ビール製造工程の副産物を活用した「ビール酵母細胞壁」由来の農業資材(肥料原料)が、「豊田スタジアム」の芝管理に採用
ラグビーやサッカーなどで使用されるグラウンドで、選手にも環境にもやさしい芝を実現
採用が決定した農業資材(肥料原料)は、ビール製造工程で発生する副産物のビール酵母を活用した食品由来の安全・安心な資材であり、植物の根の成長促進や免疫力の向上に対する効果が実証されており、芝の品質向上、農薬や化学肥料の使用量の低減により環境負荷の低減に役立つものとして、農園の他に全国各地のゴルフ場や野球場などでも使用されています。
「豊田スタジアム」は、球技専用スタジアムとしては国内トップクラスの規模を誇り、社会人ラグビーチーム「TOYOTA VERBLITZ」や、プロサッカーチーム「名古屋グランパス」のホームグラウンドとして、ラグビーやサッカーの試合に使用されています。フィールドには天然芝が用いられており、選手がベストコンディションでプレーできるように、常に健全かつ強靭な芝生育成を目指したグラウンド管理がされています。
2021年10月からビール酵母細胞壁を活用した農業資材(肥料原料)の、フィールド外周での芝生育の比較試験を開始し、芝の根張りや回復力など、良好な試験結果を受け、23年5月から全面採用となりました。他の資材に加えて、2ー3週間ごとに定期散布し、現在順調に芝が生育しています。芝の根がしっかりと張ることでクッション性が高くなり選手の体への負担が軽減されることなどが期待されます。
アサヒバイオサイクルでは、引き続き「豊田スタジアム」と連携し、選手にも環境にもやさしい芝の育成に貢献することを目指します。
■豊田スタジアム フィールド外周での芝生育 比較試験結果
【23年2月撮影】
【23年4月撮影】
■芝の生育状態が良いグラウンド
■株式会社豊田スタジアム ヘッド・グラウンドキーパー 田井中修氏コメント
「豊田スタジアム」では選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように天然芝を使用しています。ラグビーとサッカーの併用で、年間合計で29もの試合(22年実績)が開催されており、年間を通して養生期間が少なく、これまでも新技術の発掘、活用、検証や、様々な資材を用いた肥培管理に取り組んで来ました。
「ビール酵母細胞壁の農業資材」の評判を聞き、21年10月からフィールドの外周の一部で散布実験を開始したところ、根張りの良さを実感したため、22年5月から外周全てで追加の試験を実施しました。良好な試験結果を踏まえ、23年5月から「豊田スタジアム」のフィールド全面で本格的に使用しています。
芝の根張りが良くなり、耐暑性、擦切れ抵抗性に効果があると感じています。今後はこの成果を定量化、可視化も進めて、より良いグラウンド管理を行っていきたいと考えています。
【参考】
「豊田スタジアム」で採用された肥料は、アサヒバイオサイクル株式会社がビール酵母細胞壁の肥料原体を供給し、清和肥料工業株式会社が製造販売する「エクストラターフ」です。
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