食育×おくちからだプロジェクト ファンケルとのコラボレーション企画 沖縄高専と連携、こども食堂で体験プログラムを実施
ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)は、株式会社ファンケル(代表取締役 社長執行役員:三橋 英記、以下、ファンケル)とともに、当社の「おくちからだプロジェクト」の「歯と口の健康プログラム」と、ファンケルの「食育活動」を連携させた「食育・実食・食べたら歯みがき体験プログラム」を企画しました。
当社とファンケルは、2024年11月27日(水)に、沖縄県のこども食堂(さくら教室:沖縄県名護市)にて、国立沖縄工業高等専門学校(校長:佐藤 貴哉、以下、沖縄高専)とともに本プログラムを実施しました。
■「食育・実食・食べたら歯みがき」体験プログラム 2社と沖縄高専が初めて連携して実施!
(1)2社と沖縄高専が連携した背景
当社は子どもたちの食を支えるこども食堂などを通じ、インクルーシブ・オーラルケア「おくちからだプロジェクト」を展開。誰一人取り残さない「歯と口の健康」をテーマにした体験プログラムを実施しています。その中で、今年の6月には、ファンケルと連携し、食育の一環として実際にご飯を食べる体験も組み込んだプログラムを、東京都台東区のこども食堂で実施しました。
一方、神谷 康弘先生(※1)は、沖縄高専の地域研究連携担当及び国立大学法人東京学芸大学の客員准教授として、「こどもの学び困難支援センター」の運営に携わっています。また神谷先生は沖縄高専、名桜大学(※2)、東京学芸大学の学生と一緒に、こどもいちば食堂委員会が運営するこども食堂(さくら教室:沖縄県名護市)で学習支援や楽しい場づくりなどの運営を支援しています。
この度、「子どもや子どもを取り巻く地域の方の、将来にわたる健やかな身体づくりをサポートしたい」という想いの2社は、地域の高専・大学で実践している地域貢献の取り組みに共感し、食育と手洗い、歯みがきを組み込んだ体験プログラムを実施しました。
※1 神谷 康弘(かみや やすひろ)先生:国立沖縄工業高等専門学校総務課研究連携推進室地域連携コーディネーター
※2 名桜大学は沖縄本島北部12市町村と沖縄県の出資による公設民営の大学として1994年に設立、2010年に公立大学に移行(公立大学法人)
(2)「栄養講座」「食べたら歯みがき」の一連の生活習慣を体験できるプログラムを実現!
今回の体験プログラムは、神谷先生に司会進行していただきました。約40名の子どもたちが、支援活動に取り組んでいる沖縄高専、名桜大学、東京学芸大学の学生や地域のサポーターの皆様と一緒に参加しました。
1)「栄養講座」
体験プログラムでは、最初にファンケルが栄養講座を行いました。食べ物は、身体の中での働きによって、赤・黄・緑の3色に分けることができること、3色の食べ物をバランスよく食べることで、健康な心と身体になることを学習しました。
発芽米の働きをクイズ形式で学んだ後、ファンケルの発芽米を使った栄養満点の野菜カレーをみんなで揃って楽しく食べました。
2)「食べる前に清潔・衛生ケア」
「食べたら歯みがき」の一連の行動を子どもたちに体験してもらう中で、ウェットシートを使ったミニ講座「食べる前に清潔・衛生ケア」を行いました。講座にはライオンちゃんも参加、子どもたちと一緒に清潔・衛生習慣づくりに繋がるプログラムを実施しました。
3)「オーラルケア講座」
食後は、当社が「オーラルケア講座」を行いました。始めに、子どもの歯の本数などのクイズにみんなで答え、歯みがきの3つのポイントやデンタルフロスの使い方を楽しく学びました。その後、シールでハブラシをデコレーションし、世界に1つだけのMyハブラシを作りました。持ち帰って毎日の歯みがきにMyハブラシを使ってもらい、「歯みがきカレンダー」にみがいた記録がつけられるようにしました。最後に、さくら教室が管理しているハブラシとハミガキを使って、「食べたら歯みがき」を実践しました。
(3)参加者の声
こども食堂の運営に関わる神谷先生からは、「子どもたちも楽しく学んでいる様子が撮影した写真からも読み取れました。”いただきます”を初めて一斉にできたのは、本当に収穫でした。一体感を子どもたちも感じ取っていました。」との声を、サポーターとして参加した沖縄高専の浅野光咲さん(沖縄高専 専攻科1年生)からは、「子どもたちが楽しそうにクイズに参加している姿や、熱心にハブラシを夢中になってデコレーションしている姿が、とても印象的でした。オーラルケアに対する前向きな反応が見られて良かったです!」との声をそれぞれいただきました。
■今後の予定
当社は、ファンケルや沖縄高専をはじめ、多くの大学と連携することで、よりよい体験プログラムを子どもたちに提供できたと考えています。
始めは、当社やファンケルの社員など初対面の大人が多い中で下を向いていた子どもたちでしたが、普段から地域で活動している沖縄高専や名桜大学の学生が橋渡し役となり、細やかなサポートをしたことで、いろいろなクイズやMyハブラシ作りなどに積極的に取り組んでくれるようになりました。
当社グループは、これからもさまざまな企業や学校、自治体の方々と連携を図りながら子どもたちの健やかな未来に向けて活動を継続してまいります。
【関連情報】
◆ライオンコーポレートサイト おくちからだプロジェクト
当社は、「オーラルケアの習慣づくり」と「自己肯定感の向上」を目指した「おくちからだプロジェクト」を、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえとともに、2021年よりこども食堂を中心に開始しました。
体験プログラムでは、子どもたちに紙芝居や工作、ゲームなどを通じて、歯と口に関する基本的な知識習得はもちろんのこと、「褒められる体験」、「他者とコミュニケーションをとる体験」、「みんなで楽しく遊びながら学ぶ体験」をしていただいています。
2024年10月末までに、全国のこども食堂1,669団体、10万人以上の子どもたちに提供しています。
https://www.lion.co.jp/ja/sustainability/inclusiveoralcare/okuchikarada/
◆ファンケルのSDGs活動について
https://www.fancl.co.jp/clip/sdgs/index.html
◆さくら教室(旧名護こども食堂)
さくら教室は、支援が必要な子どもたちへ、無料で食事・居場所・学習支援を提供しているこども食堂で、NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえも支援をしています。2020年より東京学芸大学と連携して“学びを拓く“をキーワードに実践研究や研修教材の開発をすすめるなど、より良いこども食堂の在り方を実践しています。
当社は、2022年に体験キットを名護こども食堂へ提供、その後も継続的に提供しています。今ではみんなでご飯を食べた後、教室が管理するハミガキとハブラシを持って、歯みがきする習慣があるこども食堂の一つになっています。
◆認定NPO法人 全国こども食堂支援センター むすびえ
以上
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