フィジカルAIが製造業の次なる競争優位に―EBITを最大3ポイント改善する可能性、IT/OTアーキテクチャと運用モデルの一体設計が鍵【ローランド・ベルガー】
欧州最大級の経営コンサルティングファームである株式会社ローランド・ベルガー(グローバル本社:ドイツ・ミュンヘン、日本法人代表取締役:大橋譲、以下、ローランド・ベルガー)は、最新レポート「Physical AI: The next competitive advantage for manufacturers(英語、タイトル和訳:フィジカルAI:製造業の次なる競争優位)」を発表しました。本レポートは、フィジカルAIが製造業の競争力に与える影響を分析し、企業が構想から実装へ進むためのアプローチを提示しています。
フィジカルAIの主要な適用先である製造業と物流では、高齢化に伴う熟練人材の不足が深刻化しており、熟練産業人材は2050年までにドイツで16%、中国で24%減少すると予測されています。一方、自律搬送ロボット(AMR)、AI対応ビジョンシステム、高度な製造オペレーション管理ソフトウェアは、実験的導入から本番規模での活用へ移行しています。本レポートは、こうした変化を踏まえ、フィジカルAIの現在地と4つの類型、導入効果、工場横断で展開するための要件を明らかにしています。
本レポートでは、フィジカルAIを、部品の取り扱いや組立を担う「知能ロボティクス」、搬送や危険区域の点検を行う「自律移動体」、画像認識や時系列分析により品質検査・工程最適化を行う「AI対応ディスクリートオートメーション」、工場全体の計画、エネルギー利用、原因分析を高度化する「知能型製造オペレーション管理」の4類型に整理しています。当社のプロジェクト経験では、複数の類型を組み合わせたポートフォリオにより、工程や現状のパフォーマンス水準に応じて、EBITを0.5~3ポイント改善できる可能性があります。その効果要因は、人件費の10%削減、スクラップの10~30%削減、設備利用率の10~30%向上、品質管理の高度化です。

製造業の競争力を左右するのは、個別のロボットやAIモデルではなく、異なる活用領域を工場全体でつなぐ統合運用能力です。そのため企業には、個別のロボット導入や実験的な取り組みにとどまらず、ユースケース、IT/OTアーキテクチャ、運用モデルを一体で設計し、複数工場へ展開できる基盤を構築することが求められます。
最新レポート(英語)「Physical AI: The next competitive advantage for manufacturers」は、当社ウェブサイトからご覧いただけます。
ローランド・ベルガーについて
ローランド・ベルガーは、欧州発祥唯一のグローバル経営コンサルティングファームとして、世界を代表する企業と共に数々の変革を牽引してまいりました。
経営環境がかつてないスピードで変化する中、私たちは業界への深い知見と実行力を武器に、企業変革を主導し、競争力強化と持続的な成長を実現しています。
1967年の創業以来、ミュンヘンに本社を置き、世界各国で培った知見と専門性を結集しながら、データとAIを軸に、新たな成長機会の創出と価値創造に取り組んでいます。
ローランド・ベルガーは、SBTi(Science Based Targets initiative)の認定を受け、2040年までの全社的な温室効果ガス排出削減目標 の達成に向けて取り組んでいます。詳細は、年次ESGレポートで公開しています。
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