ゆるすぎてブラック!?今話題の「ゆるブラック」とは。ホワイト企業の20代から30代の社員560人に調査!成長実感や仕事観についてグラフ化
いわゆる「ブラック企業」が減少したいま、業務に「成長」や「やりがい」を感じられない社員が多くいることが判明。成長を感じない理由1位は「給料が上がらないから」
株式会社キュービック(本社:東京都新宿区、代表取締役:世一英仁)は、「ゆるブラック」の現状についてホワイト企業の社員560人に調査し、転職活動や新しいキャリアの選択を支援するサービス『ミライトーチ』にて公開しました。
「ゆるブラックとは?【専門家が解説】ホワイト企業の社員560人にゆるブラックの実情をアンケート調査」
https://www.hop-job.com/job-change/post-40010/
■調査の背景
「ゆるブラック」とは、残業が少なく労働環境は整っているけれど、やりがいや成長実感がわかない企業のことです。
長時間労働を強いたり、パワハラが常態化していたりする企業を「ブラック企業」といいますが、働き方改革の推進などによりブラック企業の数は大幅に減少しました。その反動として出てきたのが「ゆるブラック」です。
そこで、一般的に働きやすい環境といわれるホワイト企業に勤める社員560人にアンケート調査し、成長を感じられない人はどのくらいいるのか、ゆるブラックの実情についてまとめました。
■今回の調査からわかること
・今の会社で成長を感じている人は合計55%と多数派
・「成長を感じない」と回答した人は全体の15.3%
・成長を感じない理由1位は「給料が上がらないから」
・成長を感じない理由2位は「誰でもできる業務と感じるから」
・成長を感じない理由3位は「ルーティンが多いから」
・仕事観は「仕事とプライベートのバランスを重視したい」が382人と圧倒的に多い
■調査概要
1-1. 調査期間
2024年6月24日~27日
1-2. 調査機関(調査主体)
調査主体:ミライトーチ
調査委託先:crestep
1-3. 調査対象
調査対象:ホワイト企業に勤める20〜30代の社員560人
※「ホワイト企業」の定義
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有給取得率が高く、休みが取りやすい
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残業が少なめ
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福利厚生が充実している
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給与が平均より高く、安定した給与制度がある
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従業員のスキルアップやキャリアアップのための研修や教育制度が整っている
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ハラスメントがない、もしくは防止の取り組みがある
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働きやすいオフィス環境や設備が整っている
上記条件をスクリーニング調査したうえで実行。
1-4. 有効回答数(サンプル数)
560
1-5. 調査方法(集計方法、算出方法)
インターネット調査
■アンケート調査結果
調査結果の一部をご紹介します。調査結果全体は、以下の記事にてまとめています。
https://www.hop-job.com/job-change/post-40010/
・今の会社で「成長を感じない」人は15.3%、理由1位は「給料が上がらないから」
今勤めている会社で「成長を感じているか?」という質問に対して、「とても感じている」「まあまあ感じている」と答えた人が合計55%で多数派でした。一方「あまり感じない」「全然感じない」と回答したのは合計15.3%であり、この層がゆるブラックを感じているといえそうです。
「成長を感じない」15.3%の人に理由を聞いたところ、一番多い回答は「給料が上がらないから」でした。給料は会社からの評価の一つですが、わかりやすくお金で評価されないことで「成長している」と感じられないという構図のようです。
また理由の2位は「誰でもできる業務と感じるから」、3位は「ルーティンが多いから」で、4位と5位も業務内容に関する内容でした。まだ経験が浅い場合は任される業務が簡単なものになりがちですが、それが原因で成長実感がわかないと感じる人が多い結果となりました。
・仕事観は「仕事とプライベートのバランスを重視したい」が圧倒的1位
今回の回答者である20代と30代の社会人にとっての仕事観について複数回答可で聞いてみました。結果、「仕事とプライベートのバランスを重視したい」が382回答と圧倒的に多いという結果でした。
ゆるすぎるという環境は一概に悪いわけでもなく「ワーク・ライフ・バランスを重視したい」という人にはむしろ合っているともいえます。
記事の中では、人材の専門家である曽和利光氏に取材しており、ゆるブラックと感じてしまう原因や対処法についてもまとめています。ほかにも、「出世欲はあるか」の調査結果や専門家の取材内容を細かく紹介しています。
■専門家紹介
株式会社人材研究所
代表取締役社長 曽和利光(そわ・としみつ)
1995年、京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャーなどを経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『コミュ障のための面接戦略』(星海社新書)、『部下を育てる上司が絶対に使わない残念な言葉30』(WAVE出版)、『シン報連相~一流企業で学んだ、地味だけど世界一簡単な「人を動かす力」』(クロスメディア・パブリッシング)など著書多数。
■『ミライトーチ』編集部より
実際に”ゆるブラック”を感じている人はどのくらいいるのかを調査するために、ホワイト企業の社員560人にアンケートを実施しました。今の会社で「成長を感じている」人が55%と多数派なものの、約半数しかいないことは意外な発見でした。「普通」と答えた人が29.7%いたことも影響していると考えます。アンケートの中で「成長を感じない」と答えた方は15.3%おり、ここがゆるブラックの層といえます。今回取材した曽和氏によると、ゆるブラックについては企業側の責任だけではなく、働く側の心もちの問題でもあるという話がありました。自身でやりがいにつなげる努力も必要なようです。
■記事についての問い合わせ先
ミライトーチ編集部
問い合わせフォーム:https://www.hop-job.com/contact/
■キュービックについて
2006年10月24日設立。キュービックは「インサイトに挑み、ヒトにたしかな前進を。」をミッションに掲げ、ヒト起点のマーケティング×デザインでビジネスを前進させる会社です。比較サイトを中心としたデジタルメディア事業を行っており、新しい価値を見つける比較サイト『your SELECT.』、暮らしをおいしく便利にするウォーターサーバーの比較サイト『ミズコム』、転職活動や新しいキャリアの選択を支援するサービス『ミライトーチ』 を運営しています。フィールドワークを重視し、表面的なニーズではなくインサイト(深層心理)を的確に捉え、人々をよりスムーズな課題解決体験へと導いています。
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