神戸市と連携、地域防災DX実証実験を実施!
LINEを活用した災害時における広域避難者の安否確認機能の有用性を検証
一般社団法人関西イノベーションセンター(所在地:大阪府大阪市中央区、理事長:早乙女 実、以下、MUIC Kansai)は、神戸市中央区(中央区長:増田 匡)及びアニバーサリーコンシェル株式会社(本社:高知県高知市、代表取締役社長:福島 元幸、以下、アニバーサリーコンシェル)と連携し、地域防災DXの推進を目的とした、LINEを活用した災害時における広域避難者の安否確認に関する実証実験を、神戸市中央区総合防災訓練内にて実施します。

≪ご参考≫神戸市中央区プレスリリース
https://www.city.kobe.lg.jp/d49614/kuyakusho/chuoku/oshirase/event/kusogobosaikunren.html
上記取組は、MUICが提供する課題解決プログラムとして採択され、様々な企業、団体同士の共創を通じて課題解決に繋がるビジネス創出を目指すオープンイノベーションプログラムとして進めています。
1.プログラム内容
■背景
大規模災害時には、避難所以外にいる住民の安否を迅速に把握することが課題とされています。従来、地域内の安否確認は個別連絡や目視確認など限られた手段に頼っており、情報の収集・共有に時間を要するケースが見られます。今回の実証では、LINEを活用して住民一人ひとりの安否状況を選択形式で回答できる仕組みを導入し、 地域内での情報共有を効率化。回答結果を地図上で可視化することで、 地域全体の状況を直感的に把握できる運用モデルを検証します。
■実証実験の目的
本実証は、大規模災害時に避難所へ入所していない住民を含め、地域全体の安否状況を迅速に把握することを目的としています。従来、個別連絡や目視確認に頼っていた安否把握を、住民が日常的に利用するLINEを活用することで、より短時間で効率的に行えるかを検証します。
また、住民がLINEを通じて回答した情報を自動で集約し、地図上に可視化することで、地域の危険箇所や支援の優先度を直感的に判断できる仕組みの有用性を確認します。これにより、「災害支援計画」および「避難所運営」の迅速化・高度化に寄与する運用モデルの確立を目指します。
さらに、事前登録によって蓄積された住民情報を、有事における情報把握へと途切れなく活用できるかを検証し、平時からの備えが有事対応の強化につながることを明らかにします。
■実証実験の概要
住民がLINEを通じて受信する安否確認メッセージに対し、選択肢形式で回答することで、災害時の安否状況を迅速に収集・集約する仕組みを検証します。

回答結果はリアルタイムに集計され、Google マップ上に可視化されることで、地域全体の状況把握や支援優先度の判断に活用できる運用モデルの有用性を確認します。


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日時 |
内容 |
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プレ実証 |
2025年12月17日(水) 12:00頃 |
●安否確認メッセージ送受信のテスト ●操作性や到達確認 |
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本実証 (安否確認実施) |
2026年1月17日(土) 12:00頃 |
●住民へ安否確認メッセージを一斉送信 ●住民が選択式で回答 ●結果をリアルタイムで集計・地図上に可視化 |
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防災訓練連動実証 (神戸市中央区総合防災訓練) |
2026年1月18日(日) 9:00〜12:00 |
●収集された安否情報をモニターに反映、状況をリアルタイム更新 ●災害対策本部・避難所間の情報連携の実効性を検証 |
■実証実験への参加案内

※上記URLをクリックすると、端末によって『このサイトは別のアプリケーションを開こうとしています』というメッセージが表示される場合があります。その際は『許可する』をタップしていただくとLINEアプリが立ち上がり、友だち登録画面へ進むことができます。
2.神戸市中央区総合防災訓練
開催日時:2026年1月18日(日)9:00〜12:00
開催場所:神戸市立山の手小学校(神戸市中央区中山手通7丁目31−1)
主催:中央区役所、山の手防災福祉コミュニティ、山の手ふれあいのまちづくり協議会
共催:中央消防署、健康局、環境局、水道局、中央区社会福祉協議会
本実証実験は総合防災訓練の一環として実施するもので、住民参加型の安否確認の運用検証を行います。
3.今後の展望
今回の神戸市での本実証実験で得られた成果と知見を踏まえ、今後は、国の防災政策や首都圏での取り組みとも連携しながら、平時・有事を一体で支える地域防災DXモデルの標準化を進めてまいります。
アニバーサリーコンシェルが提供する「デジ町」プラットフォームは、「地域防災DX」「自治会町内会DX」「イベントDX」などの平時サービスと、「安否確認DX」「避難所DX」などの有事サービスを一体で支える仕組みです。
こうした統合モデルを全国の自治体・地域団体へと展開し、地域社会における“つながり” を基盤とした災害に強いまちづくりの実現を目指してまいります。
4.実施企業について
所 在 地:大阪府大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
代 表 者:早乙女 実(理事長)
事業内容:株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループおよび株式会社三菱UFJ銀行が設立した会員制のオープンイノベーション創出拠点です。「観光・インバウンド」「環境」「健康」「食」「エンタメ」等をテーマに大企業とスタートアップ、自治体等が連携し、社会課題解決とともに新たな事業創出を目指した活動に取り組みます。2025年4月には神戸支部を立ち上げ。上記テーマに加え、阪神淡路大震災から30年を迎えた神戸市と連携し、地域防災力の向上等の地域特有のテーマも掲げ、更なる課題解決を目指します。
所 在 地:高知県高知市仲田町2-11
代 表 者:福島 元幸(フクシマ モトユキ)
事業内容:地域社会の課題解決を目的に、デジタルの力で行政・地域団体・住民をつなぐ「デジ町」プラットフォームを開発・提供しています。「地域防災DX」、「自治会町内会DX」、「イベントDX」などの平時のサービスから、「安否確認DX」、「避難所DX」などの有事のサービスまでを一体で支える仕組みを展開し、全国の自治体や地域団体と連携した取り組みを推進しています。2025年以降は、平時・有事をつなぐ新たな地域防災モデルの構築を目指し、さらなる社会価値の創出に取り組んでいます。
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