長野県「Shinshu AI GEARS」にTIMEWELL採択 図面3D化AIをオリオン機械と実証
対外向けプロジェクト名「2D図面の3Dモデル化でベテラン技術者の知見と流儀を未来へ」。県内メーカーの実図面で2027年1月末まで開発実証

自律型AIエージェントを開発する株式会社TIMEWELL(本社:神奈川県横浜市、代表取締役CEO:濱本 隆太)は、長野県が実施する信州型サンドボックス事業「Shinshu AI GEARS(シンシュウ・エーアイ・ギアーズ)」の補助対象事業者に採択されました。採択された事業計画は「2D CAD図面からの3D CAD自動生成AIエージェントの開発実証」です。長野県須坂市の産業機器メーカー、オリオン機械株式会社をパートナーに、同社が保有する2D図面をAIで3Dモデルに変換する実証を2027年1月末まで行います。図面に込められたベテラン技術者の知見と流儀を、AIで次の世代へ引き継ぐことを目指します。
採択の概要
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事業名:信州型サンドボックス事業 “Shinshu AI GEARS”(実施主体:長野県)
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事業の目的:県内企業等と全国のAI開発者のマッチングを通じて、企業や地域の課題解決や新産業・サービスの創出につながるイノベーション・エコシステムの形成を目指す
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採択された事業計画名:2D CAD図面からの3D CAD自動生成AIエージェントの開発実証
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対外向けプロジェクト名:2D図面の3Dモデル化でベテラン技術者の知見と流儀を未来へ
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AI開発者(補助対象事業者):株式会社TIMEWELL
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パートナー企業(相手先県内企業):オリオン機械株式会社(長野県須坂市)
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支援内容:採択事業者に対し、開発・実証に要する経費を補助(事業の公募時公表値:上限800万円・補助率10分の10・採択予定5件程度)
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実証期間:補助金交付決定日から2027年1月31日まで(予定)
Shinshu AI GEARSは、長野県の部品産業を象徴する「歯車(GEAR)」をモチーフとし、県内企業とAI開発者の噛み合わせで信州の未来を動かし、AI活用のギアを上げていくという想いが込められた事業です。県内企業の課題に全国のAI開発者が技術で応える枠組みのなかで、TIMEWELLはオリオン機械株式会社と組んだ本計画を提案し、採択に至りました。
社会課題:図面に眠る「ベテランの知見」が、継承されないまま失われていく
日本の製造業は、人手不足と技能継承の壁に直面しています。2026年版ものづくり白書(経済産業省・厚生労働省・文部科学省)によると、製造業の就業者数は2025年に1,033万人と前年からわずかに減少し、人材育成に問題があるとする事業所のうち62.8%が「指導する人材が不足している」と答えています。技能継承の手段も、再雇用や勤務延長で高年齢の従業員に働き続けてもらうという回答が54.8%で最多です。継承すべき技能をテキストやマニュアル、デジタルデータとして見える化している企業は31.2%にとどまります。多くの現場は、ベテランが働き続けることで技能をつないでいる、というのが実情です。
設計の現場も同じです。製造業には長年蓄積された2D図面(平面の設計図)が大量に残っており、寸法や形状だけでなく、加工の指示や注記といったベテラン技術者の判断や流儀が書き込まれています。ところが設計や製造の検討、見積、取引先とのデータ連携では3Dモデルが前提になる場面が増え、既存の2D図面を3D化する作業が現場にのしかかっています。3D化は図面を読める技術者が1枚ずつ手作業で行うのが一般的です。2020年版ものづくり白書でも、協力企業への設計指示をいまも図面で行う企業が過半を占めると指摘されました。
長野県は、製造業が県内総生産の約3分の1を占める「ものづくり県」です。諏訪地域を中心とした精密機械・電子産業をはじめ、県内全域に電気機械や一般機械などの産業が集積し、部品産業の厚みが県経済を支えています。ベテラン技術者の高齢化と2D図面の3D化の負担は、県内の多くの製造業に共通する悩みでもあります。図面に込められた知見を、人の手だけに頼らず次の世代へ引き継ぐ仕組みが求められています。
取り組みの経緯:横浜のAIスタートアップが、長野の「図面の山」に向き合う理由
TIMEWELLは横浜に本社を置くAIスタートアップですが、代表の濱本は信州大学の特任准教授として長野に通い、県内の製造業や大学と接点を持ってきました。そこで感じてきたのは、長野の部品産業の技術力の高さと、それを支えてきたベテラン技術者の世代交代が、待ったなしで進んでいるという現実です。
当社は2026年8月、企業向けAIサービス「ZEROCK」に、図面をAIが読み取って見積書を作成したり、2D図面を3Dに変換したりする「図面スタジオ」を追加しました。ただ、開発の過程ではっきりしたことがあります。AIが読めるのは、教科書どおりに描かれた図面だけではないということです。現場の図面には、図枠の外に残された書き込みや、会社ごとの寸法の表し方、担当者の癖が入り交じっています。その一枚一枚が、現場で磨かれた判断の記録です。AIに現場で通用する力を付けるには、きれいなサンプルではなく、実際に使われてきた図面と向き合うしかありません。
そこで出会ったのが、長野県の「Shinshu AI GEARS」でした。県内企業の課題に全国のAI開発者が技術で応えるというこの枠組みは、当社が向き合いたかった課題そのものです。2D図面の3D化と、図面に込められた知見の継承は、一社の事情ではなく、長い歴史を持つ製造業に広く共通する課題だと当社は考えています。本事業を通じて、須坂市のオリオン機械株式会社をパートナーに共同の事業計画として応募。書類審査とAI領域の専門家による面談審査を経て2026年8月に審査を通過し、9月に長野県から補助金の交付が決定しました。
目指しているのは、一社の作業を効率化することだけではありません。ベテランの図面を、AIが読み解き、次の世代が使える3Dデータとして手渡す。その型を長野の現場でつくり、部品産業の集積地である長野県から全国の製造業へ広げていくことです。
実証の内容:2D CAD図面から3D CADをAIが自動生成
本事業では、2D CAD図面のデータをAIが読み取り、3D CADモデルを自動生成するAIエージェントを開発し、パートナー企業であるオリオン機械株式会社の実図面で精度と実用性を検証します。
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実図面での検証:実際の業務で使われてきた2D CAD図面を対象に、AIが図枠内の形状・寸法・注記を読み取り、3Dモデルを生成します
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ベテランの流儀を学習:図面の書き方や注記に表れる現場ごとの設計・製図のルールを踏まえて変換することで、単なる形状の立体化にとどまらない3D化を目指します
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最終確認は人が行う:AIが生成した3Dモデルは技術者が確認し、必要な修正を加えます。AIは技術者の作業を肩代わりするのではなく、時間のかかる工程を短縮し、知見の継承を支える役割を担います
本実証は、TIMEWELLが2026年8月に提供を開始した企業向けAIサービス「ZEROCK(ゼロック)」の新機能「図面スタジオ」を土台にしています。図面スタジオは、日本の製図規格(JIS)に沿って図面をAIが読み取り、見積書の作成や2D図面から3D図面への変換を行う機能です。今回の実証では、この機能を県内メーカーの実図面と現場のルールに合わせて磨き上げ、製造業の現場で使える水準に引き上げます。

代表コメント
株式会社TIMEWELL 代表取締役CEO 濱本 隆太
「信州大学で特任准教授を務める私にとって、長野県の事業に採択いただけたことは格別の喜びです。長野県は日本を代表する部品産業の集積地で、現場には何十年分もの2D図面が眠っています。その一枚一枚に、ベテラン技術者の判断や流儀が書き込まれています。私たちがやりたいのは、AIに図面を描かせることではなく、図面に込められた知見をAIが読み解き、次の世代が使える形にして手渡すことです。オリオン機械の皆さまと、県内の製造業の現場に本当に役立つ実証にしてまいります。」
オリオン機械株式会社について
オリオン機械株式会社は、長野県須坂市に本社を置く産業機器メーカーです。1946年の創立以来、冷熱と真空の技術を核に、精密空調機、冷凍機器、真空機器、圧縮空気システム機器、酪農システムなどを開発・製造しています。1957年に開発した電気搾乳機第一号は、日本機械遺産に認定されています。
今後の展開
TIMEWELLは、2027年1月末までの実証期間を通じて、2D図面から3D CADを自動生成するAIエージェントの精度と実用性を検証し、その成果をZEROCK「図面スタジオ」に反映してまいります。あわせて、長野県内をはじめとする製造業の皆さまに、図面・見積・設計検討といった現場業務にAIを組み込む取り組みを広げていきます。
製品情報
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ZEROCK(ゼロック):企業向けAIサービス。社内にたまった文書・データ・専門知識をAIが扱える形に整理し、複数の作業をまたいで自動で進めます。新機能「図面スタジオ」は、JIS規格に沿った図面の読み取り、図面からの見積書作成、2D図面から3D図面への変換に対応しています。
製品サイト:https://timewell.jp/zerock -
TRAFEED(トラフィード):日本の安全保障輸出管理に特化したAIエージェント。輸出取引の懸念度を5秒で可視化し、一連の調査も最短10分で根拠付きレポートを自動生成します。
製品サイト:https://timewell.jp/trafeed
会社概要
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会社名:株式会社TIMEWELL
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代表者:代表取締役CEO 濱本 隆太
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所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい
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設立:2022年11月1日
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事業内容:自律型AIエージェント「ZEROCK」「TRAFEED」等の開発・提供
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PR TIMES 企業ページ:https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/119271
本件に関するお問い合わせ
製品・サービス、デモや導入のご相談は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください(24時間受付)。
株式会社TIMEWELL
Email:timewell@timewell.jp
TEL:050-1808-0468
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