療の再発明」を目指す。
参照URL:https://medpeer.co.jp/
◆本プレスリリースにするお問い合わせ先
メドピア株式会社 広報担当 藤野・田中
電話:03-4405-4905
メール:pr@medpeer.co.jp
「全国高校野球は例年どおり開催すべきか?」について、医師の6割は「熱中症対策等の条件付きで開催すべき」と回答
https://medpeer.co.jp/press/5813.html
■調査結果:「熱中症患者は増えていると感じますか?」
(回答者:MedPeer会員医師2,062人、調査期間:2018/7/26~2018/8/1)
※熱中症患者を診ることの多い診療科目(一般内科、在宅医療、総合診療、小児科、救急医療科、集中治療科)の医師を対象にしています。
■サマリー
- 「熱中症患者は増えていると感じますか?」の質問に対し、2,062人の医師が回答した。最多回答は「どちらかというと増えている」(31.1%)、続いて多かった回答は「増えている」(29.3%)であり、合わせて6割の医師が、臨床現場において熱中症患者が増えていると感じると回答した。
- 「増えている」(計60%)と回答した医師のコメントでは、例年より増えている実感として「救急搬送の数が明らかに増えた」「毎日数人は来院する」「すでに何名か亡くなった」といった声があり、熱中症患者の例では「エアコンを使用しない高齢者」「大工や農業など室外での肉体労働者」「部活動をしている学生」が多く挙がった。
- 「例年通り」(20.8%)と回答した医師からは、メディアによる注意喚起の影響か、「熱中症を疑う受診者は増えたものの、実際に熱中症だったケースは例年と大差がない」という声が多かった。「減っている」(計18%)と回答した医師は、「外出を控えたり水分をとったり、熱中症に気をつけている人が増えている気がする」という声が挙がった。
■回答コメント(一部を抜粋)
「どちらかといえば増えている」 642件
・農業、養蜂業、大工さんなど、やはり外で元気に仕事をされている方が今年はダメージを受けているようです。(60代、一般内科、勤務医)
・マスコミの報道の影響もあって少し体調がすぐれないと熱中症ではないかと心配して受診する人が増えている。(60代、一般内科、勤務医)
・とりあえず、どんな主訴で来ても「熱中症じゃないですよね」「熱中症が心配だから点滴して下さい」という患者さんが増えています。(50代、アレルギー科、開業医)
・意識障害まではないが、運動部の朝練習で激しい頭痛を主訴に受診した患者さんが何名も続いた。(60代、小児科、開業医)
・確かに暑いし十分な配慮は必要です。メディアであれだけ煽られれば受診者も増えます。メディアは「エアコンをしっかり」と訴求してほしい。(60代、消化器内科、勤務医)
「増えている」 604件
・高齢者では脱水や塩分不足が全く無いにもかかわらず、高温環境でのうつ熱状態で高体温・多臓器不全発症し進行している様な症例を何件も確認しました。水分摂取・塩分摂取は若い人では予防に有効かもしれませんが、高齢者では有効とは言えなくなります。熱中症の予防は『涼しい環境!』これに尽きます!(50代、アレルギー科、勤務医)
・毎日数人は必ず来院します。高齢者では、水分は摂っているがクーラーを嫌って使わない例が多い印象です。(50代、一般内科、勤務医)
・メッチャクチャ増えていますよ!救急車は、行政も病院も年平均の倍!熱中症の入院(救急科)患者数は例年の3倍!(50代、救急医療科、勤務医)
・今年になり何人も亡くなりました。高齢者が日中畑をすることをやめさせたいのですが…。朝起きたらなくなっている方もおりました。救急車での搬送、外来での補液も多いです。(50代、家庭医療、勤務医)
・軽症者中心ですが、中等症も少ないながら来院されます。年齢はまちまちですが、もともと風邪や胃腸炎、夏バテといった体調不良が背景にある方が多いのが特徴的です。(40代、循環器内科、開業医)
・明らかに、室外での肉体労働者、エアコンを使用していない室内でも、超高齢者の死亡例など増加している。(60代、一般内科、勤務医)
「例年通り」 428件
・全体では増えているのかもしれないが、注意喚起が増え自己対応できている状況も多いのでは?病院に来る患者の数はあまり変わりなさそうな印象を受ける。(30代、一般内科、勤務医)
・熱中症ですか?と受診する件数は増えているが、本当に熱中症なのは例年通りくらい。(40代、小児科、勤務医)
・人数は例年並みのように感じますが、高齢者や子供だけでなく体力のある若い男性の割合が増えた気がします。(30代、神経内科、勤務医)
・本当の熱中症患者は変わらないように思います。テレビを見て「心配なので点滴希望」という元気な人が増えました。(60代、一般内科、開業医)
「どちらかといえば減っている」「減っている」 32件
・暑すぎて野外活動を自粛するか、水分摂取をしっかりしている気がします。(60代、一般内科、勤務医)
・具合の悪い患者はとりあえず熱中症としますが、ほとんど救急車ですから開業医レベルでは例年より減っています。(60代、一般内科、開業医)
・マスコミの影響か、あまりにも暑すぎて用心して不要の外出を避けている人が多い気がする。例年の方がこの時期熱中症患者が多く感じた。(40代、一般内科、勤務医)
・熱中症に気を付けている人が増えている印象がある。(40代、一般内科、勤務医)
■調査概要
調査期間:2018/7/26 ~ 2018/8/1
有効回答:2,062人(回答者はすべて、医師専用コミュニティサイトMedPeerに会員登録をする医師)
※回答対象は、熱中症患者を診ることの多い一般内科、在宅医療、総合診療、小児科、救急医療科、集中治療科の医師。
調査方法:MedPeer内の「ポスティング調査」コーナーにおいて、事務局から以下の質問を投げかけました。
熱中症患者は増えていると感じますか? |
全国的にかなりの猛暑が続いています。日本救急医学会や気象庁がそれぞれ「未体験、危機的状況」「一つの災害」などと表現しており、引き続き暑さ対策に注意を払わなければなりません。メディアでは連日、熱中症への注意が呼びかけられていますが、それでも熱中症患者が増え続けているとの報道もあります。皆さまは臨床の現場において、今年の熱中症患者数が例年に比べどう変化していると感じていますか。以下の選択肢から、当てはまるものをお選びください。 1. 増えている 2. どちらかといえば増えている 3. 例年通り 4. どちらかといえば減っている 5.減っている 6.熱中症患者を診ない・わからない |
■引用・転載時のお願い
本調査結果の引用・転載時には、必ず下記のとおりクレジットを明記いただけますようお願いいたします。
・医師専用コミュニティサイト「MedPeer」調べ、と明記ください。
・WEB上での引用に際しましては、「MedPeer」に https://medpeer.jp へのリンク付与をお願いします。
【メドピア株式会社について】
「Supporting Doctors, Helping Patients.」をミッションとして、医師同士が臨床経験を共有する医師専用のコミュニティサイト「MedPeer」を運営。現在10万人以上の医師(日本の医師の3人に1人)が参加し、医薬品や疾患に関する医師の”集合知”を形成。グループ全体では、医師によるオンライン健康相談プラットフォーム「first call」や、管理栄養士による食生活コーディネートサービス「ダイエットプラス」を展開。医師プラットフォームを基盤に、医師向けの臨床支援サービスや一般向け健康増進・予防サービスを展開し、「医療の再発明」を目指す。
参照URL:https://medpeer.co.jp/
◆本プレスリリースにするお問い合わせ先
メドピア株式会社 広報担当 藤野・田中
電話:03-4405-4905
メール:pr@medpeer.co.jp
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