ITエンジニアの業務外活動に注目する採用担当者は67%! 『転職ドラフト』がSNS連携での新規会員登録機能を追加し、日常的な発信もキャリアとして評価の切り口を拡張
- 「SNS連携」機能追加の背景
転職ドラフトは、ITエンジニアのプロジェクト経験やスキルをもとに、企業が年収付きの指名を行う転職サービスです。ITエンジニアのみなさんの実力がより伝わるレジュメやアウトプットの作成を支援することで、実力が正当に評価される世界の実現を目指しています。
ここでいう「アウトプット」とは、履歴書や職務経歴書などのレジュメとは別に、業務外に個人的に行っている学習や知見共有などの取り組みを伝える情報を指します。例えば、GitHubなどでオープンソースソフトウェアの開発・保守に貢献する活動(OSS活動)や、勉強会で自身の経験を共有したりQiitaなどの知見共有サービスで記事を書いたりするコミュニティ活動、その他SNSでの情報発信などが該当します。
アウトプットは、レジュメだけでは伝えることが難しい自主的に学ぶ姿勢や、実務を超えて有しているスキルや経験を伝えることができる候補者側のメリットと、レジュメだけでは分からない候補者の学習への意欲や考え方、実装能力などをより詳細に知ることができる採用企業側のメリットがあります。
今回のSNS連携機能の追加は、転職活動においてエンジニアがアウトプットを効果的に活用し、企業に実力をより伝えやすくするための第一歩です。現時点では転職ドラフトの新規会員登録が従来のメールアドレスの他に、QiitaアカウントもしくはGitHubアカウントを用いて可能になるという限定的な機能ですが、今後さらなるSNS連携機能の拡張を検討してまいります。
- 注目の高まるエンジニアの「アウトプット」
転職ドラフトがSNS連携機能の拡張を検討している背景には、ITエンジニアを採用する多くの企業が、レジュメだけでなくアウトプットにも注目している実態が挙げられます。
転職ドラフトでは、ITエンジニアの実力が伝わるレジュメ作成を積極的に支援しております。以前からレジュメフォーマット内にGitHub・Qiita・Zenn・SpeakerDeck・SlideShare・その他のURL記入欄以外にも、「あなたが見てもらいたいアウトプットと、その内容や見てほしい事柄について教えてください」という設問(以下、自由記述欄)を設け、より一層実力を伝えやすい仕組み作りに取り組んできました。
取り組みの成果は数字に表れており、転職ドラフトを開催した2016年から2022年1月回までの全ての指名を調査したところ、アウトプット記入欄すべてに記載がある方はドラフト参加1回あたりの指名数(以下、UU指名数)が平均10.6件であるのに対し、自由記述欄に記載がない方のUU指名数は平均7.2件。アウトプットの自由記述欄を活用して、積極的に自身の技術力や取り組みについて記載したかどうかで、UU指名数に3.4件の差が見られました。
なお、アウトプットが転職ドラフト参加企業にどの程度注目されているかについて調査したところ、参加企業の採用担当者930名のうち67%が候補者のアウトプットを閲覧していました。
自社の求めるエンジニア像にどのくらいマッチするのかを見極めるために、約7割の企業がレジュメだけでなくアウトプットも参考にしていることが分かります。
アウトプットには実際にどのようなことが書かれているのかイメージしやすくするために、転職ドラフトのアウトプット自由記述欄からキーワードを抽出してワードクラウド* を作成してみました。
(* 文章中の出現頻度が高い単語を選び、その頻度に応じた大きさで図示する手法)
特に目立つのは「技術」「勉強」「参加」。多くのエンジニアが積極的に勉強会などに参加して技術を学んでいることが、キーワード出現度合いの高さから読み取れます。
次ぐ「活動」「運営」「登壇」「OSS」「コミュニティ」「イベント」などのキーワードからは、例えばネイティブアプリの個人開発、特定の技術スタックやキャリアについてのイベント主催や運営、OSS活動へのコミット、書籍やテックブログの執筆など、多様な課外活動に取り組んでいることがうかがえます。
- 「アウトプット」に注目する企業が増えている理由
新しい技術やサービスが数年単位で入れ替わる目まぐるしいIT業界。それに加え、現代は先行きが不透明で将来の予測が困難なVUCAの時代とも言われています。
正解のないゆらぐ社会状況のなか成長し続けていくために、サービスの根幹を担うエンジニアの採用は企業にとって重要なミッションです。組織にとって優先的に解決すべき課題は何か、そのためにいま必要な技術は何か、それをどのように組織にインストールするべきか。企業が解決したいこのような課題に対し、組織的な学習をリードして、組織全体の技術力を向上させることができるエンジニアのニーズは高まっています。
アウトプットにこそ、そのような各企業のニーズに合致する人材かどうかが反映されます。具体的には、エンジニアがいま所属している企業の範疇を超えた日常的な行動が見えたり、技術や仕事に対する個人の考え方、人柄が見えたりします。
このような情報をプラスアルファで知ることにより、企業は精度高く、求める人材像にマッチするエンジニアを見つけることが可能になるのです。それは視点を変えると、エンジニア自身が、評価してほしい部分を自主的に企業にアピールすることができる場であるとも言えます。
レジュメが、経験したプロジェクトや保有する技術スキル、これまでのキャリアの再現性などの実力を伝えるために重要であることには変わりありません。しかし、レジュメにアウトプットを紐づけることで、実力をより等身大で伝えることが可能になります。エンジニアの実力が企業に分かりやすく伝われば、その分企業もエンジニアの実力を正当に評価することができ、両者にとって満足度の高いマッチングに繋がることが期待できます。
転職ドラフトは、ITエンジニアがキャリアに向き合う際に、実力が正当に評価される世界の実現を目指しています。そのためにも、SNS連携機能を拡充していくなど、日常的な学習やアウトプット活動がキャリア開発にもつながるような支援へと、私たちのサポート範囲を拡げていきたいと考えています。
- 『転職ドラフト』について(URL:https://job-draft.jp/)
『転職ドラフト』は、レジュメを登録すると企業から年収付きで指名が届く、ITエンジニア向けの転職サービスです。入札結果を参加者同士・企業同士それぞれ匿名で閲覧できるようにすることで、"リアルな"市場価値が把握できるようになります。
今日、さまざまな企業において、優秀なエンジニアの採用は重要な経営課題である一方、日本の採用プロセスは未だ課題が多い状況にあります。ITエンジニアの多くは、「自分の市場価値を把握したい」「市場価値を高めるキャリア構築をしていきたい」というニーズを持つ反面、従来の年収査定サービス(2次情報)では明確に把握することができませんでした。転職ドラフトでは、企業から直接評価を受ける(1次情報)ことで自分の市場価値をリアルに把握でき、さらには将来のキャリア構築に活きる示唆を得られるキャリアプラットフォームとして開発、運営をしています。
今後もITエンジニアを取り巻く課題を解決し、日本の成長サービス・産業を支援する存在としてサービスを開発・運営をしてまいります。
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本件に関する問い合わせ先
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