【愛知県半田市】6/29(日)まで 企画展「児童雑誌『カシコイ小学生』と新美南吉」〈新美南吉記念館 〉
新美南吉が、東京時代に作品を発表していた雑誌『カシコイ小学生』。「幻」ともいわれた雑誌を調査して分かったこと、その過程で見つかった資料を紹介します。
昭和7年末から10年にかけて東京神保町の精文館が刊行していた児童雑誌『カシコイ小学生』
同誌は、東京外国語学校時代の新美南吉が作品を発表していたこと、浜田 広介(はまだ ひろすけ)や北原 白秋(きたはら はくしゅう)など、当時第一線で活躍していた作家や詩人の作品を掲載していたという点でも注目すべき資料です。
しかし長い間、新美南吉記念館はもちろん、他の文学館や専門図書館などにもなかったため、研究・調査も行われず「幻」の雑誌となっていました。
状況が変わったのは平成22年。精文館創業者である北村 宇之松(きたむら うのまつ)の遺族のもとにまとまった数の『カシコイ小学生』が保管されていることが分かり、その後新美南吉記念館に25冊を譲って頂きました。平成30年には、宇之松の従兄弟で同社で編集者をしていた藤本 卯一(ふじもと ういち)の孫、行司 千絵(ぎょうじ ちえ)氏(京都新聞社記者)が精文館について調査した過程で、同誌に掲載された挿絵原画が見つかるなど、分かってきたことも少なくありません。


★企画展「児童雑誌『カシコイ小学生』と新美南吉」★
これまでの調査成果とともに、南吉にとって『カシコイ小学生』がどんな存在であったかを紹介します。また、南吉作品に初めて絵を描いたプロの画家である前島 ともが、同誌のために描いた挿絵原画も併せてご覧いただけます。
日時 令和7年6月29日(日)まで 9時30分~17時30分
場所 新美南吉記念館 展示室(半田市岩滑西町1-10-1)
料金 常設展観覧料(高校生以上220円)で観覧できます。
ホームページ https://www.nankichi.gr.jp/Tenzi/kikaku.html#kashikoi
★関連行事★
『カシコイ』トークイベント
『カシコイ小学生』を創刊した精文館創業者親族の孫である行司 千絵(ぎょうじ ちえ)氏と学芸員が、精文館や『カシコイ小学生』にまつわる話をします。
日時 令和7年4月26日(土)14時~15時
場所 新美南吉記念館 展示室(半田市岩滑西町1-10-1)
定員 30名(先着順)
申込 申込フォーム(https://logoform.jp/form/tY8C/963958)または電話で申込みください。
ミュージアムトーク
学芸員が企画展会場で解説します。
日時 令和7年4月19日(土)、5月3日(祝・土)、5月18日(日)、6月1日(日)、6月28日(土)
11時~11時30分
場所 新美南吉記念館 展示室(半田市岩滑西町1-10-1)
申込 不要
〈本件に関するお問い合わせ〉
半田市 教育部 新美南吉記念館
電話:0569-26-4888
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