AI活用で動画広告作成業務の効率化・高度化を推進「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」にて、動画分析AIを提供開始

―博報堂DYホールディングス、博報堂テクノロジーズ ―

博報堂DYホールディングス

株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:西山泰央、以下 博報堂DYホールディングス)と株式会社博報堂テクノロジーズ(東京都港区、代表取締役社長:米谷 修)は、「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」にて、AIエージェントによる動画広告の分析機能の開発、社内での利用を開始しました。

◆背景

近年の動画広告の需要拡大に伴い、膨大な数の動画素材を迅速かつ正確に分析・評価するニーズが急速に高まっています。従来の人力での方法では時間も手間もかかり、十分な分析が難しいという課題がありました。また、単なる業務の自動化だけでなく、動画広告の各シーンごとの分析など、より細かく生活者への影響を把握したいという高度なニーズも増えています。

この課題に対し、博報堂DYグループは、ディスプレイ広告の制作支援ツール「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」に「動画分析AIエージェント」機能を新たに追加しました。

◆機能概要

「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」の「動画分析AIエージェント」は、AIエージェントを活用して動画広告を分析・評価する機能です。 動画広告のシーンを自動で分割し、シーンの重要度、コピーの注視度、動画広告のフレームワークに基づいたシーンタイプ等を分析します。そして、出稿予定の媒体における広告効果スコアを予測することで、よりマーケティング効果の高い広告へとブラッシュアップするためのサポートを行います。

  • 広告効果スコア予測

出稿予定の媒体におけるIMP(インプレッション)やCTR(クリック率)、視聴継続率などのスコアを予測。

  • 各シーンの重要度・コピー注視度の予測

各シーンの指標予測スコアへの寄与度を予測し、全体を100%とする際の重要度を算出。また、人間の目線を想定したヒートマップで目立っている箇所を可視化し、コピーに注視点が向いているかの注視度をスコア化。

  • フレームワークに基づいたシーンタイプ分類機能

各シーンを動画広告のフレームワーク(ABCD※)にあてはめてシーンタイプを自動で分類 。分類のカテゴリごとに、それぞれの分析結果を見ることも可能。

※ABCD:Googleが公表している、効果的なYouTube動画広告を作成するための4つの原則。

◆今後の展望

今後は、ビジュアル観点に限らず、音声解析の追加や、動画の解析結果や広告効果の予測値をもとに具体的な修正ポイントを提案できる機能を追加予定です。

<参考1> CREATIVE BLOOM DISPLAY Adsとは

「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」は、ディスプレイ広告におけるクリエイティブ制作を支援するプラットフォームです。AIを活用することで各工程の効率を向上させ、出稿前に広告効果を予測し、より効果的な広告へとブラッシュアップを行います。また、クラウドサービスを活用した制作物の一元管理により、効率的な制作フローを実現します。本プロダクトによって、クライアント企業のKPI実現に向けてより質の高い広告運用を可能にします。

1.AIアシスト機能(主な機能の抜粋)

1-1 構成案生成AI:企業のコミュニケーション課題に合わせてコピーや画像を組み合わせ、短時間で複数のバナー広告のレイアウト案を生成する機能

1-2 素材検索AI :博報堂DYグループが利用可能な画像群の中から、バナー広告に適した画像

素材やベンチマークとなる画像を、キーワードではなく自然言語の文章で検索できる機能

1-3 静止画分析AI :広告クリエイティブをAIで評価し、配信前に広告効果を予測する機能

1-4 要素解釈AI:バナー広告に含まれる要素をAIが分解・分析し、第三者が広告を見た際の

印象を視覚化する機能

2.効率的な工程管理機能

2-1 コミュニケーション・レビュー機能、プラグイン機能:案件発生から、案件管理・社内スタッフアサイン管理・進捗管理をシステムで統合し、Slack連携を通じた管理やコミュニケーション、レビューをシームレスに行う機能

2-2 制作物管理機能:クラウドストレージと連携することで、案件単位でのファイル生成や制作物を自動保存し、制作したデザインデータを一元管理できる機能

<参考2> CREATIVITY ENGINE BLOOMとは

2024年6月、博報堂DYホールディングスは統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」を開発しました。 「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、メディアビジネスやデジタルマーケティングなどのマーケティング領域での活用はもちろん、クリエイティブ制作、販促・CRMなどコマース、流通領域までをワンストップで統合・管理できる統合マーケティングプラットフォームです。博報堂DYグループが保有する生活者DATA PLATFORMをベースにAI技術を活用することで、利用者のクリエイティビティを拡張し、新しいコミュニケーションサービスやビジネス創造を支援します。まずは当社グループ社員での利用を開始し、スピーディーに高度な統合マーケティングサービスの効率化と高度化を実現することでマーケティングビジネスのOM率向上、売上総利益率の成長に貢献します。

「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は以下の5つの主要モジュールと、そのモジュールを支える「生活者DATA PLATFORM」から構成されています。

STRATEGY BLOOM:マーケティング戦略の策定を支援するモジュールで、生活者データとクライアント企業のデータを統合し、AI技術を用いて市場構造の可視化やターゲット設定、KPI策定の業務効率化を行います。

MEDIA BLOOM:AaaSと連携し、KPI達成のためのメディア効果を最大化するモジュール。テレビとデジタルを組み合わせたメディア最適化やアロケーションを効率的に策定します。

CREATIVE BLOOM:クリエイティブ制作を支援するモジュールで、AIを活用してクリエイティブの評価、自動生成を行い、業務の効率化と高度化を実現します。

COMMERCE BLOOM:購買データとECプラットフォームと連携し、リアル、ECを統合したマーケティング戦略立案を支援します。

ENGAGEMENT BLOOM:顧客との良質な関係性を構築するモジュールで、大手SFAやMAツールと生活者 DATA PLATFORMを連携し、顧客のLTV向上やOne to Oneマーケティングサービスを提供します。

「生活者 DATA PLATFORM」:博報堂DYグループの独自データと外部データを一元管理し、BLOOMの各プロダクトで利用可能な基盤として整備します。

「Human Centered AI機能」:統合マーケティングコミュニケーション業務の効率化と高度化を支え、利用者のCreativityをアップデートし、企業のマーケティング活動や業務プロセスを進化させるAIサービス、生成AIを用いたAIエージェント機能を提供していきます。

<CREATIVITY ENGINE BLOOMの強み>
マーケティング業務の統合・デファクトスタンダード化
STRATEGY、MEDIA、CREATIVE各業務を一元管理し、業務プロセスを統合・標準化することで、労働生産性を向上させます。

生成AI機能を用いた業務の効率化と高度化
生活者発想で培ったマーケティング業務のノウハウを生成AIにインストールし、生活者のより深い洞察を支援することで、ターゲットプロファイルやコンセプト、クリエイティブアイデアなどのクリエイティブワーク業務において生成AIと人間が協調するサービスを提供し、社員の創造性を高めます。

統合マーケティング効果の可視化
生活者DATAPLATFORMデータを活用し、統計技術やAI技術(Human-Centered AI 機能)を駆使して統合マーケティング効果を測定可能な独自指標を提供します。また指標を向上させるための戦略策定や施策開発を支援するマーケティングインテリジェンス機能も提供し、得意先の事業成長へ貢献します。

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会社概要

博報堂DYホールディングス

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URL
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー
電話番号
03-6441-8111
代表者名
水島正幸
上場
東証1部
資本金
101億円
設立
2003年10月