貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®︎」、AI-OCR機能を正式リリース
~生成AIの活用で読取精度98%を実現~

株式会社トレードワルツ(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤 高廣、以下「トレードワルツ」)は、貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®︎」において、AI-OCR機能を正式リリースいたしました。 本機能により、これまで人手で行われていたPDFのデータ化を大幅に効率化します。
■開発の背景
貿易プロセスではステークホルダー間にて多くの書類がやり取りされていますが、未だに紙・PDF形式が主流です。そのため、書類の作成業務や転記・確認に多くの工数が割かれているのが現状です。TradeWaltz®︎ではPDFの保管やステークホルダー間での連携機能を提供しておりますが、ユーザーから「保管しているPDFをデータ化し、他の書類作成や申請に活用したい。」とのお声が多く寄せられたことから、当該機能を開発・提供することといたしました。
■機能概要
本機能は、TradeWaltz®︎上に登録されたPDF形式の書類をアップロードし、「読取開始」ボタンをクリックする事でAIが自動的に内容を解析し、構造化データとして登録・共有できる仕組みです。
採用した「生成AI抽出型 AI-OCR*」は、大規模言語モデル(LLM)を活用して文脈から項目を理解し、事前の座標定義なく、Invoice番号、商品明細、数量、金額、通貨などを高精度に抽出します。当社内で実施した実証試験においては、商業インボイス帳票で98%の項目読取精度を確認しております。
*今回提供を開始するAI-OCRは、株式会社シナモンの技術を採用しています。
■導入効果
本機能は、TradeWaltz®︎上に登録された貿易書類を自動でデータ化し、構造化データとして登録・管理することができます。これによりPDFとして受け取ったデータを他の書類作成や申告に流用可能となり、また必要に応じて自社システムへの取り込みも容易となります。

■初期対応と今後の展開
初期リリースでは、輸入業務における商業インボイス(Commercial Invoice)の読取に対応いたします。今後はユーザーの要望に応じて、対象帳票をパッキングリスト(P/L)や船荷証券(B/L)などへと順次拡大し、対応範囲を輸出業務にも広げながら、さらなる機能強化を進めてまいります。
■11月セミナー紹介
本件に関連し、「TradeWaltz×AI-OCRで描く、データが流れる貿易の未来図―AIが読み取り、データが動く。業務がつながる貿易の新時代―」と題したオンラインセミナーを開催いたします。
日時:11月11日(火)11:00-12:00
実施方法:オンライン(Zoom)
参加費:無料(事前登録制)
参加申込みURL:https://www.tradewaltz.com/event_seminar/s11561/
※同業他社、個人などのお申込みはお断りさせていただく場合がございます。
■トレードワルツについて(https://www.tradewaltz.com)
株式会社トレードワルツは、貿易業務に関わる情報を電子データで一元的に管理できる貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」をSaaSとして運営・提供しています。NTTデータと主要な貿易実務者18社からなる貿易コンソーシアムで約4年間のシステム開発・技術実証、法改正提案、事業構想を経て、サービス化。
現在は、株式会社NTTデータ、豊田通商株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、住友商事株式会社、三菱商事株式会社、株式会社TW Link、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社三井住友銀行、豊島株式会社、株式会社上組、株式会社フジトランス コーポレーション、三井倉庫ホールディングス株式会社、株式会社日新、株式会社三菱UFJ銀行、丸紅株式会社、三菱倉庫株式会社、株式会社みずほ銀行、損害保険ジャパン株式会社の18社の共同出資により、事業を運営しています。
本件に関するお問い合わせ先(株式会社トレードワルツ)
広報・マーケティングチーム 担当:菊地、桝田 Email:info@tradewaltz.com
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