FormlabsのFuseシリーズ導入で製造現場を革新—生産コストを最大88%削減したAMETEK Brookfieldの成功事例

株式会社システムクリエイト

2024年11月26日 09時00分

株式会社システムクリエイト（本社：大阪府東大阪市荒本新町、代表：川上正義）は、AMETEK Brookfield社が、Formlabsの『Fuseシリーズ』を導入することで、生産体制を大きく変革させた成功事例を発表します。従来の製造プロセスから一歩進んだ取り組みにより、最大88%のコスト削減を実現し、短期間で製品供給能力を高めることができました。今回は、その導入背景と効果、そして製造現場における変革の詳細をご紹介します。

FormlabsのFuseシリーズでコスト削減と生産効率向上を実現—AMETEK Brookfieldの挑戦

課題: 高コストと生産スピードの限界

AMETEK Brookfieldは、産業用の材料特性評価装置を製造するグローバル企業として、精度と品質が求められる部品を多く取り扱っています。特に、製造プロセスにおいては、フライス加工のために小型の電子クリップなどの部品を一つずつ機械にセットする手間が大きな問題となっていました。さらに、従来の金属加工やFDM 3Dプリンターを使った製造では、コストが高く、時間がかかりすぎるため、生産効率の限界が課題となっていました。加えて、顧客からのデザイン変更や試作依頼にも迅速に対応することが難しく、製造現場での柔軟性が求められていました。

解決策: Fuseシリーズによる高精度で柔軟な3Dプリント

この課題を解決するためにAMETEK Brookfieldが選んだのが、FormlabsのFuseシリーズです。特に「Fuse 1+ 30W」の導入により、粉末焼結積層造形（SLS）技術を使った高精度なナイロン部品の大量生産が可能になりました。SLS 3Dプリントは、素材の無駄を最小限に抑えつつ、高強度で耐久性のある部品を短時間で生成できるため、複雑な設計変更にも対応しやすいのが特長です。AMETEK Brookfieldはこの技術を活用し、設計段階から最終製品までの一貫した製造フローを確立しました。

結果: コストを最大88%削減し、迅速な対応で競争力を強化

FormlabsのFuseシリーズを導入したことにより、AMETEK Brookfieldはコスト削減と生産性向上の両方を実現しました。

特に、電子部品のクリップの製造においては、従来の金属加工に比べて生産コストを25ドルから3ドルに削減することができ、これはコストの88%削減に相当します。また、金属加工機での手動作業を3Dプリントで完全に代替することで、製造時間も大幅に短縮。これにより、供給チェーンの問題に対しても柔軟な対応が可能となり、顧客からの急な注文にも迅速に応えることができる体制を整えました。

BrookfieldのHPQA™ラボ用部品には、機械加工が不可能な機能がいくつかある

さらに、Fuseシリーズにより設計変更が容易になり、AMETEK Brookfieldは製品開発の初期段階から試作品を迅速に製造し、複数のバリエーションを短期間で評価することができるようになりました。これにより、開発期間が短縮され、市場競争力が向上しています。顧客からの評価も高く、「部品がまるで鋳造されたかのような品質で仕上がる」と評価を受けています。従来の3Dプリントで見られるレイヤーラインも少ないため、高い精度と美しい仕上がりを実現したことで、顧客からの信頼も強化されました。

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株式会社システムクリエイトは、今後もFormlabs製品を通じて、製造業界のさらなる革新と発展に貢献してまいります。ご質問お問い合わせは、下記までお願いします。