インフルエンザを予防する効果のあるシナモンを使用した「マスク」の開発に成功

~新たな予防医療の可能性に向けて~

国立大学法人千葉大学

千葉大学(学長 徳久剛史)(研究代表者 大学院医学研究院 和漢診療学 並木隆雄 准教授)は、インフルエンザの発症を未然に防ぐ効果があると注目されているシナモンを使用したマスクの基本設計を完了し、このたび実用化にめどをつけました。
  • 概要
このマスクはインフルエンザの治療に用いる漢方薬にも含まれている桂皮(シナモン)を使用しています。
シナモンの香りの成分でもある「シンナムアルデヒド」は、口から飲用するよりも適切な量を鼻や口から吸入する手段の方が、インフルエンザ感染症に対してより高い予防効果を発揮することが発見されています。
そのしくみは、呼吸器官の細胞内においてインフルエンザウイルスの増殖過程を阻害するため、インエフルエンザウイルスの型種類に関係なく作用することが解明されております。
  • 臨床試験のご案内
今後マスクの商品化に向けて使い心地や副作用がないかを確認する目的で、臨床試験を実施します。
(募集人員50名、平成29年3月までを予定)

対 象:下記の条件をすべて満たす方
  
  ■20歳以上で、日常的にマスクを長時間使用できる方
    ■気管支喘息や重篤な呼吸器疾患がない方
    ■桂皮(シナモン)アレルギーではない方
    ■妊娠中または妊娠の可能性のない方
内 容:1日8時間、4週間連続でシナモンの成分が含まれるマスクを使用し、使い心地や体温・
    体調などを日記に記録
期 間:平成29年3月までを予定
備 考:来院時の交通費、駐車料金は各自負担となります。また謝礼金はございません。




 
  • 予防医療の新たな可能性に向けて
予防医療の新たな可能性に向けて、株式会社常磐植物化学研究所(社長 立﨑仁)、三井化学ファイン株式会社(社長 高橋賢作)との産学連携の共同開発を進めてまいります。
そして、社会課題である「健康寿命の延伸」「QOL(生活の質)の向上」に貢献することが期待できます。さらに、インフルエンザウイルスの型種類を問わず効果を発揮するマスクの特長は、従来型だけでなく、新型インフルエンザウィルスに対しても予防対策となりうることが期待できるため、引き続きその応用可能性についても検証を進めてまいります。
 

研究代表者 並木准教授研究代表者 並木准教授
このマスクが将来、多くの方の健康を守ることを期待するとともに、科学的な有用性を示せればと考えています。さらに、多くの今までに見過ごされてきた漢方薬に用いられている成分の再評価につながればと考えています。




 

〔関連WEBサイト〕
(千葉大学) http://www.chiba-u.ac.jp/
(千葉大学病院)http://www.ho.chiba-u.ac.jp/index.html
(大学院医学研究院和漢診療学講座)http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/wakan/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
医療・病院学校・大学
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

国立大学法人千葉大学

70フォロワー

RSS
URL
https://www.chiba-u.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33  
電話番号
043-251-1111
代表者名
横手 幸太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年04月